「隣人祭り」10周年

一条真也です。
出張続きで風邪を引き、扁桃腺が腫れてしまって体調が優れません。
26日は朝一番で病院に行ったのですが、この日は国内最大級の規模の「隣人祭り」が北九州市八幡西区にあるサンレーグランドホテルで開催されました。「隣人祭り」は、地域の高齢者を中心とした食事会です。
今回は、記念すべき10年目の世界同時「隣人祭り」でした。



11時のスタートでしたが、会場には200人以上の方々が集まりました。
最初に、今回の「隣人祭り」開催の主催者であるNPO法人・ハートウェル21の首藤哲哉事務局長が「主催者あいさつ」をしました。首藤事務局長は、「隣人祭り」開催の意義を述べた後、「サンレーグランドホテル様、株式会社サンレー様には日頃より最大のご協力をいただき、心より感謝申し上げます」と言われました。


主催者あいさつ

動画で「隣人祭り」を紹介




それから、動画を使って「隣人祭り」の歴史と意義についての説明が行われました。みなさん、真剣に聞いておられました。「隣人祭り」は、今やヨーロッパを中心に世界30カ国以上、1000万人もの人々が参加するそうです。その発祥の地はフランスで、パリ17区の助役アタナーズ・ペリファン氏が提唱者です。きっかけは、パリのアパートで1人暮らしの女性が孤独死し、1ヵ月後に発見されたことでした。ペリファン氏が駆けつけると、部屋には死後1ヵ月の臭気が満ち、老女の変わり果てた姿がありました。同じ階に住む住民に話を聞くと、「1度も姿を見かけたことがなかった」と答えました。大きなショックを受けたペリファン氏は、「もう少し住民の間に触れ合いがあれば、悲劇は起こらなかったのではないか」と考えました。そして、NPO活動を通じて1999年に「隣人祭り」を人々に呼びかけたのです。


今年の世界同時「隣人祭り」のようす



第1回目の「隣人祭り」は、悲劇の起こったアパートに住む青年が中庭でパーティーを開催し、多くの住民が参加し、語り合いました。そのとき初めて知り合い自己紹介をした男女が、その後、結婚するという素敵なエピソードも生まれました。最初の年は約1万人がフランス各地の「隣人祭り」に参加しましたが、2003年にはヨーロッパ全域に広がり、2008年には約800万人が参加するまでに発展しました。同年5月にはついに日本にも上陸しました。4日間、新宿御苑で開催され、200人以上が集まったそうです。


赤松亭文笑の「笑談」

フラダンスを披露



その後、2008年10月15日に北九州市八幡西区のサンレーグランドホテルで開催された「隣人祭り」のサポートをさせていただきました。サンレーグランドホテルの恒例行事である「秋の観月会」とタイアップして行われたのですが、これが九州では最初の「隣人祭り」となりました。日本で最も高齢化が進行し、孤独死も増えている北九州市での「隣人祭り」開催とあって、マスコミの取材もたくさん受け、大きな話題となりました。


美空ひばり」そっくりさんショー

川の流れのように」を大合唱♪



その後も、わが社はNPO法人ハートウェル21と連動しながら、「隣人祭り」を中心とした隣人交流イベントのお手伝いを各地で行ってゆくことにしました。年間の開催回数ですが、2011(平成23)年は469回、2012(平成24)年は510回、2013(平成25)年は578回、2014(平成26)年は718回、2015(平成27)年からは750回となっています。今年も、750回以上の開催サポートを予定しています。
みなさんも、「隣人祭り」に行きましょう!


隣人祭り」に行こう!

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隣人の時代 有縁社会のつくり方

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2018年5月26日 一条真也