「財界九州」新年号

一条真也です。
昨夜から、次回作『「鬼滅の刃」に学ぶ』の脱稿に向けてラストスパートをかけています。年内に刊行できたら奇跡的ですが、不可能ではなくなってきました。19日、会社の社長室に「財界九州」の2020年新年号が届きました。同誌は九州を代表する経済誌として、非常に影響力を持っています。例年通り、九州・沖縄の経営者たちが1ページずつ紹介されています。

f:id:shins2m:20201219125317j:plain「財界九州」2021年新年号

 

ブログ「『財界九州』新年号取材」で紹介したように、 松柏園ホテルの日本庭園で撮影しました。わたしのページは「福岡市で施設展開スタート!」というタイトルで、以下のように書かれています。
「日本は今、最大の国難に直面している。それはコロナ禍ではなく、東アジアの国防問題でもなく、国内の人口減少問題である。その解消のためには非婚化・晩婚化の流れを変えていく必要がある。少子化の解消には、結婚式という儀式の力が必要だと訴えていきたい。冠婚業も葬祭業も単なるサービス業ではない。社会の安定と人類を存続させるための社会インフラとしての文化装置であると考える。特に葬祭業は電気、水道、医療、介護などのように、日常生活に不可欠なエッセンシャルワークとして位置付けられており、今後、その役割はさらに高まってくるはずだ。
そうした社会的な要請に応えるべく、葬祭施設も次々とオープンさせており、2021年に福岡市内で2つの施設をオープンする準備を進めている。大都市圏である福岡市での施設展開は長年の念願であり、事業基盤の強化につなげたい。さらに、訃報をメールやLINEでご案内できる電子版葬儀サービス『紫雲閣オンライン』のほか、買い物代行サービスや墓参り代行サービスもスタートさせており、総合生活支援サービスを推進していく」

f:id:shins2m:20201219125351j:plain「財界九州」2021年新年号

 

同誌には、例年通りに佐久間進会長も登場。インタビュー記事は「互助共生社会の実現を目指す」というタイトルで、以下のように書かれています。
「アフターコロナ時代を見据え、八つの『共』である『八共道』を、冠婚葬祭互助会として推進していく。八共道とは『共飲』『共食』『共浴』『共健』『共笑』『共歌』『共遊』『共旅』を指す。
具体的には、共飲(緑茶サービス・点茶作法による喫茶サービス・盃を交わす)、共食(同じ釜の飯を食う仲間づくり・心の交流・生涯の友)、共浴(一緒に風呂に入る・裸の付き合い・背中の流し合い)、共健(朝の体操・散歩・気功・太極拳・ヨガ)、共歌(ともに歌う・カラオケ・合唱・連歌・短歌・川柳・俳句)、共笑(笑いの会・笑い気功・一日一笑習慣)、共遊(囲碁・将棋・スポーツ麻雀・仕事帰りの一杯の酒)、共旅(ともに旅行・薬草狩り・神社仏閣巡り)などで、なかにはコロナ禍のため、すぐに実践することが難しいものも含まれているが、これらをもって、分断された従来の有縁社会の再構築と“共助”システムの創出を図る。当社としても、互助会の原点である相互扶助の精神に立ち戻り、八共道に基づいた互助共生社会を実現するための実行部隊として、使命感を持って取り組んでいく」

f:id:shins2m:20201219125411j:plain20年間、親子で登場させていただいています

 

テーマは一見違うようでも、会長とわたしは、じつはまったく同じことを語っています。そう、2人とも「人間尊重」の大切さについて語っているのです。それは「礼」の一字に集約されます。そして、その考え方を世に広めることが「天下布礼」です。1966年の創業時から、わが社は「天下布礼」の旗を掲げてきました。それは現在も変わりません。なお、「財界九州」新年号での親子共演は今年で20年目になりますが、これは同誌の新記録だそうです。親子だけでなく、同じ会社の会長・社長の共演としても新記録だとか。これも佐久間会長が元気でい続けてくれるからこそ実現したわけであり、本当に嬉しいことです。


これからも「天下布礼」に努めます!

 

わが社は、本業の冠婚葬祭以外にもさまざまな活動に取り組んでいますが、それらはすべて人間関係を良くする、あるいは「有縁社会」を再生する試みなのです。佐久間会長の著書である『礼道の「かたち」』(PHP研究所)、および拙著『ミッショナリー・カンパニー』(三五館)の内容をお読みいただければ、わたしの考え方は父である会長から受け継がれたものであることがわかるでしょう。 サンレーグループは、これからも「天下布礼」に努めていきます。


サンレー創立50周年記念祝賀会にて

 

2020年12月19日 一条真也