今年を振り返って

一条真也です。
17日、感染者が過去最多の822人となった東京から北九州へ帰ってきました。18日、早朝から松柏園ホテルの神殿で月次祭が行われました。今年最後の月次祭を、皇産霊神社の瀬津神職が神事を執り行って下さり、祭主であるサンレーグループ佐久間進会長に続いて、わたしが社長として玉串奉奠を行いました。会社の発展と社員の健康・幸福を祈念しました。

f:id:shins2m:20201218080512j:plain月次祭のようす

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玉串を奉奠する佐久間会長

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拝礼するわたし

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神殿での一同礼!

f:id:shins2m:20201218083355j:plain本日の「天道塾」のようす

f:id:shins2m:20201218083714j:plain冒頭、挨拶する佐久間会長

f:id:shins2m:20201218084138j:plainサンレー北陸の発表

f:id:shins2m:20201218093511j:plainサンレー北九州の発表

 

神事の後は、恒例の「天道塾」を開催しました。最初に佐久間会長が簡単な挨拶を行った後、「今年を振り返って」として、インターネット会議が行われました。サンレーの北陸・沖縄・大分・宮崎・北九州の順で業績や活動の報告がありました。それぞれの地の本部長や事業部長が今年の総括と来年の展望について語りました。その後、サンレー沖縄の佐久間康弘社長が「まとめ」の発表を行いました。

f:id:shins2m:20201218100243j:plain最後に、わたしが登壇しました

 

それから、わたしが登壇して総括をしました。わたしが社会現象となっている『鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎の羽織と同じ市松模様のマスクを着けて登壇すると、みんなギョッとしていました。まず、わたしは、WEBシステムに写っている各地の社員に向かって話しかけました。わたしは各人の発表についての所感を述べた後、「今年は新型コロナウイルスに振り回された1年でした。来年こそは明るい話題が多いことを期待しています」と述べました。

f:id:shins2m:20201218100309j:plain鬼滅の刃』の話をしました

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熱心に聴く人びと

 

いま、世間では新型コロナウィルスと『鬼滅の刃』の話題で持ちきりです。『鬼滅の刃』とは、吾峠呼世晴氏の漫画で、アニメ化・映画化され大ヒットし、もはや社会現象にまでなっています」と言いました。この物語のテーマは、わが社が追求している「グリーフケア」です。鬼というのは人を殺す存在であり、悲嘆(グリーフ)の源です。そもそも冒頭から、主人公の竈門炭治郎が家族を鬼に惨殺されるという巨大なグリーフから物語が始まります。また、大切な人を鬼によって亡き者にされる「愛する人を亡くした人」が次から次に登場します。それを鬼殺隊に入って鬼狩りをする人々は、復讐という(負の)グリーフケアを行います。しかし、鬼狩りなどできない人々がほとんどであり、彼らに対して炭治郎は「失っても、失っても、生きていくしかない」と言うのでした。これこそ、グリーフケアの言葉ではないでしょうか。

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鬼滅の刃』は「供養」と「ケア」の物語!

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マスクを外しました

炭治郎は、心根の優しい青年です。鬼狩りになったのも、鬼にされた妹の禰豆子を人間に戻す方法を鬼から聞き出すためであり、もともと「利他」の精神に溢れています。その優しさゆえに、炭治郎は鬼の犠牲者たちを埋葬し続けます。無教育ゆえに字も知らず、埋葬も知らない伊之助が「生き物の死骸なんか埋めて、なにが楽しいんだ?」と質問しますが、炭治郎は「供養」という行為の大切さを説くのでした。さらに、炭治郎は人間だけでなく、自らが倒した鬼に対しても「成仏してください」と祈ります。まるで、「敵も味方も、死ねば等しく供養すべき」という怨親平等の思想のようです。『鬼滅の刃』には、「日本一慈しい鬼退治」とのキャッチコピーがついており、さまざまなケアの姿も見られます。

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鬼滅の刃』はウイズ・コロナの物語

 

人を殺す鬼は「死」のメタファーですが、最近で言うなら、「コロナ」も同じです。禰豆子を連れ歩く炭治郎は、「鬼と共生する人間」であり、これは「ウイズ・コロナ」そのものではないでしょうか。「鬼滅の刃」という物語は基本的には戦の話です。一方に、鬼舞辻無惨をリーダーとして、「上弦」たちがトップを占める「鬼」のグループ。他方に、「お館様」こと産屋敷耀哉をリーダーとして、「柱」たちがトップを占める「鬼殺隊」のグループ。この両グループが死闘を繰り広げる組織vs組織の戦争物語です。なので、マネジメントやリーダーシップの観点からも興味深い点が多々あります。

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ハートフルなホワイト企業を目指そう!

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熱心に聴く人びと

 

恐怖心で鬼たちを支配する鬼舞辻無惨はハートレス・リーダーであり、鬼殺隊の剣士たちを心から信頼し、リスペクトする産屋敷耀哉はハートフル・リーダーです。両陣営の闘いは「ブラック企業vsホワイト企業」と言ってもいいでしょう。ホワイト企業には志や使命感があることも確認できました。そして、わが社の行き方が間違っていないことも確認できました。わたしは、「先程、今年を振り返って発表を行った各事業部の責任者たちは、サンレーグループの「柱」のような存在です。今年も残りわずかですが、ぜひ、全員が全集中、互助の呼吸、北陸の型・沖縄の型・大分の型・宮崎の型・北九州の型で、あるいは陽の呼吸、冠婚の型、葬祭の型、営業の型、関連の型、管理の型で、目標達成を果たしましょう!」と述べてから降壇しました。

f:id:shins2m:20201218101610j:plain全集中の呼吸で目標達成を!

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最後は、もちろん一同礼!

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もうすぐ、クリスマスです!

f:id:shins2m:20201218103821j:plain松柏園ホテルのロビーで

 

2020年12月18日 一条真也