服部克久さん、昴へ!

一条真也です。
金沢に来ています。北陸は昨日から梅雨入りしています。
朝、TVニュースで作曲家の服部克久さんが死去されたことを知りました。83歳だったそうですが、服部さんはわたしの大好きな曲をたくさん作って下さいました。

f:id:shins2m:20200612091907j:plain
石川テレビ「とくダネ!」より

 

国民栄誉賞を受賞した作曲家の服部良一さんの長男として生まれた服部さんは、パリ国立高等音楽院で音楽を学び、テレビの創生期から活動を開始。日本テレビ「サンデーダーク」、フジテレビ「ミュージックフェア」などの音楽を手掛けました。1983年に「音楽の自然食」をテーマにしたインストゥルメンタルアルバム「音楽畑」シリーズの発売をスタート。90、98年と2度の日本レコード大賞企画賞を受賞しました。わたしは学生時代に「音楽畑」と出合って魅了され、「音楽畑1」と「音楽畑2」をBGMで流しながらドライブしたり、読書したりしました。

 

音楽畑22 The Final?

音楽畑22 The Final?

  • アーティスト:服部克久
  • 発売日: 2019/09/25
  • メディア: CD
 

 

昨年の9月にはシリーズ22作目となるCD「音楽畑22 The Final?」が発売されましたが、克久さんと長男で作曲家の隆之氏(54)、孫娘でバイオリニストの百音(もね、20)の服部一家3世代が初共作した「ル・ローヌ(河)」が収録されました。3人でのレコーディングを終えた克久さんは当時、スポニチ本紙の取材に「孫も息子も一緒で楽しかった」と嬉しそうに話していたそうですが、なんと幸福な音楽人生でしょうか!



さらに、服部さんはTBS「ザ・ベストテン」のテーマ曲をはじめ、NHK連続テレビ小説わかば」や、フジテレビのアニメ「トム・ソーヤーの冒険」、福島・新潟競馬場のファンファーレなど、幅広いジャンルに音楽を提供しました。編曲家としても活動し、谷村新司の大ヒット曲「昴―すばる―」を手掛けたことで知られます。ホルンを使った「昴―すばる―」の前奏は雄大で崇高なイメージに溢れており、大宇宙を連想させます。日本の音楽史上、最もスケールの大きな歌ではないでしょうか?

f:id:shins2m:20200612092216j:plain
わたしもよく歌いました♪ 

 

じつは、わたしは「昴―すばる―」が大好きで、カラオケでも時々歌います(もちろん、コロナ禍以降は歌っていません)。感染拡大が最悪の状態だった5月5日には、友人や社員のみなさんに「昴―すばる―」の曲と一緒に、「緊急事態宣言が延長されました。新型コロナとは長期の闘いになりますが、こんな時は宇宙のことを考えます。この宇宙が誕生して、138億年。悠久の時の流れの中で、わたしたちの人生は一瞬に過ぎません。不安な時は夜空を見上げ、夜明けを待ちながら、この時代を共に生き抜きましょう!!」というメッセージをLINEしました。

f:id:shins2m:20200612092239j:plain
永遠の名曲です!

 

わたしの住む北九州市ではコロナの第2波の中にありましたが、20日ぶりに感染者ゼロとなった記念すべき日に服部さんがお亡くなりになられたことに不思議な運命を感じます。人間は星の欠片から出来ており、宇宙から来て宇宙へ還る存在であるというのがわが持論ですが、服部さんの魂は大いなる昴へ帰られたように思えてなりません。偉大なる作曲家・服部克久さんの御冥福を心よりお祈りいたします。合掌。

 

2020年2月12日 一条真也