一条真也です。
わたしは日々、多くの映画を観ています。その感想は当ブログ、および「一条真也の映画館」(現在、工事中)においてUPしています。ここ数年、「一条賞(映画篇)」と称してベストテン・ランキングを作成していたのですが、2018年からみなさまにもお知らせすることにしました。「一条賞(映画篇)」の選考対象となるのは、製作年やジャンルに関わらず、今年(2021年)観たすべての映画です。ただし、DVD、ブルーレイ、ネットなどでの鑑賞は除外し(ネットフリックス作品のみは別枠選考)、あくまでも映画館で鑑賞した作品に限ります。今年はコロナ禍の中で、77本の映画を劇場で観ました。
では、第10位から発表していきましょう!
●第10位
●第9位
●第8位
●第7位
●第6位
「空白」
●第5位
「レミニセンス」
●第4位
「アンテベラム」
●第3位
●第2位
「最後の決闘裁判」
●第1位(大賞)
ということで、今年の「一条賞(映画篇)」大賞は。SF超大作映画「DUNE/デューン 砂の惑星」に決定しました。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の最新作ですが、この映画だけはどうしても観たいと思っていました。SF映画には未来が予見されていることが多いので、話題作は必ず観ることにしているのも理由の1つですが、拙著『愛する人を亡くした人へ』を原案とするグリーフケア映画「月あかり」(2023年公開予定)のメガホンを取る作道雄監督が、一番好きな映画監督にドゥニ・ヴィルヌーヴの名を挙げていたからです。ということで公開日に鑑賞したところ、「とんでもない映像体験をした」という思いが湧いてきました。まさに「未来型シネマ・エクスペリエンス」であり、SF映画の歴史に燦然と輝く大傑作でした。なお、映画篇の大賞はアカデミー賞でいえば「作品賞」ですので、他の各賞も以下のように発表させていただきます。
●監督賞
ドゥニ・ヴィルヌーヴ
(「DUNE/デューン 砂の惑星」)
●音楽賞
「ラストナイト・イン・ソーホー」
●演出賞
「レミニセンス」
●撮影賞
「最後の決闘裁判」
●ある視点賞
「空白」
●長編ドキュメンタリー賞
「世界で一番美しい少年」
●長編アニメーション賞
「シン・エヴァンゲリオン劇場版」
●主演男優賞
ティモシー・シャラメ
(「DUNE/デューン 砂の惑星」)
●主演女優賞
ジョディ・カマー「最後の決闘裁判」)
●助演女優賞
シェイリーン・ウッドリー
(「モーリタリアン 黒塗りの歴史」)
●新人賞
アナ・デ・アルマス
(「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」)
●功労賞
ダニエル・クレイグ
(「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」)
●特別功労賞
千葉真一(8月19日逝去・享年82歳)
●特別賞(劇場外作品)
「ザ・ホワイトタイガー」
(NETFLIX映画)
こうして、今年もすべての一条賞が決定いたしました。
もちろん、ここで発表した10作品+1作品以外にも素晴らしい映画はたくさんありました。そのすべてが、わたしの「こころ」に強い影響を与えてくれました。本とともに、映画は「こころの食べ物」です。みなさまも、ぜひ、たくさん良い映画を観て、こころを太らせて下さい!
2021年12月30日 一条真也拝