体も心もぽかぽかに

一条真也です。
東京から北九州へ戻ってきました。ブログ「晴れの日は晴れ着で」で紹介したように、わが社は児童養護施設のお子さんたちに七五三や成人式の衣装を無償でレンタルさせていただいています。「万物に光を降り注ぐ太陽のように、すべての人に儀式を提供したい」というわが社の志によるものです。昨日の全互協のグリーフケアPTおよび儀式継創委員会の会議で報告し、新聞記事のコピーを配ったところ、大きな反響がありました。ぜひ、同様の取り組みを全国の冠婚葬祭互助会でも行っていただきたいと思います。

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西日本新聞」2021年12月8日朝刊

 

次なるわが社の志の「かたち」として、「子ども食堂」があります。さまざまな事情で、満足な食事が取れないお子さんたちにお腹いっぱい美味しいものを食べていただきたいと考えてきました。今月7日に、「日王の湯」でやっと実現することができました。「西日本新聞」8日朝刊に記事が掲載されています。「体も心もぽかぽかに」「福智町温泉で子ども食堂」の見出しで、こう書かれています。
二十四節気の『大雪』の7日、福智町神崎の温浴施設『ふるさと交流館 日王の湯』で、天然温泉に漬かった後に食事を楽しむ『子ども食堂』が開かれた。指定管理者の冠婚葬祭会社サンレー北九州市小倉北区佐久間庸和社長)が初めて企画。子どもたちは体も心もぽかぽかになった。学校を通じて無料で招待された町内の子どもたちと付き添いの保護者計約40人が夕方、日王の湯に集まった。子どもたちは大浴場や露天風呂を楽しんだ後、施設内のレストランで特製のカレーライスを食べた。久冨悠里さん(8)と千里さん(5)の兄弟は『広いお風呂は楽しかった。カレーもおいしい』と顔をほころばせた。日王の湯は、同社が指定管理者となり9月にリニューアルオープンした。湯を通じて人々が縁をつなぐ『湯縁社会』の追求を掲げており、その一環として子ども食堂を開いた。原則毎月第2火曜に実施予定で、次回は来年1月11日に行う見込み。(坂本公司)」

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「読売新聞」2021年12月9日朝刊

 

また、「読売新聞」9日朝刊にも記事が掲載されました。「温泉施設で無料子ども食堂」「福智 来年から第2火曜開催」の見出しで、以下のように書かれています。「福智町神崎の温泉施設『ふるさと交流館 日王の湯』で7日、参加無料の『子ども食堂』が初めて開かれた。指定管理者の冠婚葬祭会社『サンレー』(北九州市佐久間庸和社長)が企画。来年からは毎月第2火曜日に開催するという。町内の小中学生を対象に町社会福祉協議会を通じて参加を募った。きょうだいや保護者を含め約40名が参加し、温泉に入った後、レストランで夕食に提供されたカレーライスを味わった。サンレーの担当者は『天然温泉での子ども食堂は全国的にも珍しいと聞く。子どもたちの交流の場として施設を利用してほしい』と話していた」

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長年の願いが叶いました!

 

冠婚葬祭衣装の無償レンタル、天然温泉の無料体験&子ども食堂の開設・・・・・・サンレー創立55周年を機に長年の願いが次々に叶い、感無量です。これら一連の活動は、SDGsに通じています。SDGsは環境問題だけではありません。人権問題・貧困問題・児童虐待・・・・・・すべての問題は根が繋がっています。そういう考え方に立つのがSDGsであるわけですが、その意味で入浴ができなかったり、満足な食事ができないようなお子さんに対して、見て見ぬふりはできません。先日、経産省の課長さんにも申し上げましたが、「相互扶助」をコンセプトとする互助会こそはソーシャルビジネスであるべきです。単価の高い結婚披露宴や葬儀を提供するしか能のない金儲け主義の互助会は確実に滅びると思います。

f:id:shins2m:20211209172935j:plainアンビショナリー・カンパニー』(現代書林)

 

また、一連の活動はすべて人間尊重としての「礼」の実践であり、わが社の「天下布礼」というアンビション(大志)の実現です。前澤友作氏が宇宙に行かれたそうですが、彼の行動に比べれば、わたしの行為など微々たるものでしょう。しかし、彼ほどの大金は持っていませんが、大志ならあります。志の高さなら、どんな成功者にも負けていないつもりです。なお、わが社の大志については、『アンビショナリー・カンパニー』(現代書林)に詳しく書きました。ご一読いただければ幸いです。

 

2021年12月9日 一条真也