福岡多々良紫雲閣起工式

一条真也です。
残暑厳しく、全国的に酷暑の日々が続きますね。
19日、ブログ「福岡浦田紫雲閣起工式」で紹介したセレモニーに続く新施設の起工式が行われました。「福岡多々良紫雲閣(仮称)」の新築安全祈願祭ですが、この施設は福岡市で2番目の紫雲閣となります。

f:id:shins2m:20200819101245j:plain起工式会場となったテント

f:id:shins2m:20200819101343j:plainテントの前で

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手を清める

f:id:shins2m:20200819101624j:plainさあ、儀式の場へ!

 

福岡多々良紫雲閣の場所は、福岡県福岡市東区多々良1丁目16番であります。一等地です。設計管理は森崎建築設計事務所さん、施工は株式会社松尾組さんです。この日の福岡市の気温は34度の猛暑でした。わたしは、ユニクロのエアリズムのマスクを着けて儀式に参加しました。それでも暑かったですが、松尾組さんの計らいで、蚊帳のようなメッシュのテントを設置、さらには冷風機も用意されて、快適でした。

f:id:shins2m:20200819101457j:plain本日の神饌  

f:id:shins2m:20200819101517j:plain本日の式次第

f:id:shins2m:20200819102433j:plain起工式のようす

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一同礼!

北九州の小倉で誕生し、各地で展開してきた紫雲閣ですが、九州最大の都市である福岡市に建設する運びとなりました。サンレーグループとしては、福岡浦田紫雲閣は福岡県内で44番目、全国で86番目(いずれも完成分)のセレモニーホール(コミュニティホール)となります。

f:id:shins2m:20200819120134j:plain祝詞奏上のようす

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メッシュのテントは快適でした
 

神事は、九州を代表する神社である香椎宮(旧社格官幣大社で、現在は神社本庁別表神社)の足立憲一宮司にお願いいたしました。地鎮祭を行いましたが、土地の四隅に青竹を立て、その間を注連縄で囲って祭場とします。祭場の中には木の台(八脚台という)を並べ、その中央に神籬(ひもろぎ)を立てて祭壇とします。神籬は、大榊に御幣・木綿を付けた物。これに神を呼ぶのです。

f:id:shins2m:20200819103822j:plain清祓之儀のようす

f:id:shins2m:20200819120807j:plain刈初之儀のようす

f:id:shins2m:20200819104250j:plain鍬入之儀のようす

f:id:shins2m:20200819104337j:plain杭打之儀のようす

 

さらに祭壇には、酒・水・米・塩・野菜・魚といった「供え物」を供えます。「清祓之儀」の後に「刈初之儀」が行われます。そして、「鍬入之儀」と「杭打之儀」が行われます。今日はわたしが「刈初之儀」を、森崎建築設計事務所の森崎浩社長が「鍬入之儀」を、松尾組の今瀬豊二社長が「杭打之儀」を行いました。

f:id:shins2m:20200819104605j:plain玉串奉奠は二礼二拍手一礼で

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拝礼しました

f:id:shins2m:20200819104652j:plain柏手を打つ玉中常務とサンレー

 

玉串奉奠では、足立宮司に続いて、わたしが二礼二拍手一礼しました。その後、サンレーの玉中常務、松尾組の松尾茂行会長が玉串奉奠しました。それから、撤饌、昇神之儀が行われて閉式となり、足立宮司の「乾杯!」の発声で神酒を拝戴しました。

f:id:shins2m:20200819105232j:plain足立宮司の祝辞を拝聴しました

f:id:shins2m:20200819105320j:plain神酒を拝戴しました

 

いつも思うのですが、紫雲閣で行われる葬儀は、いわゆる「仏式葬儀」と呼ばれるものがほとんどですが、これは純粋な仏教儀礼ではありません。日本の「仏式葬儀」には儒教の要素が大きく入り込んでおり、いわば「仏・儒合同儀礼」としてのハイブリッド・セレモニーなのです。しかし、その舞台であるセレモニーホールを建設する際には、神道による「地鎮祭」が執り行われるというのが面白いですね。やはり、仏教や儒教に関わる儀式の舞台を作る上でも、その土地の神様(氏神)に土地を使わせていただくことの許しを得なければならないのです。ここに、わたしは日本人の「こころ」が神道・仏教・儒教の三本柱によって支えられていることを痛感します。

f:id:shins2m:20200819105431j:plain施主挨拶をしました

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最初はマスク姿で挨拶しました

 

みんなで御神酒を頂いてから、最後はわたしが施主挨拶をしました。エアリズムのマスクを着けたままのわたしは、「現在わが社には、福岡県内で42、全国では84のセレモニーホールがございますが、新たに福岡多々良紫雲閣が加わります。福岡市、しかもこれまで幾度も歴史の転換点になってきた多々良の地に『礼』の拠点が生まれることは、福岡、ひいては日本全国の幸福を拓くことになるものと存じます。この場所はもともと山でしたが、魔法のように更地になりました。『多々良』の地名の由来となった鐵の如く堅牢で、地域の皆様を守ることができる会館が無事完成することを願っております」と述べました。

f:id:shins2m:20200819105521j:plainエアリズムのマスクを外しました

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マスクを外して挨拶しました

 

また、わたしは「コロナ禍の中にあっても、わが社の施設はオープンし続けました。この仕事は社会的必要性のある仕事なのです。わたしは、セレモニーホールというのは魂の港であると思っています。新しい魂の港から故人を素晴らしい世界へお送りさせていただきたいです。ぜひ、新施設で最高の心のサービスを提供させていただき、この地の方々が心ゆたかな人生を送り、人生を卒業されるお手伝いをさせていただきたいと願っています」と述べました。

f:id:shins2m:20200819105622j:plainコミュニティホールを目指します!

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工事は安全第一でお願いします!

 

そして、わたしは「それだけではなく、わが社では、セレモニーホールの進化論というものを構想しています。すなわち、コミュニティホールへの進化です。『葬儀をする施設』から『葬儀もできる施設』へ。お元気な高齢者の方々が普段から集い、人生を豊かにするお手伝いをさせていただきたいと願っております。最後に、何は置いても、工事は安全第一でお願いします!」と言いました。神事の終了後、記念の集合写真を撮影しました。

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香椎宮の足立宮司

f:id:shins2m:20200819105935j:plain記念の集合写真を撮影しました

 

やはり、儀式というのは良いものですね。人は、儀式によって魂を活性化させ、生きる活力を得るのでしょう。コロナ禍にあっても、いや、コロナ禍だからこそ、わが社は「天下布礼」を進めます!

f:id:shins2m:20200819130000j:plain激戦区での必勝を誓う男三匹!

f:id:shins2m:20200817152240j:plain「福岡多々良紫雲閣」のイメージパース

 

 2020年8月19日 一条真也拝