「月への送魂」最新動画

一条真也です。
先月18日の夜は十三夜でしたが、ブログ「月への送魂」で紹介したように、夜空に浮かぶ月を目指して、故人の魂をレーザー(霊座)光線に乗せて送る新時代の「月と死のセレモニー」が行われました。多くの方々が夜空のスペクタクルに魅了されましたが、その最新動画がYouTubeにアップされました。


それにしても、なぜ月に魂を送るのか? 
この質問は、これまで数え切れないほど受けてきました。その答えは、月は死者の霊魂が赴く死後の世界だからです。多くの民族の神話と儀礼において、月は死、もしくは魂の再生と関わっています。規則的に満ち欠けを繰り返す月が、死と再生のシンボルとされたことは自然です。夜空にくっきりと浮かび上がる月は、あたかも輪廻転生の中継基地そのものと言えます。かくして、わたしは、月にレーザー(霊座)光線を使って、地球から故人の魂を月に送るという計画を思い立った次第です。

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これが「月への送魂」だ!

 

月への送魂」の背景には、「まなざし」の問題があります。現代の墓について考えますと、すべては遺体や遺骨を地中に埋めたことに問題が集約されます。エコロジーの視点から見ても、人間の遺体や遺骨が土に還ることは正しいと思います。しかし問題は、生き残った人間の方にあるのです。死者が地下に埋められたことによって、生者が、人間は死んだら地下へ行くというイメージ、つまり「地下へのまなざし」を持ってしまったのです。「地下へのまなざし」は当然、「地獄」を連想させます。いくら宗教家が霊魂だけは天上へ昇るのだと口で言ったとしても、目に見えるわけではありません。実際に遺体を暗くて冷たい地中に埋めるインパクトの方が強くて、そんな言葉は打ち消されてしまうのです。その証拠に、魂の帰天を信じる熱心なキリスト教徒でさえ、屍体がよみがえって生者の血を吸うという吸血鬼伝説に脅えていました。

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天上へのまなざし」を持つために

 

死後の世界のイメージが地獄と結びつくと、死の恐怖が生まれます。死の恐怖など抱かないためにも、わたしたちは、死後に地獄などではなく、天国に行かなければならないのです。わたしたちは、天国へ行くために「地下へのまなざし」を捨て、「天上へのまなざし」を持たなければなりません。そして、月がその鍵となることは明らかです。同じ月を見ることによって、同じまなざしを持つ。まなざしという視線のベクトルは、こころざし=志という心のベクトルにつながります。ともに月を見上げ、「天上へのまなざし」を持つことによって、人々の心の向きも1つになるのです。この「月への送魂」は、人類の死生観をポジティブ・シフトする力を持っています。じつは、2025年に日本で大規模国際イベントが開催されますが、その事務局からアドバイスを求められています。そのイベントは「老い」と「死」をテーマとするということだそうですので、それらのシンボルである「月」を基軸にしたコンセプトや演出の提案をしたいと考えています。

 

2021年11月5日 一条真也