沖縄祝賀式典   

一条真也です。
沖縄に来ています。今朝はシークワサ―・ジュースを飲みながら、「琉球新報」をゆっくり読みました。やはり地元紙を読むと、沖縄の「いま」がよくわかります。牛乳石鹸、良い石鹸♪ 琉球新報、良い新聞♪


新年祝賀式典のようす



17日の午前中、サンレー沖縄の新年祝賀式典を行いました。
会場は、マリエールオークパイン那覇4Fの「ムーンライト」でした。
さまざまな部署から、総勢200名近くが参集しました。


入場のようす

勇壮なふれ太鼓

一同礼!

全員で「S2M宣言」を唱和



司会は、総務課の嶺井さんが務めました。
まず、浦添営業所の名幸所長による「ふれ太鼓」で開幕。
「開会の辞」に続いて全員で社歌を斉唱し、北部営業所 金城所によって「経営理念」、「S2M宣言」が読み上げられ、全員で唱和。


みなさんに新年の挨拶をしました

社長訓示を行いました



そして、いよいよ「社長訓示」です。わたしは、以下のような話をしました。
平成30年、2018年の新しい年を社員のみなさんとともに迎えることができて、幸せを感じています。今年も、どうぞ、よろしくお願いいたします。全社員が一丸となって第二創業期を盛り上げましょう。
それから、ブログ「はれのひ事件に思う」で紹介した前代未聞の犯罪についてコメントしました。話しているうちに、また怒りがこみ上げました。
話題を変えて、「みなさんは正月を祝いましたか?」と問いかけました。 
わが家では、いつものように正月の飾りをしました。正月を迎えると、「ああ、自分は日本人だ」と実感します。もともと正月というのは、年神を迎える年中行事です。古い信仰の形では、年神は祖霊神としての性格が強かったといわれています。ですから、お盆とは対の関係にあったのです。


沖縄こそ「生活の古典」の本場である!



民俗学者折口信夫は、年中行事を「生活の古典」と呼びました。彼は、『古事記』や『万葉集』や『源氏物語』などの「書物の古典」とともに、正月、雛祭り、端午節供、七夕、盆などの「生活の古典」が日本人の心にとって必要であると訴えたのです。折口信夫には「古代」あるいは「生活の古典」という「古」の基準軸がありました。その「古代」という時間軸は、幸運なことに、大正10年(1921年)の沖縄探訪旅行によって沖縄という空間に転移し、明示的かつ体系的に確かめられました。まさに、「生活の古典」の本場は沖縄なのです。


「生活の古典」を大切に!



いま、「伝統文化とか伝統芸能を大切にせよ」などとよく言われますが、それはわたしたちの暮らしの中で昔から伝承されてきた「生活の古典」がなくなる前触れではないかという人もいます。國學院大学客員教授岩下尚史氏などは、「正月もそのうち実体がなくなる。おそらく今の80代の人たちが絶える頃には、寺社は別としても、古風な信仰を保つ人たちを除いては、単なる1月になるだろう」と予測しています。


元号が変わると文化も一変する!



文化が大きく変化し、あるいは衰退するのは、日本の場合は元号が変わった時であると言われます。明治から大正、大正から昭和、昭和から平成へと変わったとき、多くの「生活の古典」としての年中行事や祭、しきたり、慣習などが消えていきました。そして、平成も終わり、新しい元号へと変わります。来年の2019年4月30日、天皇陛下は退位されることになりました。平成は再来年の4月末で終わります。翌5月1日から改元となります。


セレモニーホールからコミュ二ティセンターへ!



さて、今年のサンレーグループは2つの大きなテーマに取り組みます。
1つは「セレモニーホールからコミュニティセンターへ」です。
紫雲閣を従来の「葬儀をする施設」から「葬儀もする施設」への転換を目指しているのです。各地の紫雲閣を「子ども110番の家」「赤ちゃんの駅」に登録したり、常備薬やAEDを設置したりしています。さらには、映画、演劇、音楽コンサートなども上演できる地域の文化の殿堂化をめざします。
思い起こせば、わが社は、2004年に高齢者複合施設「サンレーグランドホテル」を北九州市八幡西区に作りました。セレモニーホールと高齢者用のカルチャーセンターなどが合体した前代未聞の施設として大きな話題になりました。今では、「盆踊り」や「観月会」などの年中行事の舞台でもあります。
最近、超高齢国ニッポンの未来を悲観的に論じた本がよく売れています。悲観的になるばかりでは未来が暗くなる一方なので、なんとか「明るい超高齢社会」のビジョンを描きたいものです。いたずらに悲観的になるよりも、みんなで少しでも楽しい生き方を考え、老いるほど幸福になるという「老福社会」をつくりたいものです。わたしたちは「後期高齢」を「光輝好齢」に変えるお手伝いに励みましょう!


婚活事業の推進を!



今年のサンレーグループが取り組むもう1つのテーマは、婚活事業の推進です。
日本が直面している最大の国難北朝鮮問題ではありません。それよりも深刻なのが人口減少問題です。人口減少を食い止める最大の方法は、言うまでもなく、たくさん子どもを産むことです。そのためには、結婚するカップルがたくさん誕生しなければならないのですが、現代日本には「非婚化・晩婚化」という、「少子化」より手前の問題が潜んでいます。国が国難に対応できないのは困りますが、じつはこの問題、わが社のような冠婚葬祭互助会が最も対応可能な業界であると思います。
昨年のNHKの朝のドラマ「ひよっこ」は、今から50年前の日本が舞台でした。登場人物がよく結ばれて、半世紀前の日本人は本当によく結婚していたということを見事に描いていました。そして、ちょうどその頃、サンレーグループをはじめとする冠婚葬祭互助会が各地に誕生して、発展していったわけです。わが社では、さらに本格的に「婚活」事業に取り組み、日本最大の国難を克服するお手伝いをしたいと考えています。


わたしたちの仕事は、日本人を幸せにする仕事です!



「文化の核」としての儀式を提供し、高齢者を輝く存在へと変え、多くの若者が結ばれるお手伝いをする。そして、それを互助会の営業員さんたちがサポートする。わたしたちの仕事は、日本人を幸せにする仕事です。
沖縄の方々にとって、「大和魂」というのはわかりにくい部分があるかもしれませんが、それは神を敬い、先祖を大切にし、自然を愛する精神です。そして、「和」とは「和風」の和であると同時に「平和」の和でもあります。大和魂とは、平和を愛する魂です。わたしたちも、国民の冠婚葬祭のお世話をさせていただくことによって、儀式の国であるニッポンを支え、大和魂を守っているのだという誇りを持って、日々の業務に励みましょう。日本人のソウルである「大和魂」とは「大いなる和の魂」ということ。


日の本の 儀式がつなぐ こころとは 神を敬ふ 大和魂



日本には八百万もの神々がいて、みな平和に共生しておられます。
儀式のお世話をするということは神々を敬うお手伝いでもあります。
わたしたちの仕事は「世界平和」にもつながっているのです。
これほど心から誇りを持って取り組める仕事はありません。今年も、みんなで力を合わせて、日本人を幸せにし、世界を平和にしましょう!
そして、わたしは「日の本の 儀式がつなぐ こころとは 神を敬ふ 大和魂」という道歌を披露し、盛大な拍手の中を降壇しました。


1級葬祭ディレクター合格者を表彰しました

「年間情報売上」の表彰をしました

「年間最優秀賞」表彰でトロフィーを手渡す

サンレーおもてなし賞」表彰のようす



続いて、各種の表彰式が行われました。
これがないと祝賀式典ではありません。
最初に資格取得者表彰として、「1級葬祭ディレクター合格者」表彰、続いて「上級心理カウンセラー合格者」表彰が行われました。
続いて、優績者表彰として、「年間情報売上」表彰、「年間最優秀賞」表彰が行われました。さらに、さらに、「サンレーおもてなし賞」表彰が行われました。それぞれの対象者には金一封やトロフィーを添えて表彰状をお渡ししました。おめでとうございます!


部門別決意表明のようす

黒木事業部長から決意表明を受け取る



続いて、「部門別決意表明」です。
営業推進部の瀬名波部長、八重山ブロックの下野ブロック長、冠婚営業部の粼山支配人、紫雲閣事業部の新城部長代理がそれぞれの決意を読み上げました。そして、最後に沖縄本部を代表して黒木事業部長が決意書を渡してくれました。


和のこえ」で全員の心が1つに・・・



最後は、全員で「和のこえ」を紫雲閣事業部 新城部長代理が音頭を取り、進発式がめでたく終了。サンレー名物の「和のこえ」で全員の心が1つになりました。



2018年1月26日 一条真也