「朝日新聞」元旦朝刊に庸軒道歌が紹介されました

一条真也です。
2020年1月1日の「朝日新聞」朝刊に庸軒道歌が紹介されました。わたしが15年前に詠んだ歌が、ラグビー日本代表強化委員長の藤井雄一郎さんの心に響いたようです。

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朝日新聞」2020年1月1日朝刊

 

「わたしの折々のことば」に、「おそれずに 死を受け容れて 美に生きる そこに開けりサムライの道」「大手冠婚葬祭会社サンレー佐久間庸和社長」として掲載されています。以下のように書かれています。
「映画『ラスト・サムライ』(トム・クルーズ主演)にちなんで2005年、サンレー北九州市)の佐久間庸和社長が、雅号『庸軒』として詠んだ。佐久間氏は、一条真也として作家としても活動する。19年のラグビーワールドカップ(W杯)で8強入りした日本代表は、サムライの美しさを意識したチーム作りをした。その中心にいた藤井雄一郎強化委員長は、インターネットで『勝元』をキーワードに検索し、この歌にたどり着いた。かつての武士が身につけていた潔さや謙虚さを教わる気持ちになったという」

f:id:shins2m:20200101132603j:plain朝日新聞」2020年1月1日朝刊

ちなみに藤井さんが検索して見つけた記事は、「いま甦る、武士道の美学 真のラスト・サムライとは誰か」で、2005年10月の社長訓示です。
わたしは、そこで「現在の日本は平和を謳歌をしています。一般の人々が日常的に『死』に触れることはありません。そんな中、常に死を見つめ、それゆえ死を意識せずにはいられない紫雲閣のスタッフは、死の呪縛から解き放たれ、生の哲学を得る可能性をゆたかに持っています。つまり、サムライとなりうる。わたしも含めて、ぜひサンレーの中から多くのファースト・サムライが出現して、礼儀正しい日本、美意識のあるカッコいい日本を再建する礎になれればと切に願っています」と述べ、最後に「おそれずに 死を受け容れて 美に生きる そこに開けり サムライの道」と詠んだのです。その全文が2006年に本名で上梓した拙著『ハートフル・カンパニー』(三五館)に掲載されています。


ハートフル・カンパニー』(三五館)

そのような経緯でわたしがサンレーの社員向けに詠んだ歌がラグビー日本代表の強化委員長の目にとまり、選手のみなさんを指導する一助になっていたことを知り、わたしは非常に驚きました。そして、大きな感動をおぼえました。やはり、この世は「有縁社会」であることを痛感しました。日本代表は、遠征のときから甲冑を帯同してきました。絶えず死と隣り合わせの武士の緊張感こそ、プレッシャーをはねのけるヒントになると感じていたとか。
ぜひ、藤井雄一郎さんに一度お会いしてみたいです。
それにしても、元旦早々に嬉しい報せが届きました。
きっと、今年は素晴らしい年になりそうです!



2020年1月1日 一条真也