「ふくおか経済」取材 

一条真也です。
10月4日は、ブログ「タビ好キファン感謝祭2021」で紹介したわが社の創立55周年記念イベントがリバーウォーク北九州にある北九州芸術劇場の大ホールで開催されます。その前、劇場ロビーと楽屋で「月刊ふくおか経済」の撮影&取材がありました。

f:id:shins2m:20211004145456j:plainリバーウォーク北九州の前で

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花束贈呈のリハーサル風景

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花束贈呈のリハーサル風景

f:id:shins2m:20211004152251j:plain劇場ロビーでの撮影リハのようす

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「ふくおか経済」撮影のようす

f:id:shins2m:20211004152337j:plain北九州芸術劇場の大ホールにて

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無事に撮影が終了しました

先に前川清さんと花束贈呈のリハーサルを行った後、「ふくおか経済」の取材を受けました。同誌は九州の名門経済誌で、わたしも愛読しています。わが社も、よく取り上げていただきます。今回は、同誌の11月号に掲載される毎年恒例の「The  FACE」というページの取材でした。少し気が早いですが、今年を振り返り、来年を展望する内容のインタビュー記事です。まずは、北九州芸術劇場の大ホールで写真の撮影をしました。

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楽屋でインタビュー取材を受けました

 

その後、北九州芸術劇場の楽屋で取材を受けたわたしは、以下のような話をしました。コロナ2年目だった今年ですが、福岡市東区多々良紫雲閣をオープンするという明るい話題がありました。昨年12月28日に福岡市博多区浦田紫雲閣をオープンしましたので、福岡市で2施設目となります。幸いに大変好評で、業績も予想以上ですので、これからも福岡市には積極的に出店したいです。

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インタビュー取材のようす

 

また、グリーフケア資格認定制度が発足したという大きなニュースがありました。今の世の中は、悲嘆に満ちた社会「グリーフフル・ソサエティ」と言えます。血縁関係が希薄になり、神社仏閣が減少し、コロナ禍によって、結婚式や披露宴を行わない、葬儀を縮小するといった状況が加速しています。このような中、葬儀施行や医療現場など、様々な現場でグリーフケアが求められるようになってきました。深い悲しみは、身体の健康にも大きな影響をもたらし、抑うつ、食欲不振、睡眠障害などを引き起こすこともあるほどです。特に死別による人生最大の喪失を抱えたご遺族にグリーフケアを行うことは、社会を健全に保つためにも欠かせません。

f:id:shins2m:20211004152901j:plainグリーフケア資格認定制度について

 

そんな中、今年の6月、グリーフケア資格認定制度がいよいよスタートしました。この制度では、グリーフケアの基礎知識を持って、グリーフを抱える人と向き合い、必要に応じてケアができる専門職へ橋渡しする能力を備える者をグリーフケア士として認定します。さらに今後は上位資格として上級グリーフケア士も設置。実践力が身に付き、現場におけるグリーフケアのファシリテート(サポートや手助け)ができる能力を備える者を認定します。全互協のグリーフケアPT座長として、わたしが全力で取り組んできた事案でしたので、資格認定制度の発足に感無量です。

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「SDGs」について語りました

 

いま、「SDGs」が国際的なキーワードになっています。「持続可能な開発目標」という意味ですが、わたしは冠婚葬祭互助会は社会を持続させるシステムそのものであると考えています。結婚式は夫婦を生み、子どもを産むことによって人口を維持する結婚を根底から支える。葬儀は儀式とグリーフケアによって死別の悲嘆によるうつ、自死の負の連鎖を防ぐ。冠婚業も葬祭業も、単なるサービス業ではありません。それは社会を安定させ、人類を存続させる重要な文化装置なのです。冠婚葬祭が変わることはあっても、冠婚葬祭がなくなることはありません。

f:id:shins2m:20211004154959j:plain「ケア」についての考え方を述べました

 

さらには、「ケアすることは、自分の種々の欲求を満たすために、他人を単に利用するのとは正反対のことであり、相手が成長し、自己実現することを助けること」などのケアについての自分の考えを明らかにしました。葬祭業は、サービス業というよりもケア業です。他者に与える精神的満足も、自らが得る精神的満足も大きいものであり、いわば「心のエッセンシャルワーク」あるいは「ハートフル・エッセンシャルワーク」と呼ばれるでしょう。これは葬祭業に限らず、ブライダル・ビジネスでも同様です。これからの冠婚業は新郎新婦をはじめ、祝われる方々のさまざまなケアを心掛けなければいけません。

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日王の湯」について

 

サービス業からケア業へ・・・・・・わが社の方向性の先に、「日王の湯」の運営もあります。このたび、わが社は福岡県田川郡福智町にある「ふるさと交流館 日王の湯」を管理・運営することになりました。リニューアル工事をした上で、9月8日にプレオープン特別内覧会を開催、10日には正式オープンしました。8000坪の敷地、310坪の温泉棟、154坪の宿泊棟、264坪の大宴会場というスケールです。もちろん、コロナ禍の中ではクラスター対策が最優先ですが、コロナ後には大いに賑わう場所となるでしょう。いずれは、温浴施設のスーパースターである純烈のコンサートも開催したいと考えています。

f:id:shins2m:20211004154534j:plain「湯縁」で「有縁社会」を再生したい!

 

何より、温浴施設は高齢者の会員様が多い互助会との相性が良い。この施設をベースに、共に入浴する「湯縁」によって有縁社会を再生したいと考えています。産湯に始まり、湯灌に終わる・・・・・・このように、人間の一生は「湯」とともにあります。また、究極の人間関係としての「一期一会」を実現するものとして「茶の湯」という文化がある。グリーフケアの活動は「悲縁」を育て、茶道の普及は「茶縁」を育て、温浴施設の運営は「湯縁」を育てることである。そして、それらはすべて「無縁社会」を乗り越え、「有縁社会」を再生する道となります。

f:id:shins2m:20211004155117j:plainアンビショナリー・カンパニーへ!

 

わたしは、現代日本における儒教研究の第一人者である大阪大学名誉教授の加地伸行先生と対談させていただきました。わたしが加地先生、そして孔子から学んだ最大の教えは「志」というものの大切さです。自分が幸せになったり、自分の会社が良くなるのは結構なことですが、それだけではいけません。やはり、他人の幸せを願い、社会が良くなることを目指さなければいけない。それが「志」です。今年の11月18日に創立55周年を迎えるわが社には「志」があります。わが社は、志のある会社としてのアンビショナリー・カンパニーであり続けたいと願っています。このインタビュー記事は「ふくおか経済」11月号に掲載されます。どうぞ、お楽しみに!

f:id:shins2m:20211002192632j:plain「ふくおか経済」2020年11月号

 

2021年10月4日 一条真也