新年祝賀式典

一条真也です。
みなさん、良い正月を過ごされましたか?
3日、わたしはLINEやメールで友人たちと近況を報告し合い、また励まし合い、とても心ゆたかな時間を持つことができました。こういうデジタル・ツールも人間関係を良くする力を持っていますが、何よりも大切なのは生身の人間が実際に集うことです。明けて4日、サンレーグループの新年祝賀式典を行いました。 

f:id:shins2m:20190104100821j:plain新年神事のようす

f:id:shins2m:20190104095826j:plain一同礼

f:id:shins2m:20190104101202j:plain玉串奉奠する佐久間会長

f:id:shins2m:20190104101246j:plainわたしも玉串奉奠しました

 

式典に先立って、松柏園ホテルの顕斎殿で新年神事を行いました。皇産霊神社の瀬津神職によって執り行われた神事には、サンレーグループ佐久間進会長以下、北九州の幹部全員が参加しました。

f:id:shins2m:20190104103105j:plain会長とともに入場しました

 

そして会場を神殿からバンケットに移して、いよいよ新年祝賀式典の開始です。さまざまな部署から総勢500名以上が、会場の松柏園ホテルに参集しました。わたしは、例年通りに佐久間会長とともに入場しました。佐久間会長は83歳となった今年も元気な姿を見せてくれました。いつまでも会長には元気でいていただき、一緒に入場していただきたいと思います。

f:id:shins2m:20190104103137j:plain勇壮なふれ太鼓

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最初は、もちろん一同礼!

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社歌斉唱

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S2M宣言」の唱和

 

まず、北九州紫雲閣の緒方支配人による「ふれ太鼓」で幕を明け、人事課の甲木課長による「開会の辞」に続いて全員で社歌を斉唱し、それから小倉営業所の浦壁所長によって「経営理念」および「S2M宣言」が読み上げられ、全員で唱和しました。 

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「2019年 年頭所感」の会長メッセージ

f:id:shins2m:20190104104207j:plain会長訓示のようす

 

それから、佐久間会長による「会長訓示」です。
参加者全員に配られた「2019年 年頭所感」にも詳しく書かれているように、佐久間会長は「新時代の幕開け、原点に立ち返り更なる発展を」として、「日本社会が国難に瀕し、しかも本当に必要な物事を見失いかけている今だからこそ、わが国の伝統と当社が保ち続けてきた哲学、そしてそれらに根ざした行動が必要とされる時が到来しているといえるでしょう。皆様におかれましてもその自覚と、何よりも誇りを持って、新たなる時代を共に歩んでまいりましょう」と述べました。

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「2019年 年頭所感」の社長メッセージ

f:id:shins2m:20190104110602j:plain訓示の冒頭にみなさんと年始の挨拶をしました

 

そして、いよいよ「社長訓示」です。
わたしは、以下のような話をしました。
あけましておめでとうございます!
輝ける平成31年をみなさんととともに迎えることができて嬉しく思います。おかげさまで、サンレーグループは昨年、過去最高の業績で終わることができました。わたしは2001年に社長に就任しましたが、ようやく18年目にして大きな目標を達成することができ、感無量です。これもひとえに、毎日頑張っていただいているみなさんのおかげだと、心より感謝しています。

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昨年の業績を報告しました


サンレーグループはますます発展します。
今年の元旦も、門司にある皇産霊神社で初詣をしました。そのとき、初日の出も拝みました。見事な朝陽でした。最初は青浜の海にゆっくりと顔を出した真紅の太陽は、姿を見せるやいなや一気に加速して上昇していきました。太陽の光とは、英語でSUNRAYです。見事な初日の出は、今年のサンレー大躍進を予告しているように思いました。

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今年もサンレーは躍進します!

 

さて、今年は平成の最後の年です。
ここにおられるみなさんの人生においても、平成はいろんな出来事があったでしょう。かくいうわたしも平成元年に結婚し、平成5年に長女が生まれ、平成11年に次女が生まれました。そして、平成13年に社長に就任しました。その思い出に溢れる平成があと4ヵ月足らずで終わります。今年の4月30日に今上天皇は退位され、翌5月1日に改元となります。新しい時代の訪れで、あらゆるものが変化することでしょう。今年も多くの方々から年賀状をいただきましたが、文面に「紙の年賀状は今年限りとさせていただきます」というものがたくさんありました。いわゆる「年賀状じまい」です。

f:id:shins2m:20190104153352j:plain新時代の到来で何が起こるか

 

「もう新しい時代が来るのだから、古い習慣は終わりにしよう」という考え方が広まってきています。年賀状の他にも、さまざまな礼儀やビジネスマナーをムダだと感じている人が増えてきているようです。VRエヴァンジェリストのGOROmanさんが書いた電子書籍『マッハ新書 - 礼儀2.0』がネット上で話題となっていますが、それによれば、20代~40代前半の人たちの多くが、礼儀の定義が変わってきていると考えているそうです。古い礼儀は「相手を重んじる。自分の時間を犠牲にし、時間を相手のために使う。直接会う。スーツなど服装をわきまえる」でしたが、新しい礼儀は「相手の時間を奪わないようにする(電話しない、リモートで済むものはリモート)」のだそうです。

f:id:shins2m:20190104111114j:plain礼儀がアップデートする

 

たしかに、礼儀というものはアップデートします。世の中、変えてもいいものと変えてはいけないものとがありますが、窮屈なばかりで意味のない礼儀、いわゆる虚礼などは廃れていくのが当然でしょう。平成が終わって新元号となったとき、それらの虚礼は一気に消え去ります。もちろん、結婚式や葬儀、七五三や成人式などは消えてはならないものです。それらは「こころ」を豊かにする「かたち」であり、それらを守るのが、わたしたち冠婚葬祭互助会の使命です。

f:id:shins2m:20190104153420j:plain互助会はどう変わるか?
 

とはいえ、冠婚葬祭互助会そのものも変わります。結婚式・葬儀以外のそれらの新型サービスを会員のニーズやウオンツをつかんでそれを形にしたとき、互助会は新しい共同体としての姿を浮き彫りにできる。そのように、わたしは信じています。
いま、七五三も成人式も結婚式も、そして葬儀も大きな曲がり角に来ています。現状の冠婚葬祭が日本人のニーズに合っていない部分もあり、またニーズに合わせすぎて初期設定から大きく逸脱し、「縁」や「絆」を強化し、不安定な「こころ」を安定させる儀式としての機能を果たしていない部分もあります。

f:id:shins2m:20190104153440j:plain互助会もアップデートする!

 

いま、儀式文化の初期設定に戻りつつも、アップデートの実現が求められています。「無縁社会」が叫ばれ、生涯非婚に孤独死や無縁死などが問題となる中、冠婚葬祭互助会の持つ社会的使命はますます大きくなります。いまや全国で2000万人を超える互助会員のほとんどは高齢者であり、やはり孤独死をなくすことが互助会の大きなテーマとなっているのです。わが社が行っている「隣人祭り」をはじめとした隣人交流イベント、グリーフケア・サポート、さらには見回りや買い物支援など、そして婚活サポートなども互助会に求められてきます。

f:id:shins2m:20190104153316j:plain新しき時代を迎へて日の本とわれらの社ともに栄えん

 

将来的に、互助会が進むべき姿は、「互助会4.0」です。これは結婚をプロデュースし、孤独死自死をなくす互助会です。この互助会4.0のめざすところは「結婚は最高の平和である」「死は最大の平等である」というわが社の理念の実現です。「結婚をプロデュースする」とは、いわゆる「婚活」のことですが、もともと、夫婦こそは「世界で一番小さな互助会」であると言えます。これらを実現することこそ、わが社の大きなミッションです。相互扶助の心と人生を肯定する冠婚葬祭は永久に不滅です。「新しい時代を高い志で切り拓いてゆきましょう!」と述べてから、わたしは「新しき時代(とき)を迎へて 日の本とわれらの社 ともに栄えん」という道歌を披露し、盛大な拍手の中を降壇しました。

f:id:shins2m:20190104112547j:plain部門別決意表明のようす

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北九州本部長決意表明のようす

 

「社長訓示」の後は、「部門別決意表明」です。営業推進部の玉中取締役、冠婚事業部の山下執行役員、紫雲閣事業部の青木部長、業務管理部の松田取締役、企画開発部の石田執行役員経営管理部の槇ゼネラルマネージャー、財務部の久保田部長、総務部の國行部長、株式会社ハートピアの古庄ゼネラルマネージャー、株式会社クリーンサンジュウの渡部支配人、株式会社オラシオンの柿本ゼネラルマネージャーの計11人がそれぞれの今年の決意を表明しました。最後は、「北九州本部長決意表明」として、東常務がサンレー北九州全体の今年の決意を力強く表明しました。

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新成人へ記念品が贈られました

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入社予定者の紹介

f:id:shins2m:20190104113632j:plain和のこえ」で締めました               

 

それから、佐久間会長から新成人へのお祝いの品が渡された後、今春に入社予定のみなさんを紹介しました。もうすぐ新社会人となる若者たちの顔は緊張しながらも、キラキラと輝いていました。最後は、全員で手をつないでの「和のこえ」を玉中部長が音頭を取り、新年祝賀式典がめでたく終了。「和のこえ」で全員の心が1つになりました。その後、一同礼をしてから、わたしは佐久間会長とともに退場しました。

f:id:shins2m:20190104113730j:plain最後は、もちろん一同礼!

f:id:shins2m:20190104113746j:plain会長とともに退場しました

 

2019年1月4日 一条真也