営業推進部総合朝礼

一条真也です。
10日の朝、昨夜の雨が嘘のように上がりました。この日の午前中に行われた営業推進部の総合朝礼に社長として参加しました。マリエールオークパイン那覇の崎山支配人からプレゼントされたユニクロの「エアリズム」のマスクを着けての参加です。営業推進部の総合朝礼は、わが社にとって、とても大切な行事です。しかしながら、新型コロナウイルスの感染拡大のために、ずっと開催できませんでした。

f:id:shins2m:20200710123258j:plain「エアリズム」のマスク姿で入場

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じつに9ヵ月ぶりの総合朝礼

f:id:shins2m:20200710123341j:plain勇壮なふれ太鼓

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最初は、もちろん一同礼!

 

ブログ「営業推進部総合朝礼」で紹介した行事以来ですから、じつに9ヵ月ぶりの開催です。しかも、会場はいつもの松柏園ホテルのメインバンケットの「グランフローラ」ではなく、わが社が誇る儀式の殿堂である小倉紫雲閣の大ホールです。参加者全員がマスク姿で、ソーシャル・ディスタンスをしっかり取りました。司会は、営業推進部の武田課長です。わたしが入場すると、小澤ブロック長による勇壮なふれ太鼓が鳴り響きました。それから「開会の辞」があり、社歌が流れました。いつもは全員で斉唱しますが、今日は曲のみを流しました。それから、徳力営業所の石原所長による経営理念およびS2M宣言がありました。いつもは全員で唱和しますが、今日は石原所長の独唱です。

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斉唱せずに、社歌を流しました♪

f:id:shins2m:20200710110416j:plain経営理念&S2M宣言を独唱する石原所長

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マスク姿で登壇しました

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マスクを外して訓話を行いました

 

そして、わたしが登壇して社長訓話を行いました。わたしは最初に、次のような話をしました。わたしは、9ヵ月ぶりに社員のみなさんの前に立ち、「7月になりました。昨日の東京の感染者は過去最高の224人でしたが、本来なら今月から東京五輪が開催されるはずだったとは信じられません。新型コロナウイルスの感染拡大もピークを過ぎたようで、全国各地で日常を取り戻しつつあります。もちろん油断は禁物ですが、とりあえずの区切りはついたように感じます。わが社の冠婚部門や営業部門のスタッフのみなさんは緊急事態宣言のあいだ、力を発揮することができませんでした。これからは、少しずつ本来の活動を再開していっていただければと思います」と述べました。

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コロナにすべての「予定」を奪われた! 

 

また、わたしは、「とにかく、今回の新型コロナウイルスの感染拡大は想定外の事件でした。わたしを含めて、あらゆる人々がすべての『予定』を奪われました。緊急事態宣言という珍しい経験もすることができました。もっとも、コロナとの付き合いはまだ終わってはいません。緊急事態宣言の最中、わたしはイタリアの小説家パオロ・ジョルダーノが書いた『コロナの時代の僕ら』という本を読みました。この本の最後には、『家にいよう。そうすることが必要な限り、ずっと、家にいよう。患者を助けよう。死者を悼み、弔おう』と書かれています」とも述べました。

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「マッチ売りの少女」のメッセージとは?

 

『コロナの時代の僕ら』を読んで、わたしはアンデルセンの童話「マッチ売りの少女」を連想しました。この短い物語には2つのメッセージが込められています。1つは、「マッチはいかがですか?マッチを買ってください!」と、幼い少女が必死で懇願していたとき、通りかかった大人はマッチを買ってあげなければならなかったということです。少女の「マッチを買ってください」とは「わたしの命を助けてください」という意味だったのです。これがアンデルセンの第1のメッセージでしょう。第2のメッセージは、少女の亡骸を弔ってあげなければならないということ。行き倒れの遺体を見て見ぬふりをして通りすぎることは人として許されません。死者を弔うことは人として当然です。このように、「生者の命を助けること」「死者を弔うこと」の二つこそ、国や民族や宗教を超えた人類普遍の「人の道」なのです。

f:id:shins2m:20200710110753j:plain感染症の後は「心ゆたかな社会」が来る!

 

わたしは今回、感染症についての本を読み漁りましたが、重要な事実を発見しました。それは、ペストに代表されるように感染症が拡大している時期は死者の埋葬がおろそかになりますが、その引け目や罪悪感もあって、感染症が終息した後は、必ず葬儀が重要視されるようになるということ。人類にとって葬儀と感染症は双子のような存在であり、感染症があったからこそ葬儀の意味や価値が見直され、葬儀は継続・発展してきたのだという見方もできます。

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コロナ禍の中でも、手取、遠賀、柳橋・・・・・・わが社の紫雲閣は次々にオープンし続けました。この仕事は社会的必要性のある仕事なのです。そして、わたしは「新型コロナウイルスが完全終息するのはまだ先のことでしょうが、儀式文化を基軸とした『人間尊重』というわが社のミッションは永久に不滅です。一緒に力を合わせて、心ゆたかな社会を創造しましょう!」と述べてから、次の道歌を披露しました。

 

忘るるな 人を助けて 亡くなりし

  人を弔ふ コロナの学び(庸軒)

 

f:id:shins2m:20200710112701j:plain決意表明のようす

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みんなマスクをしたままで・・・

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それでも熱気ムンムン!

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愉快なショートコントも!

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押さえきれない情熱!

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何事も陽に捉えて!

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エイエイオー!!

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「感染予防」も大切に!

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悪疫退散!!

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必ず、やります!!

 

社長訓話の後は、各営業所長およびブロック長による決意表明が行われました。北九州だけで3ブロック・12営業所および研修センターがあるのですが、それぞれに趣向を凝らした決意表明でした。いつもは営業所長の音頭に合わせて、営業員さんたちが声を揃えたり、拳を突き出したり、「達成」などと書かれた団扇を振ったり、歌を歌ったりするのですが、感染防止のために今回は控えめに行いました。それでも、熱気はビンビン伝わってきました。みなさん、まことにユニークで楽しい決意表明を見せてくれました。

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決意表明の講評を行いました

f:id:shins2m:20200710130408j:plainみなさんなら、必ず、やれます!

すべての決意表明が終わった後、わたしは「コロナの時代の素晴らしい決意表明でした。なによりも明るいのがいい。コロナ禍の中で休業されていた方も多いでしょうが、中には『働くのは面倒だ』『外に出るのは面倒くさい』『やりたくない』などと思われる人がいるかもしれません。しかし、ネガティブに考えると、どんどん悪い方向に転がるものですが、何事も陽にとらえて、前向きに明るくしていれば必ず好転します。もともと仕事とは楽しいものであり、互助会の口数が取れることは大きな喜びです。みなさんなら、その楽しさや喜びをよく知っているはずです。マスクから覗いた目はランランと燃えています。みなさんなら、必ず、やれます!」と講評しました。

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最後は、もちろん一同礼!

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退場のようす

 

9ヵ月前の総合朝礼では、わたしは黄金の法被を着て、北島三郎の「まつり」とTHE YELLOW MONKYの「太陽が燃えている」を熱唱しましたが、まるで夢か幻のようです。みんなでカラオケを歌ったり、握手をしたり、全員で手をつないで「ガンバロー!」と3回唱和するなど、今では絶対に考えられません。そんなことをするのは狂気の沙汰です。わずか数ヵ月で、ここまで世界が一変するとは誰が予想したでしょうか? それでも久々の営業推進部総合朝礼に出て、わたしは「これなら行ける!」と確信しました。
さあ、これからが勝負です!

 

2020年7月10日 一条真也