感染者3865人の東京を脱出!

一条真也です。
29日の朝、東京の日比谷にあるホテルの客室で目覚めました。朝食後、2件の打ち合わせを済ませてから12時前にチェックアウト。羽田空港に向かいました。そこから、スターフライヤー81便で北九州に戻りました。

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スターフライヤーはほぼ満席でした。コロナ禍の中で便数自体が減っているため、必然的にいつも満席に近い状況になります。昨日の東京の感染者は過去最多の3177人でしたが、こういう時こそ飛行機は1席づつ空けてほしいのですが。北九州空港に到着してしばらくすると、29日の東京の感染者が新たに3865人確認されたというニュースが入ってきました。2日連続の3000人以上、3日連続の過去最多更新です。

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感染が確認されたのは10歳未満から100歳以上の3865人で、直近7日間の1日あたりの平均は2224.1人と、前週(1373.4人)に対して161.9%となりました。また、全国の感染者数は1万693人で、初の1万人超えとなりました。この日、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は、参院内閣委員会の閉会中審査で、首都圏を中心とした全国的な感染拡大について「今の最大の危機は社会一般の中で危機感が共有されてないことだ。危機感が共有されなければ、さらに感染拡大する。いずれ医療逼迫が深刻化する」と警告しました。

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東京で開催中の五輪も無縁ではありません。この日、東京五輪パラリンピック組織委員会は、大会関連で選手3人を含む24人が新たに新型コロナウイルス検査で陽性になったと発表。組織委が取りまとめた大会関連の陽性者数としては1日当たりで最多。陽性者ですが、今月1日以降で累計198人となりました。陽性者の内訳は、選手3人をはじめ、業務委託スタッフ15人、大会関係者6人。海外在住者が7人、国内在住者が17人でした。選手3人と大会関係者1人の4人が選手村(東京・晴海)に滞在していたそうです。なお、27日時点で大会関連の海外からの入国者は3万9209人に上ったとか。

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国際オリンピック委員会(IOC)のマーク・アダムス広報部長は29日の定例記者会見で、東京で新型コロナウイルスの感染者が急拡大していることについて「パラレルワールド(並行世界)みたいなものだ。私たちから東京で感染を広げていることはない」と五輪開催と東京の感染再拡大は無関係との認識を示しました。記者会見でアダムス氏は「私たちは最も検査が行われたコミュニティーだ。一番厳しいロックダウンの制限が選手村で行われている」と強調したとのことです。それなら選手村から感染者が出ないはずだと思いますが、IOCの強弁には困ったものです。それにしても、「パラレルワールド」とは言ってくれますね。コーツ副会長の「アルマゲドン」発言といい、IOCではSFが流行っているのか?

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五輪といえば、「日刊ゲンダイDIGITAL」が29日に配信した記事に「メダルラッシュでも広告入らず・・・東京五輪スポンサー大手紙の誤算」というものがありました。柔道の高藤直寿選手の金メダル第1号に続き、日本人アスリートの金メダルラッシュがテレビを賑わせていますが、創業以来最大の赤字を出した「朝日新聞」をはじめ厳しい経営が続く新聞業界は、期待したスポンサー企業の広告が入らず困惑していることを伝えています。東京オリンピックの最高位スポンサーを務めるトヨタ自動車は、すでに大会期間中のCMの見送りを明らかにしましたが、このトヨタの対応に同調するように他のスポンサー企業も一斉に広告の出稿を控えています。


電通社員で江戸川大学名誉教授の濱田逸郎氏は、「トヨタ自動車がCMを見送ったことが、他のスポンサー企業の横並びを決定付けました。新聞各社が予定していたスポンサー企業の協賛広告は全滅状態で、もはや新聞社にとって五輪は不吉な言葉になってきています」「新聞社は当然見返りを考えて五輪のスポンサーになっています。しかし、今大会はスポンサーとして出資しただけで、スポンサー企業からの見返りの広告収入が入ってきません。今後、社内でスポンサーになったことへの批判が出てくるでしょう」と述べています。大手広告代理店も、新聞などのメディアも、完全にアテが外れてしまいましたね。

f:id:shins2m:20210728181849j:plainどうなる東京? どうする東京五輪

 

巨額のスポンサー料を払ったにもかかわらず、日本人選手の金メダル獲得の際にも広告を打たないことは、従来の大手広告代理店のビジネスモデルを完全に崩壊させました。今後、広告ビジネスそのものが厳しい状況になっていくような気がします。あと、東京五輪といえば、テニスのジョコビッチをはじめ、参加している選手たちから猛暑に悲鳴が上がっていますね。2013年の五輪招致の立候補ファイルには、「(東京の)この時期の天候は晴れることが多く、かつ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候」と記されていました。しかし、このたびの五輪序盤は猛暑続きで、特に屋外競技の選手を中心にクレームが殺到。海外メディアからは「東京はウソをついた」「世界は謝罪が欲しい」などの痛烈な批判が寄せられていますね。猛暑は全国共通ですが、感染大爆発の東京にはしばらく行きたくありません!



2021年7月29日 一条真也