営業責任者会議  

一条真也です。
6日の14時から、サンレー本社でサンレーグループ営業責任者会議が開催され、わたしも社長として会議の冒頭から参加しました。16時半から社長訓話でした。

f:id:shins2m:20200206181247j:plain最初は、もちろん一同礼!

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最初に、営業優績者の表彰をしました

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心をこめて表彰いたしました

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社長訓示をしました

 

社長訓示に先立って、営業部門の各種表彰を行いました。
わたしは感謝の念を込めて、表彰状や金一封を表彰の対象者の方々にお渡ししました。表彰式が終わると、わたしは60分ほどの社長訓話をしました。まず、ブログ「全互協新年行事」で紹介したグリーフケアのパネルディスカッションの話をしました。

f:id:shins2m:20200206172528j:plainグリーフケアと互助会について話しました

 

パネルディスカッションで「グリーフケアが冠婚葬祭互助会にとってなぜ必要になっているのか」について質問されたわたしは、次のように答えました。
冠婚葬祭互助会は、結婚式と葬儀の施行会社ではなく、冠婚葬祭に係る一切をその事業の目的としています。確かに結婚式と葬儀を中心に発展してきた業界ではありますが、結婚式と葬儀のいずれも従来は近親者や地域社会で行なってきたものが、時代の流れにより対応できなくなり、事業化されてきたとも言えます。

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悲しみに寄り添い合う「悲縁」とは?

 

グリーフケアについても、葬儀後の悲嘆に寄り添うということから考えると、まさに冠婚葬祭の一部分と言えると思います。このグリーフケアについても、従来は近親者や地域社会が寄り添いクリアしてきた部分でしたが、現在その部分がなくなり、今必要とされているのです。「血縁」や「地縁」が希薄化する一方で、遺族会自助グループに代表される「悲縁」を互助会が育てているとも言えます。

f:id:shins2m:20200206163515j:plain互助会の使命とは何か?

 

続いて、わたしは以下のように述べました。
グリーフケアは、もちろん互助会にとっても必要なものですが、簡単なものではなく、大変デリケートなものです。しかしながら、グリーフケアの担い手がなくなり必要とされている現代、人の人生をトータルにサポートするという目的からしても避けて通ることはできません。わたしたち互助会業界こそ、最もふさわしい担い手ではないでしょうか。災害支援協定などもそうですが、地域の人々が望んでいるや困っていることを担い、それを生業とするのが冠婚葬祭互助会の使命であり、将来的に地域において生き残っていく道だと考えています。

f:id:shins2m:20200206173611j:plainなぜ、グリーフケアが必要か?

 

続いて、わたしは以下のように述べました。
地方都市においては、一般的に両親は地元に、子息は仕事で都市部に住み離れて暮らす例が多く、夫婦の一方が亡くなって、残された方がグリーフケアを必要とれる状況を目の当たりにすることが増えています。地域社会との交流が減少している中、葬儀から葬儀後において接触することが多く故人のことやその家庭環境が分かっている社員が頼りにされるという状況も増えています。互助会としては、このような状況を放置することはできません。しかしながら、グリーフケアの確かな知識のない中、社員の苦悩も増加しており、グリーフケアを必要とされている方はもちろん、社員そして会社のために必要です。

f:id:shins2m:20200206165722j:plain「葬」と「祭」に関わるグリーフケア

 

さらに、わたしは以下のように述べました。
グリーフケアは悲嘆への対応、「冠婚葬祭」のなかで「葬」と「祭」に関わることが多く、「大切な人を亡くしたこと」に対してどのようなことが出来るかということです。これまでは「葬」の儀式以後に法事法要といった儀式でその一部に対応してきましたが、現在の宗教離れや考え方の多様化によって機能不全に陥ってきたことは否めません。冠婚葬祭互助会は生まれてから「死」を迎えるまで人生の通過儀礼に関わっています。葬儀が終わっても法事法要のお世話など故人だけでなくその家族にも寄り添い続け、また新たな「生」や「死」に対しても家族と一緒に寄り添っていきます。

f:id:shins2m:20200206170436j:plain互助会の社会的責任(CSR)を果たす

2番目のテーマとして、 「冠婚葬祭互助会がグリーフケアに取り組むことで、地域社会との関係がどのように変わっていくか」が提示されました。それについて、わたしは、以下のように答えました。グリーフケアにとどまらず、地域社会が困っていることや必要としていることに関わっていくのは、冠婚葬祭互助会のような地域密着型の企業にとっては事業を永続的に続けていくために必要なことです。それは社会的責任(CSR)を果たすことにつながり、地域に認められる存在となる重要なキーポイントだと思います。

f:id:shins2m:20200206170457j:plain地域社会に必要な存在へ・・・・・・・・・

 

また、わたしは以下のようにも述べました。
グリーフケアに限っても、グリーフケアが必要な人が増加していくことは、地域社会にとって不安要因となったり、地域交流を阻害する要因にもつながりますが、グリーフケアにより地域社会に復帰する人が増えることは、これらの要因を取り除くことになり、地域社会の交流が途絶えることなく継続したり、活発化していくことに繋がるかもしれません。その担い手が冠婚葬祭互助会だと認知されたら、それはまさにCSRを果たし、地域社会に認められる存在、ひいては地域社会に必要な存在へとつながっていくのではないでしょうか。

f:id:shins2m:20200206172309j:plain地域コミュニティの中心に!


さらに、わたしは以下のように述べました。
互助会が冠婚葬祭のすべてとグリーフケアを行うことによって人が生きていくうえで必要な儀式とケアが行えることになります。古来よりその役目を担ってきた地域の寺院の代わりに不可欠なとして存在していくことで地域社会に必要なものとして、より根差していけるのではないでしょうか。また、地域ごとにセレモニーホールを持つ冠婚葬祭互助会は寺院が担ってきた地域コミュニティの中心としての存在となり得ることが可能です。それは人と人が関わりあう地域社会の活性化にもつながっていくと考えられます。

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「志」について述べました

 

全互協のパネルディスカッションで以上のような話をしたところ、参加者の方々から大きな反響がありました。そして、「サンレーさんは志が高い互助会ですね」という嬉しい声もいただきました。志こそは、わが社が最も大切にしているものです。リーダーにとって最も大切なものも「志」であると思います。志とは心がめざす方向、つまり心のベクトルです。行き先のわからない船や飛行機には誰も乗らないように、心の行き先が定まっていないような者には、誰も共感しませんし、ましてや絶対について行こうとはしません。

f:id:shins2m:20200206172239j:plain志ある者は、無私である!

 

志に生きる者を志士と呼びます。幕末の志士たちはみな、青雲の志を抱いていました。吉田松陰は、人生において最も基本となる大切なものは、志を立てることだと日頃から門下生たちに説いていました。そして、志の何たるかについて、こう説きました。
「志というものは、国家国民のことを憂いて、一点の私心もないものである。その志に誤りがないことを自ら確信すれば、天地、祖先に対して少しもおそれることはない。天下後世に対しても恥じるところはない」
わたしは、志というのは何よりも「無私」であってこそ、その呼び名に値するのであると強調したいです。松陰の言葉に「志なき者は、虫(無志)である」というのがありますが、これをもじれば、「志ある者は、無私である」と言えるでしょう。

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最後は、もちろん一同礼!

 

平たく言えば、「自分が幸せになりたい」というのは夢であり、「世の多くの人々を幸せにしたい」というのが志です。夢は私、志は公に通じているのです。自分ではなく、世の多くの人々。「幸せになりたい」ではなく「幸せにしたい」、この違いが重要なのです。真の志は、あくまでも世のため人のために立てるものなのであり、「志」に通じている「夢」ほど多くの人々が応援してくれるために叶いやすいのでしょう。ちなみに、わたしは無縁社会を克服して、有縁社会を再生するという志を立てています。ぜひ、営業責任者のみなさんも、この志を共有していただきたい。今回は、こんな話をしました。

f:id:shins2m:20200206181046j:plain懇親会のようす

f:id:shins2m:20200206181252j:plain懇親会でカンパ~イ!

 

社長訓話が終わった後は、松柏園の「長浜」で懇親会が開かれました。最初に佐久間会長が挨拶し、「営業のみなさんはよく頑張っていますが、もう少しだけ高い目標を持って前進していただきたい」と述べました。続いて、わたしも挨拶しましたが、「『儀式』と『相互扶助』は人類普遍の価値ある営みです。みなさんは、この世で最も価値のある商品を売っているのだという誇りを持っていただきたい」と述べました。それから、玉中常務の音頭で乾杯しました。

f:id:shins2m:20200206193418j:plain末広がりの五本締め」のようす

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二次会のコンパでカンパイ!

 

各地から参集したみなさんは、お酒や料理を楽しみながら会話の花を咲かせました。最後は、岸部長による中締めの挨拶でした。岸部長は、 サンレー・オリジナルの「末広がりの五本締め」で締めました。これをやると、みんなの心が本当にひとつになる気がします。その後も、松柏園のラウンジで二次会を開催。わが社のコンパは和気あいあいと続いたのであります。

 

2020年2月7日 一条真也