全互連総会 in 沖縄 

一条真也です。
めんそーれ! 沖縄に来ています。
12日、全国冠婚葬祭互助会連盟(全互連)の第60回定時総会が行われました。会場は、サンレー沖縄のマリエールオークパイン那覇です。


マリエールオークパイン那覇の前で

全互連60回定時総会の看板の前で

本日のスケジュール

会長として最後の理事会でした

全互連60回定時総会のようす

君が代」の斉唱


14時からの正副会長会議、15時からの理事会に続いて、16時から定時総会が開催されました。松嶌専務理事の司会でスタートし、冒頭、物故者黙祷が行われました。続いて、上田副会長による「開会の辞」の後、わたしの会長挨拶の時間となりました。


会長として挨拶しました



登壇したわたしは、まず、以下のように挨拶しました。
「只今、ご紹介に預かりました全互連の会長を拝命しております佐久間でございます。本日は関係機関の皆様方にはご多用のところ、ご臨席を賜り誠に有難うございます。また、皆様方には日頃より一方ならぬご懇情とご指導を賜っていることに、この場をかりて心より感謝を申し上げます。定時総会にあたりまして一言ご挨拶を申し上げます」


本年は大きな節目の年です!



それから、わたしは以下のように述べました。
「この定時総会は、西日本ブロックの互助会各社の皆様にご担当いただいておりますが、周知のとおり第60回を迎えることとなります。ここ沖縄の地で定時総会が開催されるのは今回が初めてとなります。併せて、戦後間もない昭和23年に横須賀冠婚葬祭互助会が誕生してから70年、全互協の設立より45周年でもあります。本年はわたくしたちの業界にとって、意義深い大きな節目の年であり、全国各地より多数のご参加を賜りましたことに心より感謝申し上げます」


沖縄の冠婚葬祭について述べました



続いて、沖縄の冠婚葬祭について述べました。
「沖縄の冠婚葬祭に関連していえば、まず、沖縄の結婚式は、5〜6年前まではお腹の大きな新婦様が多かったのですが、ここ最近では赤ちゃんを出産してから、お披露目を兼ねた結婚式が半数を占めています。いずれにしても『結婚式』をちゃんと上げることは、素晴らしいことだと思います。なぜならば、沖縄は1人の女性が生涯に産む子どもの数を推定する合計特殊出生率が1.95と日本一であり、15歳以下の年少人口率も日本一で、まともな人口構造は日本では沖縄だけだと言っても過言ではないでしょう。その反面、沖縄では離婚率の高さや子どもの貧困などの課題があることも確かですが、人口の減少は『国難』ともいえる問題であるだけに、行政は『観光』同様に支援をして欲しいところです」


「守礼之邦」について語りました



続いて、「守礼之邦」という言葉に言及しました。
「沖縄は守礼之邦とも呼ばれています。礼において最も大事なことは親の葬儀であり、先祖供養です。沖縄は、おそらく日本において、もっとも先祖を大切にする地域ではないでしょうか。沖縄ではご先祖の墓前で会食します。つまり、『お墓』が先祖と子孫が交流する空間となるわけです。子どものころから墓で遊ぶことは、家族意識や共同体意識を育ててくれます。これは今の日本人に最も欠けているものではないかと考えます。
さらに、沖縄の人々は生まれてから12年に一度巡ってくる生まれ年の祝いである『生年祝い』として最初に行う十三祝いをはじめ、長寿を盛大に祝いますが、『人は老いるほど豊かになる』ことを祝うことは、高齢者が尊敬されるべき存在であることを教えてくれます。この『生年祝い』も、人が幸せに生きていく上でとても重要な行事ではないでしょうか。
ちなみに沖縄では『いちゃりばちょーでい』という言葉を大切にしています。『一度会ったら兄弟』という意味です。沖縄では、あらゆる縁が生かされるのです。まさに『袖すり合うも多生の縁』は沖縄にあり!『守礼之邦』は大いなる『有縁社会』でもあるのです」


「沖縄復帰」をすべきです!



さらに、わたしは以下のように述べました。
「わたくしは沖縄を愛しています。
筆舌に尽し難い歴史を有する沖縄の地においても、いま、冠婚葬祭互助会が多くの県民から親しまれていることを心の底から誇りに思います。そして、沖縄には本土の人間が忘れた『人の道』があり、それこそ日本人の原点であると思います。昭和47年に沖縄はアメリカから本土復帰したわけですが、まもなく平成という元号が変わるいまこそ、わたくしたちは精神的な意味合いで『沖縄復帰』をすべきではないでしょうか。
今回、『守礼之邦』において、業界の保守本流として『初期設定』を再確認すると共に、時代の変化に沿った『アップデート』への布石となる有意義な総会にしたいと考えております。今後とも、全互連加盟各社が一丸となって、消費者保護政策を推進し、自社の経営基盤の強化を図り、全互連加盟互助会相互の団結をより強固にし、儀式文化の継承と創新に努めていくことが肝要であり、あらためてご協力を賜ればと存じます」


心より厚く御礼申し上げます!



そして、最後にわたしは以下のように述べました。
「最後になりましたが、本総会開催に際しご尽力頂きました西日本ブロック各社の皆様、ご協賛を賜りましたお取引先各社の皆様に心より厚く御礼申し上げます。全互連加盟互助会各社の皆様におかれましては、今後ともご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げ、全互連加盟互助会各社の益々のご発展とご参集各位のご健勝を祈念申し上げ、わたくしのご挨拶といたします。ありがとうございました」その後、総会を担当した西日本ブロックの荒木ブロック長の挨拶に続いて、来賓の方々が紹介され、経済産業省商務情報政策局商務・サービスグループ商取引監督課の竹本課長補佐、互助会保証株式会社の寺坂社長が挨拶をされました。その後、総会の議事に入りました。議長は西日本ブロックの荒木ブロック長で、副議長は東北・北海道ブロックの宮嶋ブロック長が務められました。


退任の挨拶をしました



さまざまな議案が審議されましたが、第五号議案「役員任期満了に伴う全員改選の件」で新しい理事および監事、ならびにブロック長が選任されました。それから「会長・副会長・専務理事等の選任」ということで、新たに選任された理事および監事が別室に集合して、理事会が開催されました。その理事会において、わたしは会長を退任し、あいねっとグループの杉山社長が新会長に決まりました。理事会を終えて、わたしたちは総会会場に戻り、定時総会が再開されました。「新旧会長の挨拶」ということで、退任したばかりのわたしが挨拶しました。
そこで、わたしは、冒頭で以下のように述べました。
「思い返せば、熊本において開催された第56回定時総会において会長に選任された際は、まさに青天の霹靂でした。不肖の身を顧みず、甚だ微力ながら会長をお引受けして4年、いまその任期を終えるにあたり、冠婚葬祭業界ならびに全互連の発展のために幾ばくかの貢献が出来たかを自問しつつ、恥じ入るばかりでございます」


わが全互連は永久に不滅です!



それから、わたしは以下のように述べました。
「何度も申し上げてきましたが、全互連は冠婚葬祭互助会の保守本流です。保守とは、守るべきものを守るために改革することです。守るべきものとは、『文化の核』としての日本人の儀式であり、それを支える『相互扶助』の心です。それらを守る全互連とは、ある意味で日本文化を守る『文化防衛軍』だという想いで4年間やってまいりました。わたくしは、この定時総会をもちまして会長を退任いたしますが、です!」
ここで盛大な拍手が起きて、わたしの涙腺がちょっと緩みました。


エースとホープを全力で支えましょう!



しかし、気を取り直して、わたしは以下のように述べました。
「新会長に就任された“あいねっとグループ”の杉山社長のもと、わたくしも微力ながら皆様と一致団結して難局を乗り越え、業界発展のために努めてまいりたいと考えております。また、全互協でもこの夏に役員改選が行われ、全互連の仲間である117の山下社長が会長に就任される予定です。山下社長といえば、全互連はおろか互助会業界のエースであり、杉山社長といえば業界のホープです。業界を取り巻く環境は、依然として厳しい要素が山積していますが、このエースとホープを全力で支え、この厳しい時代だからこそ足腰を強くして社会に貢献できるのだという気概を持って、業界発展のために力を注いでいこうではありませんか。4年間、本当にありがとうございました!」
わたしが挨拶を終えると、さらに盛大な拍手が起こって感動しました。


感謝状を頂きました



続いて杉山新会長挨拶が就任の挨拶を行った後は、退任役員に対し感謝状ならびに記念品が贈られました。全互連の前会長として檀上に立ったわたしは、杉山新会長から感謝状と記念品を頂戴しました。わたしは「ああ、4年前にはわたしが新道元会長にお渡ししたなあ。こうやって、歴史が作られていくんだなあ。全互連がずっと続いていくのだなあ」と思うと、胸が熱くなりました。最後は、武田副会長が「閉会の辞」を見事に務めて下さいました。総会終了後は、全員集合して記念写真を撮影しました。


2018年6月12日 一条真也