11月度総合朝礼 

一条真也です。
ついに11月になりました。1日の朝、わが社が誇る儀式の殿堂である小倉紫雲閣の大ホールで、サンレー本社の総合朝礼を行いました。もちろん、空調やソーシャルディスタンスには最大限の配慮をしています。

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開始前のようす

f:id:shins2m:20211101084623j:plain最初は、もちろん一同礼!

f:id:shins2m:20211101084709j:plain社歌斉唱のようす

f:id:shins2m:20211101120211j:plainマスク姿で登壇しました

 

全員マスク姿で、社歌の斉唱および経営理念の唱和を小声で行いました。それから社長訓示の時間となり、わたしがオレンジの不織布マスクに同色のネクタイをつけて登壇。わたしは、まず、「昨日は、ハロウィンで衆議院選挙の日でしたね。新型コロナウイルスの感染者も少なくなり、先月は、わが社のさまざまなイベントが無事に開催されました。おかげさまで、今月18日、わが社は創立55周年を迎えます。これまで本当に多くの出来事がありました。特に、ここ2年は新型コロナウイルスの感染拡大という想定外の出来事があり、緊急事態宣言なども発令されて、冠婚葬祭業界は大きな打撃を受けました。それでも、何とかここまで来られたのは社員の皆様のおかげです。心から感謝しております」と言いました。

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マスクを外しました

 

それから、以下のような話をしました。コロナ禍で、企業の在り方も大きく変化しました。「資本主義の終焉」とか「ビジネスの時代の終わり」などとも言われています。一方、「ヒューマニティ」とか「相互扶助」といった言葉がコロナ後のキーワードになりつつあります。これからの企業に求められるものは「M&A」ではないでしょうか。M&Aといっても、企業の合併・買収のことではありません。M&Aの「M」とは「Mission(ミッション)」のことです。そして、「A」とは「Ambition(アンビション)」のこと。すなわち、サンレーの「M&A」は「使命」と「志」のことなのです。

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ミッションとアンビションが大事

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熱心に聴く人びと

 

会社人として仕事をしていくうえで「ミッション」が非常に大切です。「ミッション」は、もともとキリスト教の布教を任務として外国に派遣される人々を意味する言葉でしたが、現在はより一般的に「社会的使命」や「使命感」を意味するようになってきています。ミッション経営とは、社会について考えながら仕事をすることであると同時に、お客様のための仕事を通して社会に貢献することです。要するに、お客様の背後には社会があるという意識を待たなくてはなりません。そして、ミッションと並んで会社人に必要なものが、アンビション、つまり「志」です。

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アンビションはパーパスを超える

 

企業理念として設定されている概念であるミッション、ビジョンは、米国では「古い」とされており、それに代わる概念としてのパーパス(目的)が注目されています。パーパスは「志」と訳されることも多いですが、いかにも経営用語といった印象ですね。わたしは「志」にはアンビションという言葉を使っています。「大志」といった方がいいでしょうか。そもそも英語の「Ambition」は、「野望」と「大志」というように、良い意味でも悪い意味でも使います。「天下布武」という「信長の野望」の英訳は「Nobunaga‘s Ambition」ですが、「天下布礼」というわが社の大志は「Sunray‘s Ambition」。すなわち、サンレーの「M&A」は「使命」と「大志」のことです。

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志とは「幸せにしたい」である!

 

わたしは、志というのは何よりも「無私」であってこそ、その呼び名に値するのであると強調したいです。吉田松陰の言葉に「志なき者は、虫(無志)である」というのがありますが、これをもじれば、「志ある者は、無私である」と言えるでしょう。平たく言えば、「自分が幸せになりたい」というのは夢であり、「世の多くの人々を幸せにしたい」というのが志です。夢は私、志は公に通じているのです。自分ではなく、世の多くの人々、「幸せになりたい」ではなく「幸せにしたい」、この違いが重要なのです。

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わが社の志を述べました

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熱心に聴く人びと

 

企業もしかり。もっとこの商品を買ってほしいとか、もっと売上げを伸ばしたいとか、株式を上場したいなどというのは、すべて私的利益に向いた夢にすぎません。そこに公的利益はないのです。社員の給料を上げたいとか、待遇を良くしたいというのは、一見、志のようではありますが、やはり身内の幸福を願う夢であると言えます。真の志は、あくまで世のため人のために立てるものなのです。わが社には無縁社会を乗り越え、有縁社会を再生するという志、また、グリーフケアによって世の人々の悲嘆を軽くするという志、そして冠婚葬祭という儀式によって日本人を幸福にするという志があります。

f:id:shins2m:20211101131340j:plain最後に、道歌を披露しました

 

コロナ後の企業には、ミッション(使命)とアンビション(大志)による「M&A」が必要とされます。今後は、ますます「ハード」よりも「ハート」、つまりその会社の「想い」や「願い」を見て、お客様が選別する時代に入ります。最後に、「わが社は大志を抱きながら、創立55周年を迎えます。ともに誇りを持って栄光の道を歩んでいきましょう!」と述べてから、以下の道歌を披露しました。

 

こころざし 抱きて生くる者たちが

   集ふ社は 国を救はん(庸軒)

 

f:id:shins2m:20211101090127j:plain「今月の目標」を唱和

f:id:shins2m:20211101120741j:plain最後は、もちろん一同礼!

 

総合朝礼の終了後は、サンレーの本部会議を行います。昨年はなんとかコロナイヤー1年目を黒字で乗り切りましたが、コロナ2年目となる今年は正念場を迎えています。全社員が全集中の呼吸で全員の力を合わせて最後まで走り抜きたいです。これから日毎に寒くなりますが、体調に気を配り、新型コロナウイルスの感染にも万全の注意を払いながら、気を引き締めていきたいです。

 

2021年10月1日 一条真也