サンレー杯「囲碁祭り」

一条真也です。
14日の日曜日、JR小倉駅前にある西日本総合展示場において、「サンレー杯 北九州囲碁祭り団体戦」が盛大に開催されました。サンレー創立55周年記念大会で、社長のわたしも来賓として参加しました。

f:id:shins2m:20211113200453j:plainサンレー杯 北九州囲碁祭り団体戦」のポスター

f:id:shins2m:20211114115856j:plain大会パンフレットの表紙(左)と裏表紙(右)

f:id:shins2m:20211114115929j:plain大会パンフレットを開くと・・・

f:id:shins2m:20211114103351j:plain会場の西日本総合展示場の前で

f:id:shins2m:20211114094155j:plain大会会場の入口で

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検温・消毒をしました


サンレー杯 北九州囲碁祭り団体戦」は、わが社が長年企画を温めていたビッグイベントです。念願かなって、ついに昨年初めて開催されました。1チーム5名の団体戦、4回戦、ハンディ戦、各自持時間40分で行われます。参加人員は28チーム、140名(20級以上の方で19路盤で碁が打てる方によって勝敗が競われます。

f:id:shins2m:20211114094800j:plain控室で溝上九段と名刺交換

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武宮六段と1年ぶりに再会

f:id:shins2m:20211114095232j:plainプロ棋士囲碁談義をしました

f:id:shins2m:20211114095400j:plain溝上九段(左)、武宮六段(右)と

 

会場の控室で、わたしは2名のプロ棋士溝上知親九段、武宮陽光六段)の方と名刺交換をし、しばし囲碁談義に花が咲きました。わたしは、もともと囲碁は高齢者に向いたグランドカルチャー(老福文化)であると思っているのですが、そのことをお話しすると、武宮六段は「まさに、そうだと思います。将棋に比べて、囲碁は負けたときの敗北感が少ないと言われています。その点、将棋の方が勝負論が強いのかもしれません」と言われました。なるほど、将棋は勝敗が一目瞭然ですが、囲碁は(黒白の石を打ちながら)白黒をはっきりとつけません。ストレスの少ない、優しい競技なのです。

f:id:shins2m:20211114100145j:plainさあ、これから開会式です!

f:id:shins2m:20211114100316j:plain来賓として紹介されました

f:id:shins2m:20211114100310j:plainフェイスシールドを付けて

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開会宣言

 

10時からの開会式では、フェイスシールドを付けて来賓として紹介されました。その際、司会者から「この大会は株式会社サンレー様の創立55周年を記念して開催されます。それにしても55年も続くって、すごいですね。みなさん、サンレー様にお祝いの拍手をお願いいたします!」との言葉があり、割れんばかりの盛大な拍手を頂戴しました。とても嬉しかったです。その後、「北九州囲碁祭り団体戦」実行委員会の武久委員長の「主催者挨拶」に続いて、わたしが「来賓挨拶」を行いました。

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マスク姿で登壇しました

f:id:shins2m:20211114100831j:plainマスクを外しました

 

登壇したわたしは、最初にマスクを外して、「本日は、『サンレー杯 囲碁祭り団体戦』にご参加いただきまして、誠にありがとうございます。また、かなり終息の気配を見せているとはいえ、コロナ禍という大変な状況の中、開催に尽力いただきました実行委員会の皆様をはじめ関係者の皆様方に深く感謝申し上げます。この大会は、弊社の創立55周年の節目のイベントです」と述べました。

f:id:shins2m:20211114100952j:plain囲碁は「宇宙の遊び」です!

 

また、「このお話をいただきましたのが昨年の2月、ぜひとも協力させていただきたいと申し上げておりましたところ、その後急速にコロナ禍が進み、一時期は今年の開催は難しいかと思っておりましただけに、本日多くの方々に参加いただき開催できましたことを本当に嬉しく思います。囲碁は、何もないとこから石を打っていくゲームである、宇宙創造を模しているとされています。いわば、宇宙の遊びです。スケールが大きく、心ゆたかな文化です。医学的にも右脳を刺激し判断力を高め、ストレス解消や、ボケ防止などの効果があると注目されています」と述べました。

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昨日の藤井聡太4冠の快挙について

 

また、「囲碁といえば、将棋とよく対比されます。将棋の世界では、昨日、歴史的な事件が起きました。第34期竜王戦7番勝負第4局の2日目で、藤井聡太3冠が4連勝で竜王を奪取、19歳3カ月で史上最年少の4冠になったのです。すばらしい快挙ですが、わたしはもともと、「将棋には天才少年が多いが、囲碁ではあまり聞いたことがない」と思っていました。しかし、控室で武宮六段に教えていただいたところ、囲碁にも天才少年はいるようですね。それでも、囲碁は、長年の経験を積むことによる「老成」や「老熟」が何より物をいう文化のように思えます。

f:id:shins2m:20211114100841j:plain囲碁は「グランドカルチャー」です!

 

さらに、「囲碁と同様のものには、盆栽や俳句、能といったものが挙げられます。将棋よりは囲碁、生け花よりは盆栽、短歌よりも俳句、歌舞伎よりは能 というとニュアンスは伝わるのではないかと思います。わたしは、これらの文化を総称して『グランドカルチャー』と呼び、八幡西区の『サンレーグランドホール』という施設を高齢者複合施設として位置づけ、カルチャー教室などを通して実践しています」とも述べました。

f:id:shins2m:20211114100925j:plain「人生100年時代」を迎えました 

 

さらに、わたしは「いま、日本人は『人生100年時代』を迎えております。重厚なグランドカルチャーの世界に触れて、これからの長い人生を豊かに過ごしていただくことが、老いるに幸福と書いて、『老福』という、充実した人生を過ごす一つの手段になると思っています。ただ、本日は下は8歳の方から上は90歳の方まで幅広い年代の皆様にご参加いただいているようですので、若い方々におかれましても、老福人生を送られている年長者の方々と碁盤の上で存分に語り合っていただき、貴重な経験を吸収していただきたいと思います」と述べました。

f:id:shins2m:20211114101017j:plain囲碁で人生を豊かに!

 

そして、最後に「競技としては勝敗も大事ですが、老若男女の皆様方に、本日の大会を通じて囲碁仲間やご友人を作っていただき、人生をこれまで以上に豊かにしていただけましたら何よりでございます。参加者の皆様が普段の実力を大いに発揮し、健闘されることを祈念致しまして、開催のご挨拶とさせていただきます」と挨拶しました。終わると、盛大な拍手が起こって感激しました。

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溝上九段から55周年のお祝いの言葉が・・・

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お祝いの言葉に感激しました

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武宮六段からもお祝いの言葉が・・・

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武宮六段による「ルール説明」

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うーむ、俺も囲碁やろうかな?

わたしが降壇すると、溝上九段が登壇されました。溝上九段は、「まずは、大会の開催に大変なご尽力をいただきました株式会社サンレー様に感謝申し上げますとともに、創立55周年まことにおめでとうございます!」と言われました。続いて登壇された武宮六段からも「コロナ禍で開催の危機が叫ばれていた昨年から、株式会社サンレー様はしっかり支えて下さいました。このたびは創立55周年ということで、まことにおめでとうございます!」と言われました。わたしの胸は感激でいっぱいになりました。その後、武宮六段から「ルール説明」がありました。わたしは「囲碁って面白そうだな。俺も囲碁やろうかな?」と思いました。

f:id:shins2m:20211114184954j:plainコロナ禍でも大盛況!

f:id:shins2m:20211114185015j:plain熱戦が繰り広げられました!

f:id:shins2m:20211114185121j:plainプロ棋士も参加しました

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プロ棋士の対局には人だかりが・・・

f:id:shins2m:20211114185051j:plain少年棋士も奮闘!

f:id:shins2m:20211114185219j:plain少女棋士も参戦!

 

10時20分から競技が開始されました広い会場内の各所で熱戦が繰り広げられました。プロ棋士の方々も参戦されましたが、その対局には人だかりが出来ていました。チビッ子たちも多かったですが、わたしはブログ「ファヒム パリが見た夢」で紹介した実在のチェスの天才少年を描いたフランス映画を思い出しました。

f:id:shins2m:20211114185543j:plain「お楽しみ抽選会」のようす

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おめでとうございます!

f:id:shins2m:20211114185720j:plain溝上九段による「総評」

f:id:shins2m:20211114185744j:plain武宮六段による「総評」

 

すべての対戦が終了後、「お楽しみ抽選会」が行われました。わが社の林マネージャーがプレゼンテーターとなって抽選し、番号を発表するたびに大歓声が上がりました。豪華景品を渡すときは、みなさん嬉しそうでした。「お楽しみ抽選会」なら、わが社のお家芸であります! 閉会式は16時50分からでした。最初にプロ棋士からの「総評」と「成績発表」があり、それから「表彰式」が行われました。上位5チーム(各5名)を表彰し、表彰状と記念品が贈呈されました。

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ブービー・メーカー賞

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子ども棋士には参加賞が・・・

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優勝チームの表彰

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優勝したチーム「囲碁メイト」

 

こうして、この日の「北九州囲碁祭り団体戦」は大盛況のうちに幕を閉じました。わが社は、今後とも囲碁という素晴らしい日本の伝統文化を少しでも広められるように、また、みなさまが心豊かな生活を送ることができるよう微力ながらお手伝いを続けて参りたいと考えておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。来年お会いできることを楽しみにしています。ご参加の皆様、プロ棋士の先生方をはじめ、関係各位の皆様に心より御礼を申し上げます。

f:id:shins2m:20211114094215j:plain来年も開催いたします!

 

2021年11月15日 一条真也