沖縄記念式典 

一条真也です。沖縄に来ています。
今朝の那覇は曇りで、気温は20度くらいでした。ホテルの朝食会場に行くと、中に入れない宿泊客が長蛇の列を作っており、驚きました。やっと中に入ると、バイキングで芋洗い状態。沖縄の感染拡大の原因は米軍基地だけではないなと確信しました。早急に観光客の流入を制限すべきだと思います。当然のことながら「Go To  トラベル」の再開など論外であり、とんでもないことです!

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マリエールオークパイン那覇の外観
マリエールオークパイン那覇の前で

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入場のようす

f:id:shins2m:20220106103703j:plain勇壮なふれ太鼓

 

7日の午前中、サンレー沖縄の新年祝賀式典を行いました。会場は、マリエールオークパイン那覇4Fの「ムーンライト」です。例年は各部署から総勢200名以上が参集するのですが、今年はコロナ対策もあって少なめで、約100人です。もちろん、ソーシャルディスタンスには万全に配慮をしています。朝、現地に行くと、多くの社員から「あけまして、おめでとうございます。ご長女様のご結納、次女様のご内定、誠におめでとうございます!」と言われ、驚きました。北陸と同じく、沖縄にも「礼」の精神が生きていることを知りました。

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最初は、もちろん一同礼!

f:id:shins2m:20220106103857j:plain全員で社歌を斉唱♪

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沖縄の康弘社長とともに

f:id:shins2m:20220106104149j:plain全員で「S2M宣言」を唱和

 

司会は管理部の横木部長が務めました。まず、中央紫雲閣の島袋支配人による「ふれ太鼓」で開幕。「開会の辞」に続いて全員で社歌を小声で斉唱し、第二営業ブロックの小禄ブロック長によって「経営理念」、「S2M宣言」が読み上げられ、全員で小声で唱和しました。

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f:id:shins2m:20220106105351j:plain社長訓示を行いました

 

そして、いよいよ「社長訓示」です。
わたしは、以下のような話をしました。
あけまして、おめでとうございます!
2022年の新しい年をみなさんと一緒に迎えることができ、たいへん嬉しく思います。新型コロナウィルスの感染拡大は冠婚葬祭業界にとってはまさに業難でした。この試練の2年を耐え抜き、闘い抜き、わが社はなんとか昨年も黒字で終えられました本当に、ありがたいことです。みなさんのおかげです。心より感謝を申し上げます。どうか、この前代未聞の2年間を生き抜いたことに誇りを持って下さい。そして、近い将来に必ず業績を元に戻しましょう!

f:id:shins2m:20220106104505j:plainサービス業からケア業へ

 

サンレーは、サービス業からケア業への進化を図っています。そこでは縦の関係(上下関係)である「サービス」から横の関係(対等な関係)である「ケア」の本質と違いを理解することが重要になります。学生のアルバイトに代表されるようにサービス業はカネのためにできますが、医療や介護に代表されるようにケア業はカネのためにはできません。特に、無縁社会に加えてコロナ禍の中にある日本において、あらゆる人々の間に悲嘆が広まりつつあり、それに対応するグリーフケアの普及は喫緊の課題です。

f:id:shins2m:20220106104946j:plainわが社の社会貢献事業について

 

最近、わが社の社会貢献事業が多大な注目を集めています。わが社の大志、すなわちサンレーズ・アンビションが次々に「かたち」となっており、話題を集めているのです。まず、わが社では今年から児童養護施設に入居している新成人に晴れ着などを提供し、記念の写真を撮影する取り組みを始めました。昨年12月4日、北九州市児童養護施設で暮らす新成人2人が 松柏園ホテルを訪れて晴れ着を選びました。今年1月9日に行われる北九州市の成人式式典には、この晴れ着で出席する予定です。また、わが社は同様に経済的理由から七五三の晴れ着撮影ができない北九州市内の6児童養護施設の児童に対しても、今年から晴れ着の提供を呼びかけ、計28人の児童が七五三の晴れ着姿を撮影しました。きっと、児童たちによって良い思い出になったことでしょう。

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互助会はソーシャル・ビジネスである!

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熱心に聴く人びと

 

さらに、12月7日、わが社が指定管理者を務める天然温泉「ふるさと交流館 日王の湯」(田川郡福智町神崎)で「子ども食堂」を開催し、小中学生を無料招待しました。これらの活動は大きな話題となり、全国紙をはじめとしたマスコミ各社からも取材の申し込みが相次ぎました。取材ではよく、「なぜ、このような社会貢献事業をされるのですか?」という質問があります。わたしは、「わが社の本業である冠婚葬祭互助会はソーシャル・ビジネスだからです」とお答えしています。ソーシャル・ビジネスとは、高齢者や障がい者の介護・福祉、子育て支援、まちづくり、環境保護地域活性化など、地域や社会が抱える課題の解決をミッション(使命)として、ビジネスの手法を用いて取り組むもの。「人間尊重」としての礼の精神を世に広める「天下布礼」の実践です。

f:id:shins2m:20220106105017j:plainすべての人に儀式を提供したい!

 

晴れ着の無料レンタルは、儀式というわが社の本業というべきものの意味と価値を世に広く問うものです。七五三は不安定な存在である子どもが次第に社会の一員として受け容れられていくための大切な通過儀礼です。成人式はさらに「あなたは社会人になった」というメッセージを伝える場であり、新成人はここまで育ててくれた親や地域社会の人々へ感謝をする場です。長寿祝いも含めて、すべての通過儀礼は「あなたが生まれたことは正しい」「あなたの存在と成長をこの世界は祝福している」という存在肯定のセレモニーです。万物に光を降り注ぐ太陽のように、サンレーはすべての人に儀式を提供する志を抱いています。

f:id:shins2m:20220106105109j:plainSDGsと冠婚葬祭について

 

これらわが社の一連の活動は、SDGsにも通じています。SDGsとは「持続可能な開発目標」という意味ですが、要するに社会を持続させるために必要なことを実行するということ。そして、冠婚葬祭互助会は社会を持続させるシステムそのものであると考えます。結婚式は、夫婦を生み、子どもを産むことによって人口を維持する結婚を根底から支える儀式です。一方で葬儀は、儀式とグリーフケアによって死別の悲嘆によるうつ、自死などの負の連鎖を防ぐ儀式です。冠婚業も葬祭業も単なるサービス業ではありません。社会を安定させ、人類を存続させる文化装置です。

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相互扶助について

 

そして、互助会の根本理念である「相互扶助」は、社会の持続性により深く関わります。貧困ゆえに入浴の習慣を知らない小学生がいるという。また、一日に一回しか食事ができない子どもがいるという。その事実を知り、「なんとかしなければ!」と強く思いました。SDGsは環境問題だけではありません。人権問題・貧困問題・児童虐待・・・・・・すべての問題は根が繋がっています。そういう考え方に立つのがSDGsであるわけです。その意味で入浴ができない、あるいは満足な食事ができないようなお子さんに対して、見て見ぬふりはできません。「相互扶助」をコンセプトとする互助会こそはソーシャル・ビジネスであるべきです。

f:id:shins2m:20220106105337j:plain「使命」と「志」が大切だ!

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熱心に聴く人びと

 

コロナ禍という想定外の大事件によって、社会は一変しました。これまでのように「ただ儲ければいい」「ただ売上と利益さえ追求すればよい」という商売の仕方では通用しません。これからの企業に求められるものは「M&A」ではないでしょうか。M&Aの「M」とは「Mission(ミッション)」のことです。そして、「A」とは「Ambition(アンビション)」のことです。すなわち、サンレーの「M&A」は「使命」と「志」のことです。

f:id:shins2m:20220106104704j:plain「幸せになりたい」ではなく「幸せにしたい」

 

会社人として仕事をしていく上で「ミッション」が非常に大切です。ミッション経営とは、社会について考えながら仕事をすることであると同時に、お客様のための仕事を通して社会に貢献することです。要するに、お客様の背後には社会があるという意識を待たなくてはなりません。そして、ミッションと並んで会社人に必要なものが、アンビション、つまり「志」です。志とは何よりも「無私」であってこそ、その呼び名に値します。「自分が幸せになりたい」というのは夢であり、「世の多くの人々を幸せにしたい」というのが志です。夢は私、志は公に通じているのです。自分ではなく、世の多くの人々、「幸せになりたい」ではなく「幸せにしたい」、この違いが重要なのです。

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道歌を披露しました

 

わが社には無縁社会を乗り越え、有縁社会を再生するという志、グリーフケアによって世の人々の悲嘆を軽くするという志、そして冠婚葬祭という儀式で日本人を幸福にするという志があります。すなわち、「 天下布礼」という大志です。今後は、ますます「ハード」よりも「ハート」、つまりその会社の「想い」や「願い」を見て、お客様が選別する時代に入ります。サービス業からケア業へと進化するサンレーは「 天下布礼」の大志を抱きながら、新しい時代を創造していきましょう!」と言ってから、「世の中を続けるための助け合い 礼の社の出番が来たり」という道歌を披露しました。

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f:id:shins2m:20220106110520j:plain訓示する康弘社長

 

次に、サンレー沖縄の佐久間康弘社長が登壇、訓示を行いました。康弘社長は、「『情けは人の為ならず』ということわざがあります。本来は他人に情けをかけておくと、それが巡り巡っていつか自分のためになるという意味を表します。すなわち他者への手助けによって自分にもよい結果がもたらされるという助け合いの関係である互助ネットワークを意味しています。また、ちょっとした人との交わりも偶然ではなく、深い宿縁から生じているという『袖振り合うも他生の縁』ということわざも、誰もが何らかの『縁』で結ばれる関係を示しています」と述べました。

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共感から「互助」が生まれる

 

また、康弘社長は「『縁』を考えるとき『共感』を研ぎ澄ますことが欠かせません。支える人が支えられる人にもなる互助ネットワークは『共感』から生まれます。相互扶助は、地域住民の支え合いと同時にそのつながりを確認する行為でもあります。互助会の普及活動や地域見守り隊への参加、隣人祭りなど地域コミュニティの核となる葬祭会館といった『点』としての互助活動が、『線』としての互助ネットワークをつくり、それが人々の生活を維持する『面』としてのセーフティーネットとなり互助社会が維持されていくのです」と述べました。

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各種表彰のようす

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優績者表彰のようす

 

続いて、各種の表彰式が行われました。最初に資格取得者表彰を行いました。まずは、康弘社長が「グリーフケア士資格認定制度合格者」表彰、続いて「終活コーディネーター資格認定制度合格者」表彰、さらには「お客様対応専門員資格試験合格者」表彰、そして「優績者表彰」を行いました。

f:id:shins2m:20220106112748j:plainサンレーおもてなし賞」の表彰

f:id:shins2m:20220106112849j:plain表彰者との記念撮影

 

続けて、わたしが佐久間会長の代理として、マリエールオークパイン那覇の仲田美香さんに「サンレーおもてなし賞」を表彰いたしました。サービス業からケア業へと進化する冠婚葬祭業は人が宝ですので、この賞を受ける方々はまさに宝の中の宝です。おめでとうございます!

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新成人者を祝って

f:id:shins2m:20220106113331j:plain挨拶する随行

 

その後、男女2人の新成人へ康弘社長が記念品を渡しました。それから、わたしと一緒に沖縄に来た随行者の2人が紹介されました。北九州本部営業推進部の大野ブロック長と浦田紫雲閣&多々良紫雲閣の鶴田支配人です。2人はマイクを持って自己紹介しましたが、これがまた抜群に上手い! 2人とも北九州市の市会議員の選挙に出たら通ると思います。

f:id:shins2m:20220106113800j:plain決意表明のようす

f:id:shins2m:20220106114312j:plain決意表明を読む小久保本部長

f:id:shins2m:20220106114401j:plain決意を受け取る康弘社長

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所感を述べる康弘社長

 

続いて、「部門別決意表明」です。営業推進部の瀬名波部長、八重山ブロックの新里ブロック長、冠婚営業部の﨑山支配人、紫雲閣事業部の新城部長がそれぞれの決意を読み上げました。そして、最後に沖縄本部を代表して小久保本部長が決意書を康弘社長に渡しました。

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最後は「和のこえ」で

f:id:shins2m:20220106114619j:plainこれが「和のこえwithコロナ」だ!

最後は、営業推進部の瀬名波部長による「和のこえ」で祝賀式典がめでたく終了。サンレー名物の「和のこえwithコロナ」で全員の心が1つになりました。オミクロンなんて、なんくるないさー!

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最後は、もちろん一同礼!

f:id:shins2m:20220106115209j:plain退場のようす

f:id:shins2m:20220106114752j:plainサンレー沖縄に幸あれ!

 

この日は恒例の新型コロナウイルスの感染防止のため、祝賀会は中止されました。その代わり、万全の感染対策をした上で少人数での昼食会が開催され、冒頭、わたしが挨拶しました。メニューの最後には大好物の沖縄そばが出ました。大喜びのわたしは、しっかりお代わりしましたとも。なお、この日の沖縄の新規感染者は981人と過去最多を更新しました。東京の人口に換算すると、なんと1万人を超えます。このような日に沖縄にいること自体に不思議な縁を感じます。沖縄の感染者が減少しますように!

f:id:shins2m:20220106124131j:plain昼食会で挨拶しました

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いただきます!

f:id:shins2m:20220106125825j:plain沖縄そばをお代わりしました

 

2022年1月6日 一条真也拝