東京五輪は「完全な失敗」

一条真也です。
19日の月曜日、北・東日本を中心に、朝から強い日差しが照りつけて気温が高くなっています。昼過ぎにかけては、35度以上の猛暑日となる地点が多いため、熱中症の危険性が極めて高くなるとのこと。こんな猛暑の中で、東京五輪が開催されることが信じられません!

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ヤフーニュースより 

 

そんな中、共同通信社が配信した「米紙、東京五輪『完全な失敗』 熱気から敵意に」という記事には、「米紙ワシントン・ポスト電子版は17日、開幕を23日に控えた東京五輪について、これまでのところ『完全な失敗に見える』と指摘し、1964年の東京五輪のように日本に誇りをもたらすことは期待できないと伝えた。新型コロナウイルス流行の影響で国民に懐疑論が広がり、当初の五輪への熱気は敵意にすら変わっていると報じた」と書かれています。ワシントン・ポスト紙は64年の東京五輪について、日本が第2次大戦の敗戦から立ち直ったことを象徴し、大規模なインフラ整備も進んだと説明しています。その上で、今回の五輪は首都圏での無観客開催が決まったことで経済効果も期待できないと述べました。

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ヤフーニュースより 

 

また、時事通信社が配信した「『おもてなし』が外国人警戒に 米紙、完全な失敗と東京五輪論評」は、ワシントン・ポスト紙のコラムを紹介して、「五輪招致の理念だった『おもてなし』の精神は後退し、外国人への警戒に取って代わられたと記した。コラムは、東京五輪が日本にとって、中国に対抗するアジアの盟主としての地位や、30年間に及ぶ経済停滞からの復活をアピールするチャンスだったと説明。ところが、新型コロナウイルス禍の中で開催を強行する国際オリンピック委員会(IOC)や政府の姿勢に国民の反発は強まり『熱気は不満、無関心、ついには敵意に変わった』と論じた」と書いています。


また、記事には「敗戦からの復興を象徴した1964年の東京五輪と異なり、国家の誇りや経済効果は期待できないとも指摘。周囲と遮断された会場や納税者の負担となる膨大な請求書を見るにつけ『東京都民はなぜ、誰のためにこの犠牲を払うのかを自問自答している』と言及した。また、東京都内のホテルがエレベーターを日本人専用と外国人専用に分けて案内していた問題を紹介。世界に対する歓迎を示すはずだった『おもてなし』の心は『偏狭で内向きな外国人への警戒』に変化したと分析した」と述べています。まさにその通りで、「おもてなし」を訴えて東京に招致した五輪ですから、外国人観客の受け入れを断念した時点で東京五輪の開催は中止すべきだったと思います。


近代五輪の創始者であるピエール・ド・クーベルタンは、「オリンピックの理想は人間を作ること、つまり参加までの過程が大事であり、オリンピックに参加することは人と付き合うこと、すなわち世界平和の意味を含んでいる」と考えていました。彼の考えを生かしたオリンピック憲章には「スポーツを通して心身を向上させ、さらには文化・国籍など様々な差異を超え、友情、連帯感、フェアプレーの精神をもって理解し合うことで、平和でよりよい世界の実現に貢献する」というオリンピズム(オリンピックのあるべき姿)へと昇華しました。


つまり、スポーツはあくまでも手段に過ぎず、五輪の本当の目的は「世界平和」「国際交流」にあるのです。ですから、パンデミックによって開催国の国民と海外選手団あるいは海外観客が交流できないのなら、東京五輪は中止すべきでした。これは、大阪万博についてもまったく同じことが言えます。三波春夫は「こんにちは こんにちは 握手をしよう~♪」と歌いましたが、世界の国々からやってくるのが人間ではなくて、新型コロナウイルスの変異株だとしたらシャレになりません。いや、ほんとに。


わたしには新国立競技場が「魔女の大釜」となって、世界中のウイルスが投げ込まれてグツグツと煮込まれ、ついには超強力なスーパー変異株が誕生することが恐ろしくて仕方がありません。いくら東京五輪の名誉総裁であるとはいえ、ワクチンを1回しか打たれていない天皇陛下が「魔女の大釜」で行われる開会式に参加されることが心配でなりません。ちなみに、東京五輪によって誕生するスーパー変異株は「ゴジラ株」と呼ばれるそうです。いくらなんでも、世界の怪獣王に対して失礼ではないですか!(怒)

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ヤフーニュースより

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それはともかく開会式まで5日を切りましたが、わたしが予想したように、毎日のように東京五輪に関連するバッド・ニュースが続いています。「いじめ自慢」の小山田圭吾氏の開会式音楽担当起用問題では、橋下撤氏が「小山田氏の楽曲を開会式で流すのは日本の恥」と喝破しました。その夜、小山田氏は辞任しましたね。その他、IOCのバッハ会長の歓迎会への反対派集結、韓国選手団の新たな反日横断幕掲示、日本と対戦する南アフリカのサッカーチームの陽性反応、ウガンダ選手の脱走劇、相次ぐ有名選手の参加ボイコット、バブル方式の破綻、来日選手のパスポート紛失、極めつけは閉会式リハーサルでの性的暴行・・・・・・これはもう大喜利かギャグか?というくらい、ろくでもないバッド・ニュースが続きます。しかも、これらのニュース、すべて本日(7月19日)のニュースなのです。これから、「完全な失敗」がさらに深みにはまる姿を見るのはどんな怖いホラー映画を観るよりも暑さ対策にはなりそうですね!

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今からでも中止だ中止!!

 

2021年7月19日 一条真也拝