リクナビ取材   

一条真也です。
世間ではサービス業の人材不足が叫ばれています。
しかし、おかげさまで「天下布礼」の旗を掲げているわがサンレーには優秀な人材が続々と入社してくれています。そんな中、22日の14時から「リクナビ2019」トップインタビューの取材をお受けしました。


最初に写真を撮影していただきました

インタビュー取材のようす



最初に写真撮影をしていただいた後、インタビュアーの方から「会社の3〜5年後のビジョン、そこに向けての戦略をお聞かせください」という質問がありました。それに対して、以下のようにお答えしました。
わが社の今後のビジョンは、ずばり、少子高齢化社会における最高のソリューション企業です。わが社は、昭和41年に福岡県北九州市で創業し、「人間尊重」の経営理念を基軸に一昨年に創業50年を迎えました。平成29年10月には創業の地に建つ松柏園ホテルをリニューアル。新館「ヴィラルーチェ」が新たにグランドオープン。コンセプトは“温故知新”。約70年以上の歴史で格式ある本館に対して新館「ヴィラルーチェ」は、純白のチャペルに水と緑、空を望めるパーティ会場といった具合に都心にあるとは思えない大人のプライベートリゾートとして大きな話題を呼んでいます。施設名のヴィラルーチェは太陽の邸宅を意味し、婚礼のみならず成人式や長寿祝いなど、数々の祝い事の場として提供していきたいと思います。
一方、葬祭事業は昨年に10の葬祭会館「紫雲閣」を新設し、現在70店にまで増えています。今後も別府市や福岡市などに多くの施設がオープンし、2020年をめどに100店を目指します。その中には従来の総合葬祭会館「紫雲閣」ブランドとは別に、小笠原流礼法の「慎みの心、敬いの心、思いやりの心」という三つの心に由来し、古民家を改装した小規模葬儀に対応する新時代の施設として、新業態である「三礼庵」も広げる予定です。これからは葬儀以外にもお茶会やサークル活動等で高齢者や地域住民が集うコミュニティセンターへの転換を目指していきます。冠婚事業とともに、葬祭事業においても“温故知新”で展開を加速させていきたいと思います。


わが社の戦略について話しました



また、「戦略実現の上で課題と、そのために実現したいことをお聞かせください」と言われましたので、わたしは以下のようにお答えしました。
わが国が直面している国難の最たるものが少子高齢化に伴う人口減少問題です。人口減少の原因は「少子化」ではなく「非婚・晩婚化」にあります。我が社のような冠婚葬祭業こそがこの問題を解決できる数少ない業種であり、この問題に取り組むことこそ、わたしたちの社会的使命であると考えます。弊社グループのオークパイン・ダイヤモンドクラブは、いわゆる「婚活」をサポートする部門において、専属のカウンセラーが挙式披露宴まで徹底サポートすることで、これまで600組を超える実績を上げています。今後は本格的に婚活事業に取り組み、日本最大の国難を克服するお手伝いをしていきたいと考えています。
また、最近、超高齢国ニッポンの未来を悲観的に論じた本がよく売れています。悲観的になるばかりでは未来が暗くなる一方なので「明るい超高齢社会」のビジョン、老いるほど幸福になるという「老福社会」の実現を目指していきたいと思います。これからは更なるイノベーションとしてセレモニーホールからコミュニティセンターへと、従来の「葬儀をする施設」から「葬儀もする施設」への転換を目指していきます。例えば、各地の紫雲閣を「子供110番の家」「赤ちゃんの駅」に登録したり、常備薬やAEDの設置を進め、さらには映画、演劇、音楽コンサートなども上演できる地域の文化の殿堂化を目指します。これから紫雲閣で、三礼庵で、隣人館で、天道館で、そして松柏園ホテルサンレーグランドホテルで、わたしたちは「後期高齢」を「光期好齢」に変えるお手伝いに励みます。


社会を良くしたい志を持っている人こそ人材



さらに、「以上の戦略実現に必要な人材はどのような人材ですか」という質問に対して、わたしは以下のようにお答えしました。
何よりも、意義のある仕事がしたいと思っている人です。そして、社会を良くしたいという志を持っている人です。わたしの事業観の原点は「人を幸せにする仕事がしたい」という想いです。冠婚葬祭業はそれに相応しい仕事であると自負しています。求める人材は、心通わす仕事に「思いやり」と「情熱」を注げる人、問題意識をもち「創造性」の豊かな人、「リーダーシップ」を発揮できる人など。あらゆる個性が活き活きと活躍できる環境があること、仕事を通して学べることもわが社の特徴の一つでもあります。わたしたちと一緒にお客様の感動のために未来を創造していきませんか。志を抱いたみなさんをお待ちしています。


冠婚葬祭業ほど大きな使命を与えられている仕事はない!



続けて、インタビュアーの方の「貴社で得られる成長や、それをサポートする機会・環境などについてお聞かせ下さい」という質問に対して、わたしは以下のようにお答えしました。
どんな仕事にもミッション(社会的使命)というものがあると思いますが、とりわけ冠婚葬祭業ほど大きな使命を与えられている仕事はないと思っています。なぜなら何よりも万人にとってのかけがえのない「結婚」「死」に関わる仕事だからです。「結婚は最高の平和である」、わたしはいつもこの言葉を結婚する二人に贈っています。わが社の冠婚部門スタッフに対してもことあるごとに言います。なぜならまったくの赤の他人同士が人と人を認め合い、愛し合い、ともに人生を歩んでいくことを誓い合う結婚とは究極の平和であると言えます。「死は最大の平等である」、この言葉は葬祭部門スタッフによく言います。「結婚」と違って「死」は誰にでも平等に訪れるのです。結婚式、葬儀といった私たちの仕事が、じつは人類の「平和」と「平等」を実現するこの上なく重要な営みであることを皆様にぜひ知っていただきたいのです。わたしは、そのことについては、かなり深いところまで考えて、それこそガチンコで突き詰めてきた自負があります。そして折に触れ、それらを勉強会などで社員のみなさんに語りかけ、著書やブログを通しても伝えています。こんな言い方は僭越かもしれませんが、時々サービス業の経営者が書いた本を読んでみると、薄っぺらいポエムのような内容が多いなと感じます。ポエムだから一貫性がなく、昨日と今日で言うことが違ったり、単にブラックな面を正当化するために「この仕事は素晴らしい」と言っているだけではないかと思えてしまったり。わたしは、例えば社員に冠婚葬祭の神髄を語る時はブッダ孔子やイエスから紐解いて話します。そこまで専門的に深くする必要はあるのかと思われるかもしれませんが、それは必ず今の仕事の誇りにつながる根拠となるものです。そこには時間をかけてきたし、わたし自身の想いも誠実に真正面から訴えてきたつもりです。冠婚葬祭は、人生と向き合う仕事です。それは、かけがえのないひと時に立ち会い、最良のおもてなしを提供する仕事。お一人お一人の人生に感動と癒しをお届けする仕事は、ここでしか感じ得ない使命感や社会的責務、そして感動をみなさんに伝えたいと思います。


何よりも大切なのは志の強さと高さです!



最後に、インタビュアーの方が「就職活動生へのメッセージ、エールをお願いします」と言われたので、わたしは以下のように述べました。
社会人として何よりも大切なのは志の強さと高さです。わたしたちの役割は、冠婚葬祭を提供することによってたくさんの見えない縁を見えるように可視化することです。わたしは、冠婚葬祭業ほど人の幸福に貢献できる仕事はないと思っています。人生最高の幸福な瞬間のお手伝いをする結婚式はもちろん、葬儀も人々の一番の悲しみに寄り添って支えるとても大切で尊い仕事ではないでしょうか。高齢者を光り輝かせ、幸せなカップルを作るお手伝いをする。これからの少子高齢社会の時代こそ冠婚葬祭業、サンレーの出番です。サンレーは「人間尊重」を大ミッションとし、「冠婚葬祭を通じて良い人間関係のお手伝いをする」を小ミッションとしています。この冠婚葬祭という仕事ほど世のため人のためになる仕事はないと確信しています。
なお、この取材記事は、3月1日にアップされるそうです。



2018年1月22日 一条真也