緊急事態宣言明けに北陸へ! 

一条真也です。
5日、北九州は残暑厳しく、気温が34度もありました。そんな中、サンレー本社・社長室での冠婚葬祭文化振興財団のオンライン会議、 松柏園ホテル・貴賓室での「財界九州」の取材を終えた後、わたしは石川県に出張しました。

f:id:shins2m:20211005164922j:plain福岡空港の前で

f:id:shins2m:20211005165106j:plain福岡空港にて

 

あまりに陽射しが強いのと、翌日に福井県の山奥にある「夜叉ヶ池」を訪れるため登山するので、日除けのための帽子を持っていきました。福岡県は4回目の緊急事態宣言、石川県も感染まん延防止特別警報にありましたが、ともに解除されて初めての出張です。北九州市の小倉から車で福岡市に向かったわたしは、福岡空港から17時40分発のANA4650便で小松空港に向かいました。

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ラウンジで青汁を飲みました

f:id:shins2m:20211005172510j:plain飛行機まではバス移動。陽射しが眩しい!

f:id:shins2m:20211005172617j:plain小さな飛行機に乗りました

f:id:shins2m:20211005173840j:plain機内のようす

f:id:shins2m:20211005175558j:plain上空から見た博多の街

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オレンジの世界へ・・・

 

いつものようにラウンジで青汁を飲みました。ラウンジを出ると、搭乗口からバスに乗って小さな飛行機が停まった場所まで行き、そこから乗り込みました。機内は、いつもよりは乗客が少なかったです。わたしは通路側の席に座っていたのですが、お隣の窓側の席が空いていたので、外の景色がよく見えました。夕暮れの博多の街が宝石のように輝いて、とても綺麗でした。

f:id:shins2m:20211005182231j:plain機内では読書しました

 

わたしは、機内サービスのコーヒーを飲みながら、いつものように読書しました。この日は、『夜叉ケ池・天守物語』泉鏡花著(岩波文庫)を再読しました。ブログ「夜叉ヶ池」で紹介した日本映画の原作となる戯曲ですが、じつは明日、サンレー北陸の本部会議の後に有志で夜叉ヶ池を訪れることになっており、そのための予習を兼ねて読んだのです。その昔竜神が封じこめられたという夜叉ケ池。幻想と現実が巧みに溶けあわされた「夜叉ケ池」と播州姫路城の天守にすむという妖精夫人富姫の伝説に取材して卓抜なイメージを展開させた「天守物語」の傑作戯曲2篇をカップリングした文庫本です。

f:id:shins2m:20211005181559j:plain『夜叉ケ池・天守物語』の解説

 

澁澤龍彦は、同書の「解説」を、「大正期の鏡花戯曲の傑作たる『夜叉ケ池』や『天守物語』ばかりでなく、あまり出来のよくない『深沙大王』や『海神別荘』をもふくめて、おしなべて妖怪の出てくる鏡花の戯曲には、そのモティーフにおいても構成においても、きわめてよく似たところが見出されるように思われる。それはまず第一に、妖怪はかならず水に縁があるということ、そしてその水は、俗世間の人間一般に対しては、しばしば洪水のような破壊的な作用をおよぼすけれども、逆に選ばれた人間に対しては、彼らが人間性を捨て、妖怪とともに新たな生を生きるための、恩寵的なエレメントとしての役割を果たすということだ」と書きだしています。

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空はオレンジのグラデーション

 

読書の合間に窓の外を見ると、空にはオレンジのグラデーションの空が広がっていました。この日、わたしはオレンジのネクタイ、ポケットチーフ、そしてマスクを着用していたので、「今日はオレンジの日だな・・・」と思いました。昨日は、パープルの日でした。昨夜、前川清さんから贈られた花束には紫とオレンジの花が入っていたことを思い出しました。オレンジは冠婚、パープルは葬祭ということで陰陽を表現しているのだと思います。

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小松空港のネオンサインもオレンジ!

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小松空港にて

 

約1時間20分のフライトを経て、わたしの乗った小さな飛行機は無事に小松空港に到着。小さな飛行機から降りると、小松空港はすっかり暗くなっていました。サンレー北陸の東専務とマリエールオークパイン小松の伊藤支配人が迎えに来てくれました。わたしたちは金沢に向かう途中、小松のラーメン店でささやかな夕食を取りました。

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あー、店で酒飲むの、久しぶり!

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これが、カレー味噌ラーメンだ!

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いただきます!

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モツが入って超濃厚!

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サイドメニューのチャーハン小盛

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チャーハン、馬鹿うま!

ラーメン店は東専務の行きつけだそうですが、カレー味噌ラーメンが名物とのこと。早速、それを注文。サイドメニューにギョーザとチャーハン小盛もオーダーしました。石川県は感染まん延防止特別警報も解除されたので、生ビールも注文。久々にお店で飲むビールの旨いことといったら! カレー味噌ラーメンも超濃厚でしたが、美味しかったです。中にモツが入っているのには驚きました。モツ入りラーメンは初体験です。あと、チャーハンが信じられないほど美味でした。すべて平らげたら、お腹いっぱいになりました。そして、ラーメン店を出た後は、一路金沢に向かい、金沢駅前の定宿に到着したのでした。

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NHKニュースより

f:id:shins2m:20211005215850j:plainNHKニュースより

 

ホテルにチェックインして客室に入り、テレビを付けました。すると、米プリンストン大の真鍋淑郎さん(90)が、コンピューターによる気候変動予測の礎を築いたとして、今年のノーベル物理学賞を受賞されたことを知りました。素晴らしい快挙です。特に、気象物理学の分野では初のノーベル物理学賞受賞ということと、90歳での受賞というのが偉業ですね。真鍋さんは「約60年にわたって気候の研究を続けてきた原動力は好奇心だ」と満面の笑みで語っておられましたが、心よりお祝いを申し上げます。真鍋さんは大洪水の問題についても研究されているそうですが、明日訪れる「夜叉ヶ池」には大洪水伝説があります。これは、また楽しみになってきました!

 

2021年10月5日 一条真也