緊急事態宣言拡大・マスク・現金給付

一条真也です。
政府は、新型コロナウイルスの感染防止に向けた「緊急事態宣言」を全国に拡大しました。大型連休を前に感染が広がる大都市からの人の流れを止めるためです。経済への打撃を懸念して、政権内には根強い慎重論もあったようですが、安倍首相が押し切りました。16日夜の政府対策本部で、首相は「国難とも言うべき事態を乗り越えるため、日本全体が一丸となって取り組んでいくしかない」と述べました。

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今日の各紙朝刊
 

福岡県ではすでに今月7日から緊急事態宣言が発令されています。外出もできず、自宅で暇をもてあましている人も多いようですが、ブログ「緊急事態宣言→読書宣言」にも書いたように、わたしは読書の時間が増えたと思っています。最近、『感染症の世界史』石弘之著(角川文庫)という本を読んだら非常に面白かったので、感染症やウイルスに関する本を大量にアマゾンに注文しました。また、感染症パニック映画のDVDなども注文しました。緊急事態宣言が解除されるまでには「感染症に詳しい人」になりたいです。

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注文していた本&DVDが届きました 

 

朝日新聞が配信した「首都圏外へのパチンコ遠征、続出我慢できない大人たち」という記事によれば、東京都をはじめとした新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の対象地域から、茨城県内のパチンコ店を訪れる客が目立っているそうです。あまりにも情けない話ではありませんか。こういう我慢できない大人というのは、飲酒運転なども犯してしまうのではないでしょうか。わたしは、その人たちに「パチンコは我慢して、家で本をお読みなさい」と言いたいです。

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安倍首相といえば、「アベノマスク」ですが、いよいよ配布が開始されました。極小の布マスクを1世帯に2枚配布するということで、世間ではボロクソに言われています。「サザエさん」の磯野家のような大家族では2枚だととても足りませんね。タラちゃんとタマだけは守ることができるかもしれませんが。タマといえば、極小マスクの正体は「ニャンコ用、ワンコ用」ではないかなどと巷で囁かれているとか。

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アベノマスク配布の費用は466億円だそうですが、自民党石破茂元幹事長は15日、BS11の番組収録で、「人工呼吸器(の生産)を急いだり、感染者が入るホテルの数を増やすなど、使い道にはもっと優先順位がある」と述べ、政府の方針を見直すよう求めました。
マスクといえば、東洋経済ONLINEが配信した「『マスクの品切れ』が延々と続いている根本理由」という記事には考えさせられました。1日も早く、ドラッグストアで誰でもマスクが買えるようになってほしいものです。

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注文していたマスクが届きました 

 

本日、北九州文化開発という会社から、注文していた布マスクが届きました。飲食業が本業の会社ですが、緊急事態宣言による臨時休業を受けて、従業員一同でマスクの製作を始められたそうです。この行動力が素晴らしいですね。マスクですが、サイズも大きく、高級素材を使っていて、肌にも優しい感じです。男女用の「おしゃれマスク」というのもあって、わたしは早速、男性用おしゃれマスクを着けてみました。周囲からは、なかなか好評でした。追加注文して、友人や知人にもプレゼントしたいと思います。

f:id:shins2m:20200417155842j:plain布マスクを試してみました 

 

また、「月の織姫」こと小倉織の築城則子先生に侍マスクの製作をお願いしていますし、他にもさまざまなクリエイターの方々にもお願いしました。さらには、新型コロナの感染拡大で思うような営業活動ができないわが社の営業ウーマンのみなさんにも「材料費は会社で出しますから、マスクを作ってみませんか?」と言いました。いっそのこと、営業所対抗のオリジナル・マスクのグッド・デザイン・コンテストを開催したいと思っています。もちろん社長賞をはじめ、各賞を賞金付きで出しますし、作ったマスクは各自が使っていただければと思います。営業だけでなく、冠婚部門にも広げていく予定です。こういうときこそ、楽しい発想をしないと!

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ヤフー・ニュースより 

 

最後に、政府・与党では現金給付をめぐる混乱が露呈しましたが、結局、安倍首相が新型コロナウイルス対策として国民1人当たり10万円の現金を一律給付するため、今年度補正予算案を組み替える方針を自民党幹部に伝えましたね。補正予算案に盛り込まれていた困窮世帯限定の1世帯当たり30万円の現金給付は取りやめる方向ですが、麻生太郎財務相は「要望される方、手を挙げる方に配る」と発言しました。これについて、元厚労相で前東京都知事舛添要一氏が17日、自身のツイッターを更新し、「10万円の現金支給を決めたと思ったら、銀行口座が分からない、手を上げた人だけだと、訳の分からないことを閣僚も御用評論家も言っている」とツイートしました。さらに、「住民台帳があるし、マイナンバーもある。宛名記名の小切手を一枚郵送すればよいだけだ」とし、「ドケチで国民に支給したくないだけだ。この政府には命を預けられない」と斬り捨てました。

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ヤフー・ニュースより 

 

国民1人当たり10万円の現金一律給付には、経済界からも物言いがつきました。経済同友会桜田謙悟代表幹事が「電子マネー」での給付が望ましいと発言したのです。10万円を貯蓄に回す人が多いことを懸念し、消費に向かわせようとしたのでしょう。しかし、脳科学者の茂木健一郎氏が17日までに自身のツイッターを更新し、「お肉券とかお魚券とか、そういう亡霊がやっと消えたと思ったら、何でまたここに戻ってくるかな。なぜ、一人ひとりの国民が、自分にとって一番良い使い方は知っていると仮定できないんだろう」と疑問を呈し、「悲しくなる」と嘆きました。さらに一夜明けた17日も、茂木氏はツイッターを更新し、「無制限の一律での現金支給の一択でしょう」「まあ、電子マネーは要らないよね。なんで余計なことばかり考えて、肝心の行動は遅いんだろう。情けない」と苦言を呈しています。



わたしは、この茂木氏の意見に賛成です。消費の回復など、コロナ終息後の話ではないでしょうか。ブログ「経済よりも社会が大事!」にも書きましたが、今はとにかく経済うんぬんよりも何よりも現金を支給することが最優先です。このままでは、確実に自死者が増加していくでしょう。
自死者が増え続ければ、社会そのものが崩壊します。
第一、高齢者の多くは電子マネーなんて使えませんよ。
わたしだって、使ったことありません。現金が一番です!

 

2020年4月17日 一条真也