「月刊 仏事」に『グリーフケアの時代』紹介

一条真也です。
「月刊 仏事」12月号(鎌倉新書)が届きました。
同誌は仏教界と供養業界のオピニオン・マガジンです。そこに『グリーフケアの時代』(弘文堂)の書評記事が掲載されています。ありがたいことです。

f:id:shins2m:20191206130035j:plain「月刊 仏事」2019年12月号

 

同誌には「供養関連書」というコーナーがあります。
そこに掲載された記事には、以下のように書かれています。
「本書は、 上智大学グリーフケア研究所所長の島薗進氏(東京大学名誉教授)と同研究所副所長で特任教授の鎌田東二氏(京都大学名誉教授)、同研究所客員教授で冠婚葬祭会社サンレーの社長である佐久間庸和氏の共著である。
人類文化史のなかで「グリーフケアの文化」を捉えるという問題意識を共有し、語り合うことも多いという三者が、それぞれの立場から文化史のなかの「グリーフケアの時代」を問う。 上智大学グリーフケア研究所は、グリーフ(死別による悲嘆)を抱える人へのケアについての研究と、グリーフケアやスピリチュアルケアに携わる人材の養成を目的とした研究所だ。日本で初めてグリーフケアを専門とした教育研究機関として、2009年4月に設立された。
本書は、同研究所のテキストとして出版されたもの。学問としてのグリーフケアの要点をまとめた入門書であり、近しい他者との死別を経験した人だけでなく、宗教家や支援職たちにも、学べる内容となっている。『第1章 日本人の死生観とグリーフケアの時代(島薗 進)』『第2章 人は何によって生きるのか(鎌田東二)』『第3章 グリーフケア・サポートの実践(佐久間庸和)』の3章構成。『ケアとしての葬儀の取組』(佐久間氏)のほか、『本居宣長平田篤胤の安心論』(鎌田氏)や『日航機墜落事故と8・12連絡会』(島薗氏)など、入門書でありながら、幅広くグリーフケアについて学べる内容となっている。改めてグリーフケアについて学びたい人にもおすすめの1冊である」

 

グリーフケアの時代』の書評といえば、 「京都の美学者」こと秋丸知貴氏(滋賀医科大学非常勤講師・美学美術史専攻)が書評メディアの名門である「週刊読書人」に「今、なぜグリーフケアなのか?」という素晴らしい書評を寄稿して下さいました。「様々な悲嘆に対する互助精神、その学問的現在地と最前線」というサブタイトルがついています。秋丸氏には心より感謝申し上げます。

 

グリーフケアの時代―「喪失の悲しみ」に寄り添う

グリーフケアの時代―「喪失の悲しみ」に寄り添う

 

 

2019年12月6日 一条真也