葬祭ホールをコミュニティセンターに

一条真也です。
ブログ「友引映画館」で紹介したイベントが開催された日、ブログ「『シニアガイド』終活探訪記インタビュー」で紹介した記事を書かれた葬送ジャーナリストの塚本優氏から「高齢者住宅新聞」が送られてきました。塚本氏が、同紙にわが社についての記事を新たに書かれたのです。


「高齢者住宅新聞」2018年7月18日号



記事は「葬祭ホールを順次転換 コミュニティセンターに」の見出しで、以下のように書かれています。
「年間1万2000件(2017年度実績)の葬儀を施行する大手冠婚葬祭互助会のサンレー北九州市)は、既存セレモニーホールを順次コミュニティセンターへと転換する。また、新規店を積極的に増やし、2020年をめどに100店舗体制を目指す。佐久間庸和社長に話を聞いた。
――コミュニティセンターに転換する背景や狙いは。
佐久間 現在の冠婚葬祭互助会は、葬儀に頼り過ぎています。セレモニーホールは全国に行きわたり、新設は足の引っ張り合いになるだけです。また、『互助会に入り、亡くなったらお葬式をしてあげます』だけでは、互助会員は増えていきません。『元気なうちから互助会に入っておいて良かったな』と思ってもらえないと。そのため、従来の『葬儀をする施設』から『葬儀もする施設』へと転換していきます」



また、「20年に100店舗めざす」の小見出しで、こう書かれています。
「――コミュニティセンターの内容は。
佐久間 『こども110番の家』や『赤ちゃんの駅』に登録したり、薬やAEDを設置したりしています。今後は、映画やコンサートなどもできる地域の“文化の殿堂”を目指します。今までもさまざまな『隣人交流イベント』を開催してきましたが、さらに力を入れます。コミュニティセンターでは、趣味の教室をたくさん開催し、そこで仲間と一緒に楽しく過ごしてもらい、最期は、そこでお葬式もするという形を提案していきます。
かつて寺院は、地域のコミュニティセンターでもあり、『学び』『楽しみ』『癒し』の3機能を持っていました。その寺院が減ってきているため、かつての寺院の機能を担いたいと考えています。
――特に重視される機能は。
佐久間 グリーフケアという『癒し』の機能です。そのため『葬祭ディレクター』の資格のほか、上級心理カウンセラーの資格取得も推奨しており、有資格者は100人を超えました。彼らにグリーフケアについて講演させたり、災害時には現地に派遣したりといったことを考えています。グリーフケアでは日本一の会社にしたいと思っています」



2018年7月21日 一条真也