一条真也です。
ブログ「椎葉村」で紹介した日本民俗学発祥地を後にしたわたしたちは、パワースポットとして有名な高千穂神社を訪れました。宮崎県西臼杵郡高千穂町に鎮座する、六国史にもみえる古社(国史見在社)ですが、久々の参拝です。
高千穂神社の鳥居の前で
高千穂神社の創建は約1900年前に遡り、明治以前には「十社(じっしゃ)大明神」や「十社宮」などの名称で呼ばれていたそうですが、明治4(1871)年に三田井神社へ改称し、同28年(1895)年には現社名である「高千穂神社」に改称したそうです。
高千穂神社の境内で
久々に訪れました
ご祭神は高千穂皇神(たかちほすめがみ)と十社大明神です。どちらも他のお社にはみえない神様です。前者の高千穂皇神は、高千穂の地に降臨された瓊々杵尊をはじめとする日向三代の神とその妻神の総称であり、後者の十社大明神は、初代神武天皇の兄にあたる三毛入野命とその一族の総称で、高千穂神社はこれらの神々をお祭りし、高千穂郷八十八社の総社として崇敬を集めてきました。
社殿を背にして
参拝しました
「令和」の賽銭箱
秩父杉が茂っていました
思い切り深呼吸をしました
高千穂神社は、歴代の権力者からも篤い崇敬を受けてきました。安永7(1778)年に造営され、高千穂神社社伝に関連する精緻な彫刻が施された五間社流造の社殿と、所蔵品である鉄製の狛犬一対は国の重要文化財に指定されるなど、往時の信仰の強さを知ることが出来るものとなっています。また、境内には樹齢800年といわれる御神木「秩父杉」が茂り、神社の荘厳さを際立たせています。
やはり、パワースポットでした!
神楽殿の前で
御大礼のポスターと
次は、天岩戸神社へ!
高千穂神社は、天孫降臨伝承に加えて在地の信仰、そして熊野修験が集合された多層的な信仰空間が形づくられていますが、重要無形民俗文化財に指定されている高千穂の夜神楽は特に有名です。平日も観光客向けに「手力雄の舞」「鈿女の舞」「戸取の舞」「御神体の舞」といった有名な4番が奉納されていますが、毎年11月におこなわれる「神話の高千穂夜神楽まつり」では、高千穂神社神楽殿において、夜を徹して33番におよぶ神楽が奉納され、五穀豊穣や夫婦円満・子孫繁栄が祈願されます。
『開運! パワースポット「神社」へ行こう』(PHP文庫)
2019年10月9日 一条真也拝