ホワイトデー  

一条真也です。
3月14日は、ホワイトデーですね。
3月というのはけっこう忙しくて、いつもは出張していることが多いのですが、今年は珍しく北九州にいます。というか、前日に東京出張から戻ったばかりです。


銀座三越で求めたホワイトデー用スイーツ

 

前々日、銀座三越に行くと地下2階のホワイトデー・コーナーは多くの男性で賑わっていました。特に人気のスイーツには長い行列ができていました。その光景に戸惑いつつも、わたしは、今年もバレンタインデーに手作りのクッキーやケーキを贈ってくれた妻や娘のために行列に並びました。じつは、彼女たちはいま日本にいませんけど。

 

贈与論 他二篇 (岩波文庫)

贈与論 他二篇 (岩波文庫)

 

 

ホワイトデーは、バレンタインデーに女性からチョコレートなどをもらった男性が、そのお返しをする日とされています。いわゆる返礼としての贈与です。ブログ『贈与論』で紹介した本の著者であるフランスの社会学者マルセル・モースは、贈与を巡る義務として、贈り物を与える義務(提供の義務)、それを受ける義務(受容の義務)、お返しの義務(返礼の義務)の3つを指摘しました。

 

決定版 年中行事入門

決定版 年中行事入門

 

 

拙著『決定版 年中行事入門』(PHP研究所)にも書きましたが、日本においてバレンタインデーよりもホワイトデーのほうがスムーズに普及した背景には、「お返しの義務」があったように思います。物を贈ると「菓子」ならぬ「貸し」ができます。贈られたほうには「借り」ができます。日本男児としては、女子に借りがあってはならぬというわけです。『決定版 年中行事入門』(PHP研究所)といえば、その姉妹本である『決定版 冠婚葬祭入門』(PHP研究所)の見本がついに出ました。今月22日に発売ですので、ぜひお求め下さい!

f:id:shins2m:20190307141121j:plain今年のホワイトデーのお返しの品の一部

 

ちなみに、ブログ「バレンタインデー」で紹介したように、わたしは今年のバレンタインデーにも大量のチョコを贈られました。相手は、家族をはじめ、読者、社員、夜の飲食店の方々などです。お返しとして、今年はブランド物のタオルやハンカチなどを贈ります。地元の百貨店「コレット」さんが2月末で閉店しましたが、その閉店セールであらかじめホワイトデーのお返しの品を購入していました。

f:id:shins2m:20190307145447j:plain
馬鹿にならない出費です・・・

 

いくら閉店セールで少しは安かったとはいえ、馬鹿にならない出費です。本音を言えば、もう義理チョコはいらない気も・・・。とはいえ、義理がすたれば、この世は闇でござんす。村田英雄が「人生劇場」で歌っていましたね。(苦笑)
改元まで、あと48日です。

 

2019年3月14日 一条真也