還暦・厄除け祝い

一条真也です。
2月3日の夜、ブログ「節分祭」で紹介した神事に続き、松柏園ホテルで「合同還暦・厄除け祝い」が開催されました。わが社の創業以来の恒例行事である「合同還暦祝い」と「合同厄除け祝い」が今年から合体しました。

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発起人挨拶のようす

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対象者の入場

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対象者が勢揃い!

 

今回の「還暦・合同厄除け祝」には、9名の還暦者および1名の厄除け者、合計10名の対象者が参加しました。「開会の辞」の後は、還暦・厄除け者入場、そして、厄除け者紹介が行われます。発起人代表挨拶は前年の対象者が務めますが、今年は小倉紫雲閣の片峯支配人が立派に務めました。

f:id:shins2m:20200203183410j:plain佐久間会長の挨拶

 

続いて佐久間会長が登壇し、「還暦者および厄除け者のみなさんの活躍に期待しています」と挨拶しました。続いて、わたしが登壇して、サンレー社長として祝辞を述べました。わたしは、儀式文化は「人生儀礼」と「年中行事」の2つから成っていると述べ、還暦祝いや厄除け祝いは人生儀礼であることを説明しました。そして、節分に代表される年中行事の重要性について話しました。

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わたしも挨拶しました

 

民俗学者折口信夫は、年中行事を「生活の古典」と呼びました。彼は、『古事記』『万葉集』『源氏物語』などの「書物の古典」とともに、正月、節分、雛祭り、端午の節句、七夕、盆などの「生活の古典」が日本人の心にとって不可欠であると訴えました。それは日本人の魂への養分でもあるというのです。わたしは「還暦は長寿祝いのスタートです」として、老いるべき運命にある人が幸せに生きていく上でとても重要なことであると述べました。人は長寿祝いで自らの「老い」を祝われるとき、祝ってくれる人々への感謝の心とともに、いずれ1個の生物として自分は必ず死ぬという運命を受け入れる覚悟を持つ。また翁や媼となった自分は、死後に神となって愛する子孫たちを守っていくのだという覚悟を持つ。祝宴のなごやかな空気のなかで、高齢者にそういった覚悟を自然に与える力が、長寿祝いにはあります。

f:id:shins2m:20200203184124j:plain大いに役に立って下さい!
 

また、わたしは厄除け者にも言及しました。
厄年の「厄」とは、災厄の「厄」ではなく、役員の「役」です。つまり、共同体の中で一定の役割を果たすという意味での「厄」年です。厄年が災いの年になることがあるのは、年齢に応じて与えられた役割を果たすことができない、つまりさまざまな難題課題を解決することができず、それに振り回されてしばしば失敗してしまうからだ、という考え方によるようですね。男性の42歳というのは、たしかに重要な時期です。というのも、50代、60代といった老年期にある者と、10代、20代にある若者や青年たちとのあいだを責任をもってつなぎ、文化を伝達し、集団の中で中心的な、また中堅的な役割を果たさなければならないからです。このとき、その年齢に達した人たちは、集団の中での主要な役割を振り分けられ、次のステップに向かっていくのですね。

f:id:shins2m:20200203184237j:plain対象者に記念品を贈呈しました

f:id:shins2m:20200203184308j:plainおめでとうございます!

f:id:shins2m:20200203184646j:plainカンパ~イ!


挨拶の後で、わたしは還暦・厄除け者に記念品を贈呈しました。いつも記念品は男性がベルト、女性が傘で、男女ともに松柏園特製の恵方巻も贈られます。今回は男性のみだったので、みなさんに超高級ベルトをお贈りしました。それから厄除け者による「大盃の儀」が行われ、次々と酒を飲み干す姿に会場が大いに沸きました。その後、サンレーの玉中常務による乾杯の音頭を合図として、今夜の祝宴が華やかにスタートしました。

f:id:shins2m:20200203184826j:plain還暦・厄除け祝いのようす

f:id:shins2m:20200203184907j:plain還暦・厄除け祝いのようす

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還暦者にビールを注ぐ

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私は誰でしょう?

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私は誰でしょう?

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抽選会のようす

f:id:shins2m:20200203195827j:plain営業推進部によるパフォーマンス

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還暦者によるカラオケ♪

わたしは、いろんな方々とお酒をついだりつがれたりしながら、大いに語り合いました。その後、恒例の「私は誰でしょう?」から対象者の紹介、それから対象者10名による抽選が行われ、大いに盛り上がりました。さらにはカラオケタイムで、厄除け者(営業推進部)、還暦者(中井副支配人)の順番で秀逸なパフォーマンス合戦が繰り広げられました。中井副支配人は、水前寺清子の「365歩のマーチ」を歌いましたが、「ワンツー、ワンツー」のサビを「サンゼロ、サンゼロ」という替え歌で熱唱してくれました♪

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赤鬼が赤いマフラーを届けてくれました

f:id:shins2m:20200203200731j:plain赤いハットも届きました



最後は、わたしの番が来ました。
昨年は北島三郎先生の「まつり」を歌ったのですが、今年はネズミ年の年男にちなんで、ブルーハーツの「リンダリンダ」を歌いました♪ 赤鬼が赤いマフラーとハットを届けてくれました。わたしは赤いマフラーを首に巻くと同時に、アントニオ猪木ばりに「元気ですか~ッ!」とブチかましました。イントロの後の「ドブネズミみたいに~♪」のくだりで、すでに大盛り上がり! 今日も、つかみはOK牧場!(笑)

f:id:shins2m:20200203200842j:plainドブネズミみたいに~♪

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リンダリンダ~♪

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客席を練り歩きながら歌いました♪

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客席と一体となって歌いました♪


わたしはネズミが憑いたみたいに、もといキツネが憑いたみたいにハイテンションで、客席を練り歩きながら「リンダリンダ」を熱唱しました。最後は「還暦者、厄除け者のみなさん、今日はおめでとうございました!」と叫ぶと、割れんばかりの盛大な拍手をいただきました。いやあ、もう史上空前に盛り上がりました!

f:id:shins2m:20200203201948j:plain最後は「末広がりの五本締め」で

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対象者の退場のようす

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対象者による送賓のようす

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おめでとうございました!

 

それから、厄除け者を代表して謝辞がありました。続いて、来年の還暦者・厄除け者の紹介があり、1人づつ紹介されるたびに大きな拍手が起こりました。最後は、サンレー名物「末広がりの五本締め」です。この「人間関係を良くする魔法」は、全国的にもすっかり有名になりました。今夜は、松田取締役がしっかりと締めてくれました。松田取締役は「ウチの社長の歌の盛り上がりぶりは日本一です!」と言ってくれました。対象者のみなさん、誠におめでとうございました。これからの活躍に大いに期待しています!

 

2020年2月4日 一条真也