日経新聞「交遊抄」 

一条真也です。
日本経済新聞」の人気連載「交遊抄」に、「バク転神道ソングライター」こと鎌田東二先生が寄稿されました。けっこうブッ飛んだ内容で、「審神者」とか「霊界通信」といったオドロオドロしい文字が日経新聞に踊っています!

f:id:shins2m:20211001182854j:plain日本経済新聞」2021年10月1日朝刊

 

鎌田先生は、「宇宙人的な出現」のタイトルで以下のように書かれています。 
「1984年4月4日、『4』が三つ揃いする日に奥吉野の天河大辨財天社を訪ねた。宮司の柿坂神酒之祐さんに、三島由紀夫が霊界から通信を寄こしているとされることへの『審神者』(霊的な現象に対する評価・査定)の内容を聞き出すことが目的だった。三島由紀夫の霊界通信の根本メッセージは、日本をまほろばの国にせよ、というものだったが、これは『古事記』の中でヤマトタケルが歌った『倭は国のまほろば たたなづく青垣 山籠れる 倭しうるはし』の中の言葉である。柿坂神酒之祐宮司さんは、私の印象では、縄文土偶か宇宙人かのようであった。ある友人は『出口王仁三郎のような人』と評した。とにかく、ぶっ飛んでいる。宇宙的で、古代的で、しかも未来的なのだ。以来、300回以上天河に通っている。
ある時、冠婚葬祭業大手のサンレー社長で、100冊以上の本を出している一条真也さんを天河に案内していった時、近鉄八木駅でバッタリ宮司さんと出会い、実に手間が省けたことがあったが、その時の宮司さんの出現も宇宙人的であった。こうして宮司さんと著書で『天河辨財天社の宇宙』という本まで出したのだった。(かまた・とうじ=宗教哲学者)」

f:id:shins2m:20211001182943j:plain日本経済新聞」2013年10月18日朝刊

 

日本経済新聞」の「交遊抄」といえば、わたしも2013年10月18日の朝刊に寄稿しました。それも、まさに鎌田先生のことを書いたのです。「満月の文通」のタイトルで以下のように書いています。
「毎月、満月の夜になると、往復書簡を交わす。便箋に書くわけではなく、WEB上の文通だ。相手は、鎌田東二先生。京都大学こころの未来研究センター教授を務める宗教哲学者である。出会いはもう20年以上も前になる。私が東京でプランナーをやっていたころ、『葬儀』をテーマに対談した。当時の先生は新進気鋭の神道研究者としてマスコミなどに広く知られていた。私の父で、サンレー会長である佐久間進国学院大学民俗学を学び、かの折口信夫先生の影響が強い。それで、父は冠婚葬祭に興味を抱き、事業化したのである。その父も私も、鎌田先生のことを『現代の折口信夫』と認識していた。先生は神職の資格も持っており、自分で作詞・作曲をして歌まで歌う『神道ソングライター』でもある。2001年に私が社長に就任した時、わが社の新しい社歌も作っていただいた。私たちはともに歌が大好きで、お会いすると、必ずカラオケボックスに直行して、2人で歌いまくる。先生はバク転が得意で、還暦を迎えた夜、比叡山の宙を何度も舞ったという。一回り年長の人生の師との文通は、今月でなんと、100信目となる。そのタイトルは、ムーンサルトレターという。(いちじょうしんや=作家、サンレー社長)」

 

 

その後も、わたしたちのムーンサルトレターは続き、5冊目の文通記録である『満月交心 ムーンサルトレター』(現代書林)も刊行されました。現在、なんと198信目が公開されています。いよいよ200信の大台が見えてきました。この御縁に感謝しつつ、文通200回記念として、鎌田先生とは『神道と日本人』という対談本を刊行する予定です。神道と冠婚葬祭とグリーフケアのすべてを語り尽くしたいと思います。どうそ、お楽しみに!

 

2021年10月1日 一条真也