心の十段階  

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人間の心には十の段階がある。

 

一、本能だけの段階
二、幼稚ではあるが、善悪の違いを知る段階  
三、心と体が不滅だと思っている段階 
四、自分という実体は存在しないことを知った段階 
五、個人的な悟りに安住している段階 
六、人々のために働くことに目覚めた段階
七、一切のこだわりを捨てた段階
八、あらゆるものが同一であることを知った段階
九、真理を知ったが、実践の方法を知らない段階
十、究極の悟りを得て、完全に自由になった段階
(『十住心論』)

 

一条真也です。
空海は、日本宗教史上最大の超天才です。
「お大師さま」あるいは「お大師さん」として親しまれ、多くの人々の信仰の対象ともなっています。「日本のレオナルド・ダ・ヴィンチ」の異名が示すように、空海は宗教家や能書家にとどまらず、教育・医学・薬学・鉱業・土木・建築・天文学・地質学の知識から書や詩などの文芸に至るまで、実に多才な人物でした。このことも、数多くの伝説を残した一因でしょう。

 

超訳空海の言葉

超訳空海の言葉

 

 

「一言で言いえないくらい非常に豊かな才能を持っており、才能の現れ方が非常に多面的。10人分の一生をまとめて生きた人のような天才である」
これは、ノーベル物理学賞を日本人として初めて受賞した湯川秀樹博士の言葉ですが、空海のマルチ人間ぶりを実に見事に表現しています。
わたしは『超訳 空海の言葉』(KKベストセラーズ)を監訳しました。現代人の心にも響く珠玉の言葉を超訳で紹介しています。改元まで、あと39日です。

 

2019年3月23日 一条真也