58回目の誕生日 

一条真也です。
5月10日になりました。わたしの58回目の誕生日が来ました。一昨年の誕生日は東京にいました。その夜は業界の仲間たちが盛大にお祝いをしてくれましたが、昨年は緊急事態宣言の最中でしたので、自宅で静かに過ごしました。今年も、福岡県は12日から緊急事態宣言が発出されますが、わたしは10日から金沢に出張します。

f:id:shins2m:20210504162045j:plain58回目の誕生日を迎えました

 

書斎にかけてある「庸軒ごよみ2021」の今月の道歌は、「縁により集ひし人と手をつなぎ 和のこえ上げて社(やしろ)ぞ栄ゆる」ですが、冠婚葬祭業であるわが社も、新型コロナウイルスの感染拡大で未だ厳しい状況にあります。本社のある福岡県に3回目の緊急事態宣言が出るのは非常に辛いですね。結婚式は多くが延期され、葬儀も簡素化されつつあります。

f:id:shins2m:20210504170222j:plainこの時代を生き抜きます!

 

コロナ時代は、まさに冠婚葬祭業界には逆風が吹いています。わが社の式典などの会社儀礼においても、ソーシャルディスタンスのために今月の道歌にあるように「和のこえ」で直接手をつなぐこともできません。でも、「天下布礼」の志をもって、この時代を生き抜いていきます!

f:id:shins2m:20210508161738j:plainなんと、煉獄杏寿郎も今日が誕生日!

 

それにしても、58歳です。58歳といえば、カエサルマキャベリ杜甫菅原道真尾形光琳岩倉具視種田山頭火溝口健二忌野清志郎といった人々が亡くなった年齢です。それから、なんと、「鬼滅の刃」の炎柱である煉獄杏寿郎の誕生日というではありませんか! 
この驚愕の事実は、秘書の織田さんが教えてくれました。早速、鬼滅博士こと秘書室の瀬津君に確認したところ、「間違いありません!」とのこと。織田さんは、煉獄のアイマスクと柱たちの名前が並んだ鬼滅湯飲みを誕生日プレゼントとして贈ってくれました。いやあ、嬉しいなあ! これから、毎朝、鬼滅湯飲みでお茶を飲みたいです!

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織田さんから贈られたプレゼント

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安眠できそうです!

 

コロナ禍のせいで、わたしのように、仲間たちから誕生日を祝ってもらえなかった人も多いでしょう。誕生日を祝うとは、「あなたがこの世に生まれたことは正しいですよ」と、その人の存在を全面的に肯定すること。人間関係を良くするうえで、これほど大切なことはありません。わたしは、ハートフル・ソサエティとは、「おめでとう」と「ありがとう」が行き交う社会であると考えています。ですから、「誕生日おめでとうございます」と言われたら、素直に「ありがとうございます」と答えたいです。

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会社から贈られた小倉織マスク

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贈られたマスクを着けて、自宅前に立つ

 

「人間尊重」をミッションとするわが社では、毎月の社内報に全社員の誕生日情報を掲載(年齢は秘密)し、「おめでとう」の声をかけ合うように呼びかけています。誕生日当日には、社員のみなさんにバースデーカードを添えて、ささやかなプレゼントをお渡しします。今年は、「月の織姫」こと染織家の築城則子先生による小倉織の特製マスクをお贈りしました。もちろん、わたし自身も会社からプレゼントされました。これは嬉しいですね!

f:id:shins2m:20210508113855j:plain58回目の『論語』の通読も行いました

 

前夜、57回目の『論語』の通読も無事に終えることができました。わたしは、『論語』とは船のような存在であると思っています。人生の荒波を超えて無事に航海していける船だと思うのです。孔子が説いた「志学」や「而立」や「不惑」や「知命」や「耳順」や「従心」といったものは、人生の港ではないでしょうか。『論語』という船に乗れば、安全に次の港に辿りつけるような気がしてなりません。「知命」港を出てから早、8年。2年後には60歳の「耳順」港を目指します。2018年、わたしは、上智大学グリーフケア研究所の客員教授、および、一般社団法人全日本冠婚葬祭互助協会の副会長に就任いたしました。今年はそれぞれ4年目となります。わたしに与えられた天命を果たすべく頑張ります。

f:id:shins2m:20210504170302j:plain昨年刊行された「一条本

 

作家活動のほうですが、現在、次回作の『心ゆたかな読書』(現代書林)の校正作業を行っています。125万部発行の「サンデー新聞」に連載中の「ハートフル・ブックス」で取り上げた本のうち、珠玉の150冊を紹介するブックガイドです。7月刊行予定ですので、お楽しみに! また、わが国における儒教研究の第一人者である中国哲学者の加地伸行先生との対談本『儒教と日本人~冠婚葬祭はなぜ必要か』(仮題、現代書林)、コロナ禍の中でのマナーを考える『イラストで理解する美しい所作・ふるまい』(仮題、メディアコム)、さらには日本初のグリーフケア映画「愛する人へ」の原案である『愛する人を亡くした人へ』の文庫化、そしてサンレー創立55周年記念出版である『アンビショナリー・カンパニー』(現代書林)などの刊行が予定されています。ということで、頑張ります! 今後とも、どうぞ、よろしくお願いいたします!

f:id:shins2m:20210506154130j:plain今後とも、よろしくお願いします!

 

2021年5月10日 一条真也