資格制度始動で「グリーフケア元年」に

一条真也です。
29日は仕事納めの日ですが、「ふくおか経済」の1月号が届きました。「2021年の戦略」のコーナーで、今年も登場させていただきました。

f:id:shins2m:20201229123130j:plain「ふくおか経済」2021年1月号

 

「資格制度始動で『グリーフケア元年』に」の大見出し、「11月で創業55周年」の見出しで、以下のようなインタビュー記事が掲載されています。

ーー昨年はコロナ禍にあってもセレモニーホール「紫雲閣」の出店が相次ぎました。

佐久間 秋までに遠賀、若宮、宮田、行橋で開業しました。コロナで冠婚事業が苦戦した中でも、おかげさまで当社は12月期決算で売上高が前年の80%程度で経常利益は黒字です。また、「紫雲閣」は、福岡市内にも進出します。12月に博多区浦田の施設が完成し、今年4月には多々良にオープン予定です。2施設ともに木造で、今まで「紫雲閣」とは違った雰囲気の建物になります。ただ、中身はこれまでの「紫雲閣」に引き続き、単なる葬儀施設ではなく葬儀もできる施設である「コミュニティホール」として運営していきます。従来の寺院が担っていたような地域のランドマークを兼ね、人々が集い、近隣者同士が交流できるさまざまな催しを企画していく考えです。

 ーー今年の抱負を。

佐久間 11月で創業55周年を迎えますので改めてみなさまに感謝申し上げます。同時に、今年は「グリーフケア元年」の年にしたいですね。グリーフケアは喪失と決別を経験した人の悲嘆軽減の取り組みですが、なぜ今年を元年にしたいかというと、新しく「グリーフケア資格認定制度」が動き出すからです。

ーー佐久間社長は国内のグリーフケア研究最高峰の上智大学グリーフケア研究所客員教授を長く務めるなどグリーフケアの第一人者でもありますが、資格化はどういった内容ですか。

佐久間 私がかねてから冠婚葬祭互助会業界でグリーフケアの資格化を訴えてきまして、(一社)全日本冠婚葬祭互助協会内にプロジェクトチームが発足し、私が座長として資格化実現に向けて議論を進めてきました。「グリーフケア士」と上級資格である「上級グリーフケア士」の資格を設けるもので、それぞれ今年6月と来年冬に資格試験を開始する計画です。既に昨年11月から、指導役となるファシリテーターの養成も始まっています。ファシリテーターは業界各社のエース社員に担ってもらい、私も期待しています。

ーー資格者はどれほど輩出を?

佐久間 「グリーフケア士」で初年度300人程度を輩出したいですね。業界内には、1級葬祭ディレクターが約1万5千人いますが、「グリーフケア士」と「上級グリーフケア士」両方を併せて、将来的にはそれと同等の数になればと考えています。また、グリーフケアは何も葬儀に限ったことではありません。コロナによって多くの人が不安を抱えていますが、そういった不安を軽減するためにも効果があります。昨年は入学式をはじめ季節を祝う儀式が出来ないことが多くありました。人は儀式がないとストレスを感じます。なぜなら儀式は古くから人の心を安定させる「形」だからです。そういった儀式の大切さを訴えるとともに、グリーフケアの幕開けの年になればいいですね。

f:id:shins2m:20201229123239j:plain「ふくおか経済」2020年12月号

 

そのグリーフケア資格認定制度の発会式も「ふくおか経済」さんは取材されており、2020年12月号に掲載して下さいました。「グリーフケア資格認定制度始動」のタイトルで、「全国の冠婚葬祭互助会でつくる(一社)全日本冠婚葬祭互助協会(全互協)のプロジェクトチームがかねてより取り組んできた『グリーフケア資格認定制度』の創設にあわせて11月14日、(株)サンレー小倉紫雲閣北九州市)で発会式があった。グリーフケアは喪失と決別を経験した人の悲嘆軽減の取り組みで、プロジェクトチーム座長の佐久間庸和 サンレー社長らが中心となり創設へ議論を進めていた。上智大学グリーフケア研究所客員教授でもある佐久間社長は式で「葬儀こそ悲嘆軽減に大きな力を発揮する。グリーフケアの時代が幕を開けたことを祝福したい」と語った。制度は(一財)冠婚葬祭文化振興財団が運営。同日から早速、指導役のファシリテーター養成の準備会議が始まった。来年の6月には『グリーフケア士』、22年冬に『上級グリーフケア士』の試験を開始する計画だ」と書かれています。

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「月刊フューネラルビジネス」2020年12月号

f:id:shins2m:20201229123626j:plain「月刊仏事」2020年12月号

f:id:shins2m:20201229123646j:plain「月刊仏事」2020年12月号

f:id:shins2m:20201229123708j:plain「月刊仏事」2020年12月号

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「互助会通信」454号

 

また、グリーフケア資格認定制度発会式は大きな注目を集め、「月刊フューネラルビジネス」、「月刊仏事」「互助会通信」などでも紹介されました。正直言って、わたしはグリーフケアの研究・実践・普及に命を懸けています。『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』について書くのも、ひとえに「グリーフケアの理解に役立つ」と思うからであります。念願の資格認定制度のスタートを控えて、「いよいよ、グリーフケアの時代が始まる」と武者震いをしております。

 

2020年12月29日 一条真也