自分のことしか考えない人は、
苦しみのうちに人生を終えます。
(ダライ・ラマ14世)
一条真也です。
言葉は、人生をも変えうる力を持っています。
今回の名言は、ダライ・ラマ14世(1935年~)の言葉です。チベット仏教の最高指導者。2歳の時に先代13世の転生者として認められ、5歳で正式に第14世として即位。チベット亡命政府を樹立。一貫して非暴力平和的手段でチベット問題に取り組みました。1989年にノーベル平和賞を受賞。
ダライ・ラマとは、どういう意味か。「ダライ」は大海を意味するモンゴル語で、師を意味するチベット語の「ラマ」とを合わせたものです。チベット仏教で最上位クラスに位置する化身ラマの名跡で、一四代ということです。チベットとチベット人民の象徴たる地位にあります。現ダライ・ラマである14世は、チベット動乱の結果として1959年に発足した「チベット臨時政府(のち中央チベット行政府、通称チベット亡命政府)」において、2011年に引退するまで政府の長を務めていました。
現在のチベット亡命政府では、「チベットとチベット人の守護者にして象徴」という精神的指導者として位置づけられています。わたしはダライ・ラマが来日した折に開かれた講演会を拝聴した経験がありますが、鋭い眼光の中にやさしいまなざしを感じたことを覚えています。普通はやさしい目の中に鋭さを感じるものなのですが・・・・・・。
ちなみに後継者は生まれ変わるといわれています。現ダライ・ラマ14世も3歳のときに13世の生まれ変わりとして認定されたといわれています。高齢になった14世の後継者が話題になることがありますが、興味はつきません。なお、この言葉は『死を乗り越える名言ガイド』(現代書林)に掲載されています。
2020年11月17日 一条真也拝