社会を明るくするマスク

一条真也です。
「アベノマスク」をはじめ、マスクの話題が出ない日はない今日この頃ですが、本日、素晴らしいマスクを入手しました。小倉にある北九州文化開発という会社がありますが、「倶楽部大田」というお店を経営されています。わたしも時々、接待などで使わせていただいていますが、照明も明るく、清潔感にあふれた夜の社交場です。オーナーママの大田ゆう子さんは小倉を代表する名物ママであり、かつ詩人としても活躍されています。その大田ママから「社光マスク」というのが送られてきました。

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社光マスク(表)

 

中央に窪みのある不思議な形状の布マスクとともに紙が1枚添えられていました。そこには、以下のように「社光マスク」の説明が書かれています。
「社光マスクとは、世界を脅かしたコロナウイルスの緊急事態宣言によって、人と人とがあえなくなった日々の毎日を取り戻す為に、作られたマスクです。只今、特許申請中ですが、このマスクは社会に光をという意味で、倶楽部大田のホステスさん達が休業中、マスク作りをする日々に考えられた、名前です。(社会の新たなる光)が早く取り戻せますように、祈っております。倶楽部大田 大田ゆう子」

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社光マスク(裏) 

 

わたしは、この文章を読んで、大変感動しました。「社光」とは「社交」の意味もあるのでしょう。現在、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言で日本全国の”社交業”のお店が休業していますが、ただ不安な思いを抱えながら、先の見えない補助金を待つのではなく、従業員のみなさんがマスク作りに励むとは素晴らしいではないですか。これこそ、前向きに生きる道としての「何事も陽にとらえる」ということではないでしょうか。しかも、「社会に光を」という志を込めて、特許申請までするとは感服しました。北九州にも縁の深い安倍総理、麻生副総理をはじめとして国会議員の先生方にも、このような高い志をもって休業に臨んでいる方々がいることをぜひ知っていただきたいと思い、ブログで紹介させていただきました。

f:id:shins2m:20200511125923j:plain社光マスクをつけてみました

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なんと、口の部分が開きます!

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マスクをしたまま、お茶も飲めます!

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マスクをしたまま、笑顔を見せられます!

 

この「社光マスク」を実際につけてみてビックリ!
なんと口の部分の布が二重になっており、開閉が可能です。
これなら飲み物を飲んだりするとき、いちいちマスクを外す不便さがありません。開いたときに笑顔も見せることもできて、まことにハートフル! まさに社会を明るくするマスクです。ただ、マスクが鼻に当たったときに布だと自然に開けてきてしまいますので、マジックテープを利用するなどすればベターかなと思いました。
じつは、「つけたままで飲食ができるマスク」というのは、わたしも考えたことがあるのですが、実際に作ってしまった大田ママのアイデアと行動力には脱帽です。

f:id:shins2m:20200511130031j:plain大田特製の「おしゃれマスク」

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大田特製の「侍マスク」
 

大田のみなさんは、「社光マスク」以前にも、普通の布マスクを作って、販売されていました。それが日本の高級素材を使っていて素晴らしい完成度でしたので、わたしも購入させていただきました。わが社の役員のみなさんに配ったところ、非常に好評でした。それ以外にも、各種の「おしゃれマスク」を製造・販売されています。
そういえば、ブログ「手取紫雲閣竣工式」で紹介した侍マスクも大田の特製品です。ブログに侍マスク姿の写真を掲載したところ、「素敵なマスクですね」といったコメントの他、「どこで買えますか?」などの問い合わせがありました。

f:id:shins2m:20200417153026j:plain近刊『心ゆたかな社会』(現代書林) 

 

この「社光マスク」、何よりも「社会の新たなる光」というコンセプトが素晴らしいですね。これは、100冊目の「一条本」となるわが近刊『心ゆたかな社会』(現代書林)におけるメッセージに通じます。同書では、ポスト・パンデミック時代の社会ビジョンについて書きました。新型コロナが終息すれば、人は人との温もりを求め合います。ホスピタリティ、マインドフルネス、セレモニー、グリーフケアなどのキーワードを駆使して、来るべき「心の社会」を予見し、さらには「心ゆたかな社会」のビジョンを描き出しました。「社光」ならぬ「社交」についても大きくページを割いております。もうすぐ100冊になる「一条本」をいつも愛読して下さる大田ママには、素晴らしい「社光マスク」のお礼として、『心ゆたかな社会』をお送りしたいと思います。


2020年5月11日 一条真也