夏越大祓式&総合朝礼

一条真也です。
ついに、7月になりました。
今月23日、東京五輪が強行開催されます。1日、 夏越大祓式の神事が執り行われました。場所は、わが社が誇る儀式の殿堂である小倉紫雲閣の大ホールです。

f:id:shins2m:20210701084941j:plain夏越大祓式のようす 

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わが社の守護神である皇産霊大神を奉祀する皇産霊神社の瀬津隆彦神職をお迎えし、これから暑い夏を迎える前に、会社についた厄を払って社員全員の無病息災を祈願しました。参加者全員がマスク姿ながらも厳粛な面持ちで、儀式に臨みました。

f:id:shins2m:20210701085544j:plainわが社は儀式を大切にする「礼の社」です

f:id:shins2m:20210701121346j:plainソーシャル・ディスタンスを守れ! 

 

わが社は「礼の社」を目指しているので、会社主催の儀礼や行事を盛んに行っています。もともと、「社」というのは「人が集まるところ」という意味です。神社も、会社も、人が集まる場としての「社」なのです。今日は、祭主を務める佐久間進会長に続いて、わたしが玉串奉奠して、社員のみなさんとともに二礼二拍手一礼しました。

f:id:shins2m:20210701090048j:plain拝礼する佐久間会長

f:id:shins2m:20210701090150j:plainわたしも拝礼しました

f:id:shins2m:20210701090544j:plain神事終了後に挨拶する佐久間会長

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東京五輪の無事を願っています 

 

神事終了後には佐久間会長が「これで、みなさんは健康に夏を乗り越えられるでしょう。なかなか感染拡大が収まらず不安ですが、今月いよいよ開催される東京五輪が無事に終了することを願っています」と挨拶しました。わが社では、このような儀式をとても大切にしています。わたしは『儀式論』(弘文堂)という本を書きましたが、いつも「儀式とは何か」について考えています。そして、儀式とは「魂のコントロール術」であり、「人間を幸福にするテクノロジー」であると思っています。

f:id:shins2m:20210701122517j:plain最初は、もちろん一同礼!

 

夏越の神事を終えた後は、サンレー本社の7月度総合朝礼を行いました。本日は社歌の斉唱および経営理念の唱和は行わず、いきなり社長訓示の時間でした。ちなみに先月からクールビズでノーネクタイとなっています。わたしが紫と白の小倉織マスク姿で、まず、「今日は、中国共産党創建100年の記念日ですね。習近平主席に祝電は送りませんでしたが(笑)。それよりも、めでたいことがあります。先月末、ついに『グリーフケア資格認定制度』がスタートしたことです」と言いました。

f:id:shins2m:20210701090826j:plain紫白の小倉織マスク姿で社長訓示

f:id:shins2m:20210701121942j:plain紫白の小倉織のマスクを取りました

 

6月25日には、パシフィコ横浜で開催された「フューネラルビジネスフェア2021」で「重要性高まるグリーフケアの意義と役割」と題する講演を行いました。そこでは、「弔うことの意味、供養の大切さ=礼欲」「グリーフケア資格認定制度の意義」「葬儀を重んじる時代へ」などについて語りました。コロナ禍にもかかわらず、会場には全互協の仲間たちをはじめ、多くの参加者たちが集い、超満員となりました。グリーフケアに対しての関心の高さを改めて認識した次第です。

f:id:shins2m:20210701090957j:plainグリーフケア資格認定制度について

わたしは全互協のグリーフケアPTの座長として、ずっと資格認定制度の発足に取り組んできましたので、ついに開始のはこびに至り、感無量であります。このたびの資格認定制度は、葬儀の施行に加え、サポートやケアなどのスキルを持った専門職(グリーフケア士)の育成が非常に重要になってきたため、創設されました。この資格認定制度を行う意義として、グリーフケアが葬儀施行以外にも医療の現場を始め様々な現場で必要とされるものであり、グリーフケア士の育成を行うことでグリーフを抱える「悲嘆者」が日常の生活の中でケアされる健全で心ゆたかな社会を構築していくこととなります。

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グリーフケア士について

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熱心に聴く人びと

 

グリーフケア士に認定された方には、その上位の資格である上級グリーフケア士の受験や、さらには高度なグリーフケアの能力を獲得するために上智大学グリーフケア研究所の「グリーフケア人材養成講座」の受講を推奨されており、そこではグリーフケアのマネジメント(指導・育成・管理)能力を会得することができます。グリーフケア士の資格試験は全国の試験会場にてインターネット経由で配信する試験形式(CBT方式)により、すべての曜日(祝日及び年末年始休業等を除く。2021年5月末時点での試験会場数は300会場)で受験でき、試験結果の評価判定に基づいて資格の認定が行われます合格者には、認定の証として資格認定証(カード)が交付し登録されます。

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心ゆたかな社会をつくろう!

 

また、資格を所得すれば終わりではなく、知識やスキルの向上、また新たな情報の提供のため、登録者へのフォローを実施されます。具体的には、セミナーやワークの実施、定期的な機関紙の発行(年に1回)等などが検討されています。時代のニーズに答えるためにこの資格認定制度はスタートしていきますが、皆様方にはこの資格認定制度をよく活用していただき、社会において必要不可欠な存在となるべく、そして共に心ゆたかな社会をつくっていく存在となっていただきたいと願っています。

f:id:shins2m:20210701092018j:plainラーニング・オーガニゼーションを目指せ!

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熱心に聴く人びと

 

マネジメントの世界には、「ラーニング・オーガニゼーション」という言葉があります。イノベーションを巻き起こすための「学習する組織」のことで、マサチューセッツ工科大学(MIT)経営学部教授のピーター・センゲが唱えた経営コンセプトです。わが社は、業界で初めてTQCを導入したり、やはり業界初でISO9001を取得したり、厚生労働省認定技能審査の一級葬祭ディレクターの人数で最多を達成したりと、もともと学習志向の強い会社でした。それは、何よりもホスピタリティ企業として高品質のサービス、お客様の心にひびくサービスの提供を究極の目的としているからです。ただの道楽で学習しているわけではないのです。

f:id:shins2m:20210701122009j:plain道歌を披露しました

 

「何のために学ぶのか」という問題について、陽明学者の安岡正篤は「人間学」というものを提唱しました。彼は、広い意味において道徳的学問・人格学、これを総括して人間学というならば、この人間学が盛んにならなければ本当の文化は起こらず、民族も国家も栄えないと述べました。最後に、わたしは「グリーフケアこそは、まさに人間学です。1人でも多くのグリーフケア士が生まれることを願っています」と述べ、以下の道歌を披露しました。

 

学ぶなら 人の心に寄り添いて

  深き悲しみ 支へんとす  庸軒

 

f:id:shins2m:20210701092439j:plain「今月の目標」を唱和

f:id:shins2m:20210701122449j:plain最後は、もちろん一同礼!

 

総合朝礼の終了後は、サンレーの本部会議を行います。昨年はなんとかコロナイヤー1年目を黒字で乗り切りましたが、コロナ2年目となる今年は正念場を迎えています。全社員が全集中の呼吸で全員の力を合わせて最後まで走り抜きたいです。梅雨の最中ではありますが、体調に気を配り、熱中症やコロナ変異種の感染にも万全の注意を払いながら、気を引き締めていきたいです。

 

2021年7月1日 一条真也