首里城焼失!

一条真也です。
沖縄のシンボルであり、世界遺産でもある首里城が燃えたというニュースには驚きました。31日午前2時40分頃、那覇市首里城で火災が発生。沖縄県那覇署などによると消防車十数台が消火に当たりましたが「正殿」と「北殿」「南殿」などの主要部分がほぼ全焼しました。大ショックです。1日も早い再建を願っています。

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「ヤフーニュース」より


わが社は沖縄で冠婚葬祭事業を展開していますが、沖縄は「守礼之邦」と呼ばれます。首里城には「守礼門」があり、わたしはもう数えきれないぐらい、訪れています。昨年6月13日、全国冠婚葬祭互助会連盟(全互連)の第60回定時総会の観光でも首里城を訪れました。


守礼門の前で


わが社のミッションは「人間尊重」です。それは「礼」ということでもあります。サンレーグループは、人間尊重思想を世に広める「天下布礼」によって、人間関係を良くするお手伝いをしたいと願っています。
「礼」といえば、沖縄は「守礼之邦」と呼ばれます。本来、琉球王国宗主国であった明に対して忠誠を尽くすという意味だったそうです。しかし、わたしは沖縄が「礼」すなわち「人の道」を守る王国であることを示している思っています。なぜなら、沖縄ほど「人の道」を大切にしている場所はないからです。


正殿を背にして

 

かつての日本社会には「血縁」という家族や親族との絆があり、「地縁」という地域との絆がありました。日本人は、それらを急速に失っています。その結果、「無縁社会」なるものが到来してしまいました。では、わたしたちが幸せに生きるためには、どうすべきか。何よりも、先祖と隣人を大切にすることが求められると思います。沖縄の人々は、日本中のどこよりも先祖と隣人を大切にします。

天下布礼」の幟を持って

          

大切にするのは先祖と隣人だけではありません。「いちゃりばちょーでい」という言葉は、「一度会ったら兄弟」という意味です。沖縄では、あらゆる縁が生かされるのですね。まさに「袖すり合うも多生の縁」は沖縄にあり!
「守礼之邦」は大いなる「有縁社会」でもあるのです。すべての日本人が幸せに暮らすためのヒントが沖縄にはたくさんあります。わたしは、この沖縄から日本を再び「有縁社会」にしたいと願っています。


琉球新報」2005年8月15日朝刊

 

2005年8月15日、終戦60年の日、わが社は「琉球新報」に広告を出しました。「おきなわの力」「守礼の心」というコピーで、沖縄から世界へ平和のメッセージを発信。このとき、首里城の「守礼門」が初めて民間企業の広告で使われました。これからも、サンレー沖縄は「守礼企業」をめざします。首里城の再建を心から願っています。

 

2019年10月31日 一条真也