婚と葬の桜

一条真也です。
昨日の夕方、名古屋から小倉に戻りました。
今朝、出社するために車で自宅を出ると、そこらじゅうで桜が咲き誇っていました。このへんの地名は「桜ヶ丘」と呼ばれるくらい、桜の木が多い場所なのです。母校の小学校も近くにあり、「桜ヶ丘小学校」といいます。


松柏園ホテルの桜

松柏園ホテルの桜で



サンレー本社に向かう途中、松柏園ホテルに寄りました。
ブログ「新北九州を考える会」でも紹介したように昨夜も訪れましたが、松柏園の庭園でも桜が見事に咲いています。これから「観桜会」などの宴会が連日開かれます。また、春の婚礼シーズンに入り、花嫁さんや花婿さんを本物の花が彩ってくれることでしょう。


小倉紫雲閣の桜

小倉紫雲閣の桜



小倉紫雲閣の入口の桜も綺麗でした。車から降りた後、しばし眺めてしまいました。ブログ「小倉紫雲閣リニュアール完成!」で紹介したように、小倉紫雲閣は3年前に「月の建築」として生まれ変わりましたが、さらに桜がよく似合うようになりました。言うまでもなく、「月」と「桜」は日本人の美意識のシンボルです。この桜が散る頃には、花びらが月の広場に降り注ぐでしょう。


花は咲きやがて散りぬる 人もまた婚と葬にて咲いて散りぬる(庸軒)



もうすぐ、わが社には新入社員たちが入ってきます。
わたしはかつて、人の一生を桜に例えて、結婚式は満開のとき、葬儀は散るときとして、以下のような歌を詠みました。
「花は咲き やがて散りぬる 人もまた 婚と葬にて 咲いて散りぬる」
また、冠婚葬祭業とは「魂のお世話業」だと思います。
これから冠婚葬祭という「結魂」と「送魂」のお世話をする新入社員たちの前で以下の歌を詠んだことがあります。
「日の本の 善き人々の魂を 結んで送れ 若き桜よ」
4月2日、わたしは入社式で今年の若き桜たちに会います。


新入社員のみなさんに会うのが楽しみです!



日本人がいかに桜が好きか。それは、福山雅治「桜坂」、宇多田ヒカル「SAKURAドロップス」、森山直太朗さくら(独唱)」、河口恭吾「桜」中島美嘉「桜色舞うころ」、ケツメイシ「さくら」、コブクロ「桜」アンジェラ・アキ「サクラ色」、いきものがかり「花は桜 君は美し」、エレファントカシマシ「桜の花、舞い上がる道を」、レミオロメン「Sakura」、FUNKY MONKEY BABYS「桜」Every Little Thing「サクラビト」、いきものがかり「SAKURA」・・・・・・Jポップのヒット曲のタイトルを見ただけでよくわかります。
本当はもっともっと新しい桜の歌もたくさんあるのでしょうが、最新のヒットチャートに疎いわたしにはわかりません。はい。
それにしても、毎年のように桜に関する歌が発表されて、それがヒットするのは凄いこと。『万葉集』の時代から、日本人はずっと桜を歌い続けてきているのです。今夜は、小倉競馬場で開かれる花見に参加します。


2018年3月29日 一条真也