志のある会社として

一条真也です。
16日、早朝から松柏園ホテルの神殿で恒例の月次祭が行われました。ニューノーマルということで、マスク着用でクールビズでの神事となりました。

f:id:shins2m:20210716081212j:plain月次祭のようす

f:id:shins2m:20210716081759j:plain玉串奉奠する佐久間会長

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わたしも玉串奉奠しました

f:id:shins2m:20210716082141j:plain神殿での一同礼!

 

月次祭では、皇産霊神社の瀬津神職が神事を執り行って下さり、祭主であるサンレーグループ佐久間進会長に続き、わたしが社長として玉串奉奠を行いました。わたしは、会社の発展と社員の健康・幸福を祈念しました。

f:id:shins2m:20210716082731j:plain天道塾のようす

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最初は、もちろん一同礼!

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JUDOマスク姿で登壇した佐久間会長

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東京五輪について語る佐久間会長

 

神事の後は、恒例の「天道塾」を開催しました。最初に佐久間会長の訓示がありました。会長は交遊のあるJOCの山下泰裕会長から贈られたという「JUDO」という文字の入ったマスク姿で登壇しました。ちなみに、わたしの最新刊『心ゆたかな読書』(現代書林)には、山下会長の著書『背負い続ける力』が取り上げられています。佐久間会長は、「山下会長さんは、いま、東京五輪の開催直前ということで大変なことと思います。コロナも完全に終息して盛大に五輪が開催されることを楽しみにしていましたが、昨日の東京の感染者も1308人と、まことに心配な状況になっています。どうか、無事に東京五輪が終わることを願っています」と述べました。

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「令和3年度 半期を振り返ってみて」

f:id:shins2m:20210716093928j:plain「令和3年度 半期を振り返ってみて」

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北九州本部の報告のようす

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「グループまとめ」のようす

 

続いて、「令和3年度 半期を振り返ってみて」として、サンレーグループの北陸本部(東専務)、沖縄本部(小久保取締役)、大分事業部(祐徳取締役)、宮崎事業部(尾崎取締役)、北九州本部(松田常務)から、この半年の実績および反省点、これからの半年の課題と目標などについての報告がありました。その後、沖縄の佐久間康弘社長から「グループまとめ」として話がありました。

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最後は、わたしが登壇しました

 

最後はわたしが登壇、「総括」をしました。わたしは夏用のブルーの不織布のマスクをしたまま、「まず最初に、このたびの九州豪雨で犠牲となられた方のご冥福を心よりお祈りしますとともに、被災された方々にはお見舞いを申し上げたいと思います」と述べ、続いて「昨日の東京の感染者は1308人でした。恐ろしいスピードで感染者が急増しており近々の2000人超えも予想されるうえ、若年層で重症化する例も増えており、東京はまさに非常事態。東京五輪は開幕を強行しようとしていますが、『途中打ち切り』の可能性も高くなってきました」と述べました。

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天下布礼」が大いに進みました

 

半期の振り返りについての感想を述べた後、ここ1ヵ月の慌ただしい流れを簡単に説明しました。なかなかハードスケジュールでしたが、確実に「天下布礼」が進んだという実感を持つことができた1ヵ月でした。何といっても大きいのは、グリーフケアの資格認定制度の開始です。全互協のグリーフケアPTの座長として取り組んできましたが、ようやく実現して感無量です。なんとか、わが社がグリーフケアにおけるリーディング・カンパニーになるためにも頑張りたいと思います。

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マスクを外しました

 

ブログ「グリーフケア講演in横浜」で紹介したように、6月25日にはパシフィコ横浜で「重要性高まるグリーフケアの意義と役割」という演題で講演し、コロナ禍にもかかわらず全講座中で最高の動員を記録し、会場が超満員になりました。そこで、「グリーフケア士」という新時代の資格を中心にさまざまな話をしました。

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「サービス」から「ケア」へ!

 

特に、「『サービス』から『ケア』へ」として、縦の関係(上下関係)であるサービスと横の関係(対等な関係)であるケアの本質を説いて、その違いを説明したところ大きな反響がありました。「さまざまなケア」として、ヘルスケア、メンタルヘルスケア、コミュニティーケア、インフォーマルケア、ターミナルケア、緩和ケア、スピリチュアルケア、そしてグリーフケアについて説明しました。

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熱心に聴く人びと 

 

さらに、無縁社会に加えてコロナ禍の中にある日本において、あらゆる人々の間に悲嘆が広まりつつあり、それに対応するグリーフケアの普及は喫緊の課題であると訴えました。さらには、「ケアすることは、自分の種々の欲求を満たすために、他人を単に利用するのとは正反対のことであり、相手が成長し、自己実現することを助けること」などのケアについての自分の考えを明らかにしました。

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加地先生との対談を報告しました

 

それから、ブログ「加地伸行先生と対談しました」で紹介したように、7月7日には日本における儒教研究の第一人者と大阪で対談しました。加地先生とは、孔子、『論語』、『孝経』、儒教三礼、拱手礼、祖先祭祀、葬送儀礼天皇儀礼孟子吉田松陰西郷隆盛北一輝三島由紀夫などのテーマを語り合い、「日本人で最も論語を理解した人物は誰か?」というテーマで聖徳太子徳川家康渋沢栄一安岡正篤といった人々についても意見を交換させていただきました。 

f:id:shins2m:20210716100507j:plain熱心に聴く人びと 

 

そして、わたしたちは現代日本家族葬に代表される「薄葬」を話題に葬儀の意義について語り合い、最後は「家族」の本質というものを考察しながら、無縁社会を乗り越える方策などを求めました。加地先生との会話の中から、「儒教と日本人」の全貌を知ることができ、「冠婚葬祭はなぜ必要か」という問いの答えも見つかりました。「これから冠婚葬祭はどうなるか」もわかりました。この日は時間がないので話しませんでしたが、いつか時間を取って、この天道塾で話したいと思います。



ちなみに、加地先生は、めったに対談されないそうです。平成28年1月18日、iPS細胞の発見者でありノーベル生理学・医学賞の受賞者である山中伸弥・京大教授と対談され、その内容はBSフジで放送されました。天下のノーベル賞受賞学者を理系代表として、文系代表として堂々と対談される加地先生に対談相手に選んでいただき、まことに光栄です。わたしは、今後は神道および仏教の第一人者とも対談し、「冠婚葬祭とは何か」を考えたいです。

f:id:shins2m:20210716100237j:plain「君子」とは何か?

 

加地先生は著書『論語 全訳注』(講談社学術文庫)で、孔子のことを「老先生」と訳されています。わたしにとって目の前の加地先生は、「老先生」としての孔子そのもののように見えました。加地先生は「小人」のことを知識人、「君子」のことを教養人ととらえておられますが、加地先生こそは教養人としての君子です。わたしも、加地先生のような君子になりたいと心から思いました。そして、その願いを七夕の星にかけました。

f:id:shins2m:20210716100010j:plainわが社には「志」があります!

 

最後に、わたしは加地先生、そして孔子から学んだ最大の教えは「志」というものの大切さです。自分が幸せになったり、自分の会社が良くなるのは結構なことですが、それだけではいけません。やはり、他人の幸せを願い、社会が良くなることを目指さなければいけない。それが「志」です。そして、わが社には「志」があります。わたしは、「冠婚葬祭を通じて良い人間関係づくりのお手伝いをし、無縁社会を乗り越えて有縁社会を再構築することを目標に進んでいけば、自ずからわが社も発展するでしょう」と述べ、「カンパニーズ・ビー・アンビシャス! わが社は、志のある会社としてのアンビショナリー・カンパニーであり続けましょう!」と言ってから降壇しました。

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最後は、もちろん一同礼! 

 

2021年7月16日 一条真也拝