正しければ味方ができる

一条真也です。
「月刊リトル・ママ」2020年10月号が刊行されました。朝日新聞社系の「ママと子どもの明日を応援!!」するフリーペーパーで、各幼稚園などに配布されます。わたしは同紙で「一条真也のはじめての論語」というコラムを連載しています。拙著『はじめての「論語」 しあわせに生きる知恵』(三冬社)の内容をベースに、毎月、『論語』の言葉を紹介していきます。

f:id:shins2m:20200916223338j:plain「リトル・ママ」2020年10月号 

 

第8回目は「子曰く、徳は孤ならず、必ず隣あり」という言葉を紹介しました。ブログ「オフィシャル・シークレット」でも登場した言葉です。孔子さまはこのようにおっしゃいました。「徳」を身につけている人は、けっして仲間はずれにはなりません。同じこころざしをもつ仲間が集まって、意気投合するものですよ、と。

 

昔の中国に、孔子さまが理想とした「瞬」という国がありました。そこの人たちはみんな、社会に役立とう、人のために何かしようという「徳」を目標にしていたそうです。そういう気持ちの人が大勢集まって、この国はたいへんに栄えたそうです。でも「社会に役立とう、人のためになにかしよう」とするためには、まず人間が社会で生きていくためのルールを守らなければなりません。

 

「人を叩いてはいけません」「人のものを盗んではいけません」など、お父さんやお母さんが教えてくれたものもそうですし、「ウソをついてはいけません」「人には親切にしてあげなさい」というのも同じです。それが守れない人は、人から信用されず、軽蔑されて仲間に入れてもらえません。そうした基本を身につけて、さらに自分をみがいた人が、みんなから尊敬され、どんどん仲間が増えていくのです。

 

はじめての「論語」 しあわせに生きる知恵

はじめての「論語」 しあわせに生きる知恵

  • 作者:一条真也
  • 発売日: 2017/07/07
  • メディア: 単行本
 

 

2020年9月17日 一条真也