知っとった?

一条真也です。
5日の午後、金沢に入りました。6日は、サンレー北陸の総合朝礼に出ます。出張に出る直前、 小倉ロータリークラブの原田光久会員(日本磁力選鉱会長)からメールがあり、西日本新聞社発行の「てくてく北九州」最新号に小生の記事が出ていると教えて下さいました。原田さん、ありがとうございました。

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「てくてく北九州」2020年10月4日号 

 

記事は「知っとった?」(北九州弁で「知ってましたか?」という意味)のコーナーで、「作家・一条真也氏」のタイトルで、以下のように書かれています。
「多くの人は、1冊の本も著すことなく一生を終えると思います。しかし、地元北九州在住の作家・一条真也さんは、100冊の著書を世に出してきました。その100冊目が今年現代書林から出版された『心ゆたかな社会』(現代書林)(1650円)です。孔子の『論語』とドラッカーの経営論をこよなく愛する著者が、科学技術がどんどん発達する一方、『人と人との縁』が薄くなってしまい、心の無い社会になってしまっていくのではないかという危惧を文章の形にしています。北九州市に全国に先駆けて『高齢者特区』を作り、医療・介護の一層の充実とともに、『老い』の知恵と経験を生かした豊かな縁あるまちづくりを、と提唱します。一条さんのもう一つの顔は、冠婚葬祭業・サンレーの経営者・佐久間庸和社長。二足のわらじならではの視点が興味を引きます」

f:id:shins2m:20200516165530j:plain心ゆたかな社会』(現代書林)

 

ありがたい記事ですが、最後の「二足のわらじならではの視点」という言葉がちょっと引っ掛かります。というのも、わたしは、自分が二足のわらじを履いているとは思っていないからです。でも、よくそのように言われることは事実で、二足どころか、大学の客員教授も務めていることから「三足のわらじ」、さらにはブロガー活動を加えて「四足のわらじ」などと表現する人もいます。しかし、わたしの本業はあくまでも冠婚葬祭業です。もともと書くことが好きだったのですが、作家業も仕事にすることができました。さらには、大学の客員教授として研究や講義をしたりすることも仕事にできました。ブログも、おかげさまで多くの方々から読まれています。その意味では、わたしは非常に恵まれている人生を歩んでいると思います。

f:id:shins2m:20131003121511j:plainあらゆる本が面白く読める方法』(三五館)

 

拙著『あらゆる本が面白く読める方法』(三五館)の帯には、「経営者、作家、客員教授・・・・・・一人三役を可能にする驚くべき読み方!本邦初公開」と書かれています。でも、わたしは「一人三役」だとは思っていません。経営者、作家、客員教授もそれぞれが分かちがたく結び付き合っていると思っています。どんな本を読んでも、またどんな研究活動をしても、そこで得た知識やヒントやアイデアを必ず本業で活かしたい、また本業のミッションを再確認する一助としたいと考えるのは事実です。

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世界孔子協会の孔健会長と

 

わが社のミッションは「人間尊重」です。そして、2500年前に孔子が説いた「礼」の精神こそ、「人間尊重」そのものだと思います。わたしは「天下布礼」の幟を立てています。かつて織田信長は、武力によって天下を制圧するという「天下布武」の旗を掲げました。しかし、わたしたちは「天下布礼」です。武力で天下を制圧するのではなく、「人間尊重」思想で世の中を良くしたいのです。

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冠婚葬祭ほど、人間関係を良くするものはありません。太陽の光が万物に降り注ぐごとく、この世のすべての人々を尊重すること、それが「礼」の究極の精神です。天下、つまり社会に広く人間尊重思想を広めることがサンレーの使命です。わたしたちは、この世で最も大切な仕事をさせていただいていると思っています。これからも冠婚葬祭を通じて、良い人間関係づくりのお手伝いをしていきたいものです。

f:id:shins2m:20190313160847j:plain本も書くけど、本業は「礼業」です!

 

また、わたしが大学で教壇に立つのも、講演活動を行うのも、本を書くのも、すべては「天下布礼」の活動の一環であると考えています。ですから、本を書くのも好きな仕事ではありますが、わたしの天職は礼業すなわち冠婚葬祭業であると思っています。


2020年10月6日 一条真也