9月度総合朝礼

一条真也です。
9月になりました。先月に続いて、わが社が誇る儀式の殿堂である小倉紫雲閣の大ホールで、サンレー本社の総合朝礼を行いました。

f:id:shins2m:20200901120938j:plain9月度総合朝礼のようす

f:id:shins2m:20200901084439j:plain最初は、もちろん一同礼!

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社歌斉唱のようす

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小倉織のマスク姿で登壇しました

f:id:shins2m:20200901130427j:plain訓示の前にマスクを外しました

 

全員マスク姿で社歌の斉唱および経営理念の唱和は小声で行いました。それから社長訓示の時間となり、わたしが登壇しました。わたしは、まず、「全国的に酷暑が続きますが、どうか新型コロナウイルスの感染に加えて、熱中症に気をつけていただきたいと思います」と挨拶し、それから次のような話をしました。「幸福度ランキング」の最新版が発表されました。幸福度、生活満足度、定住意欲度など、地域の持続性に関する項目を調査。今回の住民の「幸福度」に関する指標では、宮崎県が2年連続の1位。沖縄県が2位、大分県が3位で、4位は福井県。5位は石川県でした。わが社のエリアでは、1位の宮崎県、2位の沖縄県、3位の大分県とベスト3を制覇しており、石川県もベスト5に入っています。

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日本人の幸福度について

 

もともと不安定である「こころ」を安定させるのは儀式という「かたち」であり、冠婚葬祭業という儀式産業は人間の幸福というものの根幹に関わっているのです。世界で最も国民の幸福度が高い国として知られているのは、ブータンです。国民のなんと九割以上が「自分は幸福だ」と感じているというブータンは世界で唯一のチベット仏教を国教とする国です。葬儀を中心とした宗教儀礼が非常に盛んなことで知られます。そう、幸福というものは信仰心の強さに深く関わっているように思えます。考えてみれば、宮崎県は「神々のふるさと」で、神道が盛んです。沖縄県は「守礼之邦」で儒教精神が生きています。石川県は「真宗王国」で、浄土真宗の信徒が多い。さらに、幸福度を考える上で人間関係の良好さというものが重要と言えます。サンレーグループが、信仰心が強く、人間関係を重視する土地で冠婚葬祭業を営むことができるのは、幸せなことですね。

f:id:shins2m:20200901085119j:plain福岡県民の幸福度を上昇させよう!

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熱心に聴く人びと

 

さて、わが社の本社がある福岡県は「持続性」では3位でしたが、「幸福度」では14位でした。福岡県の県庁所在地は言うまでもなく福岡市ですが、わが社は福岡市博多区に「福岡浦田紫雲閣(仮称)」、東区に「福岡多々良紫雲閣(仮称)」の二施設を開業し、本格的に福岡進出します。先月、両施設の起工式を無事に終えました。わが社の福岡市進出によって、「福岡県民の幸福度を上昇させる!」というぐらいの気概を持って頑張りたいと思います。来年は福井県の代わりに福岡県を入れて、ベスト5をわが社のエリアで独占したい! ちなみに、持続性の総合ランキング、すなわち「消滅しない都道府県ランキング」の1位は沖縄県で、2位の北海道を挟んで、3位が福岡県、4位が石川県、5位が宮崎県と、これまたわが社のエリアがベスト5に4つも入りました。

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日本映画「糸」について

 

さて、日本映画「糸」を観ました。結婚式のシーンも、葬儀のシーンも両方あるのですが、どちらも感動的で、素晴らしい冠婚葬祭映画でした。この映画のもとになった中島みゆきさんの名曲「糸」には、「縦の糸はあなた 横の糸はわたし」という歌詞が登場します。結ばれる男女を縦横の糸に例えているわけですが、わたしはよく縦の糸を「先祖」、横の糸を「隣人」に例えます。現代人はさまざまなストレスで不安な心を抱えて生きています。空中に漂う凧のようなものです。凧が安定して空に浮かぶためには糸が必要です。さらに安定して空に浮かぶためには縦糸と横糸が必要です。縦糸とは時間軸で自分を支えてくれるもの、すなわち「先祖」であり、「血縁」です。

f:id:shins2m:20200901085200j:plain血縁と地縁があれば心安らかになれる 

 

縦糸と横糸の二つの糸があれば、つまり血縁と地縁があれば、安定して宙に漂っていられる、すなわち心安らかに生きていられる。これこそ、人間にとっての真の「幸福」の正体ではないかと思います。冠婚葬祭業とは、先祖と隣人を大切にし、血縁と地縁を強化するお手伝いをする仕事です。人間が心安らかに生きていくための縦糸と横糸を張る仕事であり、それは人間の「幸福」そのものに直結しています。
中島みゆきさんの解釈にせよ、わたしの解釈にせよ、「糸」というのは「縁」のメタファーであることは同じです。この世には「縁」というものがあるのです。すべての物事や現象はバラバラであるのではなく、緻密な関わり合いをしています。この緻密な関わり合いを「縁」と言うのです。

f:id:shins2m:20200901130956j:plain縦糸と横糸張りて凧浮かし 血縁地縁ともに支へん

 

冠婚葬祭業というのは、結婚式にしろ、葬儀にしろ、人の縁がなければ成り立たない仕事です。この仕事にもしインフラというものがあるとしたら、それは人の縁にほかなりません。明日は福岡県宮若市若宮紫雲閣宮田紫雲閣の2施設をオープンし、開業清祓祭(きよめはらいのみまつり)を行います。
9月6日(日)の12時からテレビ朝日系で放送の「前川清の笑顔まんてんタビ好キ」では、いよいよわが社の新CMも公開されます。
コロナ禍でも、わが社は「天下布礼」を進めていきます。これからも各地で「縁」を大切にするお手伝いをして、日本人の幸福度を上昇させたいです。最後に、わたしは次の道歌を披露して降壇しました。

 

縦糸と横糸張りて凧浮かし
  血縁地縁ともに支へん(庸軒)

 

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降壇して、新CMについて説明

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新CM(サンレーグループ篇)の発表のようす

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新CM(セレモニー篇)の発表のようす

f:id:shins2m:20200902134153j:plain放送が楽しみです!

f:id:shins2m:20200901090834j:plain「今月の目標」を唱和

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最後は、もちろん一同礼!


わたしが降壇した後、新CMを紹介しました。サンレーグループ篇とセレモニー篇の作品ですが、あの前川清さんがオリジナルソングの「ありがとう」を歌い、最後は「サンレー~♪」とか「紫雲閣~♪」とかのサウンドロゴを歌い上げた事実を前に、みんな感動していました。総合朝礼の終了後は、大会議室で北九州本部会議を開催します。コロナ時代にあっても未来を拓くための有意義な会議にしたいと思います。みんなで力を合わせて、「コロナの夏」を乗り切ろう!

 

2020年9月1日 一条真也