「紫雲閣」年内6店新設へ

一条真也です。
新型コロナウイルスが猛威を増しています。30日の全国の新規感染者数は1301人で、過去最多となりました。この日、やはり過去最多となる367人の新規感染者を出した東京を離れ、北九州に戻りました。ちょうど、この日から北部九州が梅雨明けしており、いきなりの猛暑でした。ちなみに福岡県も121人で過去最多でしたね。サンレー本社の社長室に着くと、「ふくおか経済」の8月号が届いていました。ブログ「一条本100冊の取材」で紹介した、わたしのインタビュー記事が掲載されています。

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記事は「ビジネスインタビュー」のコーナー、「『紫雲閣』年内6店を新設へ」のタイトルで、こう書かれています。
「冠婚葬祭大手(株)サンレーが、各地で展開するセレモニーホール『紫雲閣』の新店舗を相次いでオープンさせる。6月の「遠賀紫雲閣」に次いで、夏までに飯塚市行橋市で2店を開業させ、秋には宮若市に2店、その後、年内オープンをめどに福岡市で2 店を着工する。コロナ禍で冠婚葬祭も従来のように催せないが、佐久間庸和社長は「人類史をみると、感染症が大流行した際は死者が増えて埋葬も満足にできず、人々は心を痛めてきた。その反動で、疫病後は儀式を大切にする時代がやってきている」と語る。また、同社は以前から『紫雲閣』を単なる葬儀施設でなく、葬儀もできる施設であり日頃から人々が集う『コミュニティセンター』へと転換を図っている。その上で、『コロナで人々が集まることもままならないが、人間は本来、直接会って語り合う欲求を持っている。コロナが落ち着けば、必ずコミュニティセンターの必要性が出てくる』と力を込める」

 

また、「一条真也として著書が100冊に」の見出しで、以下のように書かれています。
「佐久間社長は本業の傍ら、作家・一条真也として、社会・経営・宗教・儀式・冠婚葬祭研究など数々の著作で知られる。その著書が5月に発行した『心ゆたかな社会〜「ハートフル・ソサエティ」とは何か』(現代書林)で100冊目となった。著書の中で最も強く訴えているのは『一番大切なのは心。政治、経済、宗教、芸術、哲学、すべて目指しているのは心豊かな社会だということ』。同著を読んだ政財界人から賞賛する声も直接届いているといい、『みんながコロナ後のビジョンを求めているのではないか』としている。
自身の著作活動は、大学卒業後に勤務した大手広告代理店時代に始まっている。処女作は1988年の『ハートフルに遊ぶ』(東急エージェンシー)。これを皮切りに広告代理店〜サンレー入社直後までに合計9冊を上梓。その後は社業に専念すべく約10年間著作活動をストップ。再び作品を発表したのは社長就任から2年が経った2003年からで、そこから約16年で90冊を上梓したことになる。
その間には、宗教学者島田裕巳氏の著書への反論で『葬式は必要!』(2010年、双葉新書)を発表。競合他社も含めて業界から多くの支持を得た。ちょうどその頃、訪れていた宗像大社境内で仏具店(株)はせがわの長谷川裕一会長(当時、現相談役)と遭遇。『その時に、長谷川会長が私のことを同行者に「みなさん、この人は『葬式は必要!』という本を書いて、日本を救った人ですよ!」と紹介してくださって。穴があったら入りたかった』のだとか。
その後も『儀式論』(16年、弘文堂)、『決定版 冠婚葬祭入門』(19年、PHP研究所)など多くがベストセラーになった。これまで提唱してきたのは、前述の心の大切さに加えて、『人間尊重』の精神、そしてそこからくる礼の大切さ『天下布礼』、『有縁社会』の大切さ、グリーフケアの大切さなど。これらを著書の中でビジョンとして示し、同時にサンレーの社業の中で実践してきた。実際に同社では社員100人以上が上級心理カウンセラーの資格を持ち、愛する人を亡くされた遺族のグリーフフケアに注力している。『心ゆたかな社会』では、北九州の将来についても言及する。今の日本は老いを嫌う嫌老社会であると指摘し、反対に『好老社会』になるべきだという。高齢化率が高い北九州は、逆転の発想でそこを強みにして、『日本一の好老都市に生まれ変わればいい』と語った」

 

心ゆたかな社会 「ハートフル・ソサエティ」とは何か
 

 

2020年7月31日 一条真也