一条真也です。
25日の日曜日、JR小倉駅前の西日本総合展示場で「2020サンレー杯市民囲碁祭り」が盛大に開催されました。 わたしも、来賓として参加しました。
大会パンフレットの表紙(左)と裏表紙(右)
「2020サンレー杯市民囲碁祭り」は、わが社が長年企画を温めていたビッグイベント。念願かなって、ついに開催です。1チーム5名の団体戦、4回戦、ハンディ戦、各自持時間40分で行われます。参加人員は32チーム、160名(20級以上の方で19路盤で碁が打てる方によって勝敗が競われます。
控室のようす
囲碁はストレスがなくて優しい!
山田九段(左)、武宮六段(右)と
会場の控室で、わたしは2名のプロ棋士(山田規三生九段、武宮陽光六段)の方と名刺交換をし、しばし囲碁談義に花が咲きました。わたしは、もともと囲碁は高齢者に向いたグランドカルチャー(老福文化)であると思っているのですが、そのことをお話しすると、武宮六段は「まさに、どうだと思います。将棋に比べて、以後は負けたときの敗北感が少ないと言われています。その点、将棋の方が勝負論が強いのかもしれません」と言われました。なるほど、将棋は勝敗が一目瞭然ですが、囲碁は(黒白の石を打ちながら)黒白をはっきりとつけません。ストレスの少ない、優しい競技なのです。
さあ、これから開会式です!
来賓として紹介されました
10時からの開会式では、『2020サンレー 杯市民囲碁祭り』実行委員会、北九Jr.IGO(キタキュウ ジュニア イゴ)の武久事務局長の「主催者挨拶」に続いて、わたしが「来賓挨拶」を行いました。
登壇して、黒マスクを外しました
開会式で挨拶しました
登壇したわたしは、最初に黒マスクを外して、「本日は、『2020サンレー 杯市民囲碁祭り』にご参加いただきまいして、誠にありがとうございます。また、このコロナという大変な状況の中、開催に尽力いただきました実行委員会の皆様をはじめ関係者の皆様方に深く感謝申し上げます」と述べました。
囲碁は「宇宙の遊び」です!
また、「今回このお話をいただきましたのが2月、ぜひとも協力させていただきたいと申し上げておりましたところ、その後急速にコロナ禍が進み、一時期は今年の開催は難しいかと思っておりましただけに、本日多くの方々に参加いただき開催できましたことを本当に嬉しく思います。囲碁は、何もないとこから石を打っていくゲームである、宇宙創造を模しているとされています。いわば、宇宙の遊びです。スケールが大きく、心ゆたかな文化です。医学的にも右脳を刺激し判断力を高め、ストレス解消や、ボケ防止など様々な効果があると注目されています」と述べました。
囲碁は「グランドカルチャー」です!
さらに、「囲碁は、長年の経験を積むことによる『老成』や『老熟』が何より物をいう文化とも言われています。同様のものには、生け花や俳句、能といったものが挙げられます。将棋よりは囲碁、生け花よりは盆栽、短歌よりも俳句、歌舞伎よりは能 というとニュアンスは伝わるのではないかと思います。わたしは、これらの文化を総称して『グランドカルチャー』と呼び、八幡西区の『サンレーグランドホール』という施設を高齢者複合施設として位置づけ、カルチャー教室などを通して実践しています」とも述べました。
「人生100年時代」を迎えました
さらに、わたしは「いま、日本人は『人生100年時代』を迎えております。重厚なグランドカルチャーの世界に触れて、これからの長い人生を豊かに過ごしていただくことが、老いるに幸福と書いて、『老福』という、充実した人生を過ごす一つの手段になると思っています。ただ、本日は下は8歳の方から上は90歳の方まで幅広い年代の皆様にご参加いただいているようですので、若い方々におかれましても、老福人生を送られている年長者の方々と碁盤の上で存分に語り合っていただき、貴重な経験を吸収していただきたいと思います」と述べました。
囲碁で人生を豊かなに!
そして、最後に「競技としては勝敗も大事ですが、老若男女の皆様方に、本日の大会を通じて囲碁仲間やご友人を作っていただき、人生をこれまで以上に豊かにしていただけましたら何よりでございます。参加者の皆様が普段の実力を大いに発揮し、健闘されることを祈念致しまして、開催のご挨拶とさせていただきます」と挨拶しました。終わると、盛大な拍手が起こって感激しました。
コロナ禍でも大盛況!
熱戦が繰り広げられました!
プロ棋士も参加しました
少年棋士も奮闘!
少女棋士も参戦!
その後、2名のプロ棋士(山田規三生九段、武宮陽光六段)による「来賓挨拶」もありました。山田九段は1972年生まれの46歳、武宮六段は1977年生まれの41歳ということで、わたしよりもずっとお若いので驚きました。その後、事務局による競技説明があり、20分から競技が開始されました広い会場内の各所で熱戦が繰り広げられました。チビッ子たちも多かったですが、わたしはブログ「ファヒム パリが見た夢」で紹介した実在のチェスの天才少年を描いたフランス映画を思い出しました。
「お楽しみ抽選会」のようす
おめでとうございます!
山田九段による「総評」
武宮六段による「総評」
すべての対戦が終了後、「お楽しみ抽選会」が行われました。わが社の有田課長がプレゼンテーターとなって抽選し、番号を発表するたびに大歓声が上がりました。豪華景品を渡すときは、みなさん嬉しそうでした。「お楽しみ抽選会」なら、わが社のお家芸であります! 閉会式は16時50分からでした。最初にプロ棋士からの「総評」と「成績発表」があり、それから「表彰式」が行われました。
閉会式でも挨拶をしました
わたしが、上位5チーム(各5名)を表彰し、表彰状と記念品を贈呈しました。その後、わたしの挨拶となり、わたしは「本日は、『2020サンレー杯市民囲碁祭り』にご参加いただきまして誠にありがとうございました。また、準備、運営にご尽力いただきました関係者の皆様、本大会のために、はるばるお越しいただきました山田棋士、武宮棋士に心より御礼を申し上げます」と述べました。
みなさん、お疲れ様でした!
それから、わたしは「さて、丸一日に及ぶ熱戦を終えられていかがでしたでしょうか。脳をフル回転させ対局を楽しまれた皆さま、大変お疲れ様でした。年齢や性別に関係なく、幅広い層の人々が 囲碁を打ち熱戦を繰り広げられているのを直に拝見させていただき、大変嬉しく思いました」と述べました。
また来年、お会いいたしましょう!
そして、わたしは「弊社におきましても、今後とも囲碁という素晴らしい日本の伝統文化を少しでも広められるように、また、みなさまが心豊かな生活を送ることができるよう微力ながらお手伝いを続けて参りたいと考えておりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。来年お会いできることを楽しみにしています。本日は誠にありがとうございました!」と挨拶しました。
上位入賞者に賞状を授与
優勝チームと記念撮影
最後に「ブービー・メーカー賞」を発表!
おめでとうございました!
その後、すべての表彰と賞品の授与が終わって、記念写真が撮影されました。しかし、最後に「ブービー賞」と「ブービー・メーカー賞」の発表が待っていました。わたしが賞品をお渡しすると、受け取られた方はとても嬉しそうでした。そして、閉会式は17時過ぎに終了しました。素晴らしいイベントが無事に終わって、安心しました。来年からも、ずっと続けていきたいと思います。あなたも囲碁をやりませんか?
2020年10月25日 一条真也拝