上智大研究所の客員教授に

一条真也です。今日から6月ですね。
月日の過ぎる速さに驚くばかりですが、今月は大忙し。なんといっても、12日から全国冠婚葬祭互助会連盟(全互連)の第60回定時総会が沖縄で開催され、わたしは会長職を退きます。それを挟むように、5日には鎌田東二先生との、28日には島薗進先生とのトークショーも控えています。


「ふくおか経済」2018年6月号



島薗先生、鎌田先生といえば日本宗教学界のツートップですが、それぞれ上智大学グリーフケア研究所の所長と副所長を務めておられます。この両先生との御縁で、わたしは同研究所の客員教授に就任しました。そのことを紹介する記事が「ふくおか経済」6月号に掲載されていました。記事は同誌の「Pick Up」の欄に「上智大研究所の客員教授に」の見出しで、以下のように書かれています。
「冠婚葬祭業大手(株)サンレー佐久間庸和社長が4月1日付で、上智大学グリーフケア研究所客員教授に就任した。民間企業からは初という。同研究所は、日本で初めてのグリーフケア(身近な人と死別した人を悲嘆から立ち直るよう支援する取り込み)専門の教育研究機関として2009年に設立されたもの。翌年からは上智大学に移管された。
佐久間社長は本業の会社経営の傍ら、本人名義や『一条真也』として、『唯葬論』『儀式論』などの著書が90冊以上ある宗教、儀式研究の第一人者。また、『月あかりの会』などの遺族の会の支援を通して、これまでもグリーフケア・サポート活動に取り組んでおり、それらが評価されて今回の客員教授就任に至った。今年秋にも、現役の医療関係者や宗教関係者などを相手に集中講義が予定されていて、佐久間社長は『冠婚葬祭業を超えて、宗教界、医療界に橋を架けたい』と意気込む。というのも、サンレーではスタッフが日頃から配偶者や近親者を亡くし悲嘆している人に寄り添ってきたという自負があるからだ。社内では100人を超す上級心理カウンセラーも配置し、言葉ひとつの掛け方から徹底した配慮を実践している。これらで蓄積されたノウハウも含めて講義で紹介していく考えだ。『グリーフケアは自殺者、孤独死を減らすためにも最も重要なことだ。私が尊敬するブッダ孔子も、今に生きていたらグリーフケアを積極化するだろう。サンレーとして、ブッダ孔子の理想を実現していきたい』と力を込めた」


高い志をもって頑張ります!



客員教授というのは、わたしにとって副業ではありません。
「あなたの仕事は何ですか?」とよく聞かれます。わたしは、いつも「天下布礼がわたしの仕事です」と答えます。天下、つまり社会に広く人間尊重思想を広めることがサンレーの使命です。わたしたちは、この世で最も大切な仕事をさせていただいていると思っています。これからも冠婚葬祭を通じて、良い人間関係づくりのお手伝いをしていきたいものです。わたしが業界活動を行うのも、本を書くのも、ブログを書くのも、そして大学で教壇に立つのも、すべては「天下布礼」の一環だと考えています。最近、体調があまり優れませんが、高い志をもって頑張ります!



2018年6月1日 一条真也