「デイ・ドリーム・ビリーバー」

一条真也です。東京に来ています。
7日(日)、上智大学グリーフケア研究所の人材養成講座の開講式に参列します。6日(土)の夜、赤坂見附のホテルの客室で珍しくTVを観ていました。フジテレビの「名曲!お宝音楽祭」という4時間番組です。フジテレビが「夜のヒットスタジオ」や「FNS音楽祭」などで秘蔵していたミュージシャンのお宝映像を楽しみました。

f:id:shins2m:20190407000125p:plain忌野清志郎ウルフルズのコラボ

 

その「名曲!お宝音楽祭」のラストでは、忌野清志郎ウルフルズのコラボによる「デイ・ドリーム・ビリーバー」が流れたのですが、缶チューハイを飲みながらその歌を聴いていたわたしの目から涙が溢れ出てきました。じつは、この歌を初めてじっくり聴き、歌詞も知ったのですが、なんという素晴らしい曲でしょうか! 

 

もともと、「デイ・ドリーム・ビリーバー」は、モンキーズが1967年に発売したシングル(原題:“Daydream  Believer”)です。4週週連続全米1位を記録しました。1967年年間ランキングは第6位で、モンキーズにとって「アイム・ア・ビリーヴァー」(“I’m Believer”)に次ぐヒット曲となりました。作詞・作曲は、元キングストン・トリオ(英語版)のジョン・スチュワートです。

 

 日本では、忌野清志郎らによるロックバンド「ザ・タイマーズ」のデビューシングルとして知られます。1989年10月11日に発売され、歌詞は忌野の変名である「ZERRY」名義による日本語詞となっています。「ザ・タイマーズ」は1988年ライブ・イベントに飛び入りでデビューした忌野に似た「ZERRY」が率いる伝説のバンドです。ジェリーこと沢田研二を中心とした「ザ・タイガース」のパロディバンドであり、全員が土木作業用のヘルメットをかぶり、社会に痛烈なメッセージを浴びせました。その風貌は、まさに学生運動を行う新左翼活動家のパロディでした。
エースコック「スーパーカップ」CM曲(1989年)、サントリーサントリーモルツ」CM曲(2006年)、セブンイレブンCM曲(2011年)にも使われました。

 

 

さて、“Daydream  Believer”とは直訳すれば「白昼夢を信じる人」です。「夢見心地で幸せな人」とも言えるでしょう。モンキースの歌詞全体のイメージは、「夢見心地のボクと学園の人気者の彼女が、恋愛して結婚して、幸せな生活を始めたよ。最高に幸せだけど、現実感がない。なんか不安だなあ」といったニュアンスでしょうか。
しかし、忌野清志郎の歌詞は明らかに違います。現実に一緒に暮らしていた人を失った歌になっています。じつは彼は3歳のときに母親を亡くしており、「デイ・ドリーム・ビリーバー」は亡き母親を偲ぶ歌なのでした。つまり、この歌はブログ「Lemon」で紹介した歌と同じく、愛する人を亡くした人のグリーフケアソングだったのです。そういえば、「Lemon]の歌詞の冒頭も「夢」から始まりますね。

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もうすぐ完成します! 

 

メロディーも歌詞も素晴らしい「デイ・ドリーム・ビリーバー」。早速、わたしの耳から離れなくなってしまいました。ぜひ、この名曲を自分でも歌いたいと思いました。じつは、わたしが歌ったラブソング&グリーフケアソングの動画コレクションがファンの方のご厚意によってDVD化される(非売品)のですが、次もこのような機会があれば、ぜひ「デイ・ドリーム・ビリーマー」を歌いたいですね。
「令和」への改元まで、あと24日です。

 

2019年4月7日 一条真也