「ランペイジ 巨獣大乱闘」

一条真也です。
18日の夕方、小倉ロータリークラブのプログラム委員会が松柏園ホテルで開催されました。夕食を取りながらの会合でしたが、その後、この日に公開された映画「ランペイジ 巨獣大乱闘」のレイトショーを観ました。


ヤフー映画の「解説」には、以下のように書かれています。
ザ・ロックことドウェイン・ジョンソンを主演に迎え、1986年に発売されたアーケードゲームを実写映画化したパニックアクション。巨大化した動物たちが、大都会で暴れ回り街を破壊していくさまを描く。『ムーンライト』などのナオミ・ハリス、『ウォッチメン』などのマリン・アッカーマン、『女神の見えざる手』などのジェイク・レイシーらが共演。『カリフォルニア・ダウン』でもドウェインと組んだブラッド・ペイトンがメガホンを取った」



また、ヤフー映画の「あらすじ」には以下のように書かれています。
「ある遺伝子実験の失敗からゴリラやオオカミなどの動物が巨大化し、所構わず暴れだす。動物たちは、破壊活動を続けながら北米大陸を横断し、高層ビルが林立する街で大乱闘を繰り広げる。人々が逃げ惑う中、軍隊が出動し銃やミサイルで攻撃するが巨獣たちの暴走を抑えることはできず・・・・・・」


いやあ、この映画、一言で表現するならば、「ストレス解消になった!」ですね。難しいことを考えずに童心で観ることができました。「ランペイジ」というのは英語で「大暴れ」という意味ですが、巨獣たちの大暴れを堪能しました。プロレスでいえば、“超獣”ブルーザー・ブロディと“不沈艦”スタン・ハンセンと“大巨人”アンドレ・ザ・ジャイアントの3人が死闘を繰り広げたような超弩級のスケール感でした。


ランペイジ 巨獣大乱闘」は、ブログ「パシフィック・リム」ブログ「パシフィック・リム:アップライジング」で紹介した映画と同様に、日本の怪獣映画に対するリスペクトを感じる作品でした。しかしながら、登場する怪獣は巨大エイリアンのような奇妙な造形ではなく、ゴリラやオオカミ、そしてワニといったよく知っている動物の姿そのものです。


わたしは、自然に生きる動物が巨大化すれば、そのまま怪獣になるのだということを改めて知りました。思い起こせば、1933年に作られた伝説の怪獣映画「キングコング」以前は、幾多のターザン映画などで、ジャングルの猛獣たち、ゴリラやライオン、ゾウなどが恐るべきモンスターとして描かれていました。そう、映画の世界では「怪獣」よりも先に「猛獣」がスクリーンに登場して、観客たちを震え上がらせたのです。


ランペイジ 巨獣大乱闘」では、ゴリラもオオカミも、最初はそれほど巨大化しません。ゴリラなど飛行機の貨物室に乗せられるぐらいのサイズなのですが、そのうちにどんどん大きくなっていきます。ゴリラとオオカミに比べて、3匹目の巨獣であるワニはとびきり大きいです。わたしは、巨大化したゴリラとオオカミとワニの戦いを見ているうちに、「もっと他にも、ライオンやサイやバッファローやゾウなどの巨獣も登場すれば面白いのに・・・」などと思いました。わたしは欲張りなのです。(笑)


それにしても、三大巨獣の三つ巴の大乱調は迫力満点で、まるで往年の東宝怪獣映画のようでした。特に、「三大怪獣 地球最大の決戦」(1964年)を連想します。監督は本多猪四郎特技監督円谷英二という「ゴジラ」コンビの傑作で、ゴジララドンモスラのオールスター怪獣キャストが宇宙から来た新怪獣キングギドラと大決戦を繰り広げるゴジラシリーズ第5作でした。そういえば、「ランペイジ 巨獣大乱闘」の巨大ワニは、ちょっとキングギドラに似ています。キングギドラvsキングコングか!?
三大怪獣 地球最大の決戦」といえば、16日に心房細動及び肺がんのため74歳で亡くなられた女優の星由里子さんも出演されていました。謹んで故人の御冥福をお祈りいたします。


そして、この映画には4匹目の怪獣というべき存在が登場します。
その人物の名は、ザ・ロックアメリカのプロレス団体であるWWEの看板レスラーですが、胸筋のたくましさなど、ゴリラにも負けていません。わたしは昭和の新日本プロレスやUWFは好きなのですが、ショーアップされすぎたWWEには興味が持てませんでした。しかし、この映画を観て、ザ・ロックがいかに素晴らしいパフォーマーであるかを知りました。巨獣たちのスーパー・バトルをプロレスの試合だと思って観戦すると、「ランペイジ 巨獣大乱闘」の違った魅力が見えてきます。とにかく、面白い映画でした。



2018年5月19日 一条真也