宮崎祝賀式典

一条真也です。
昨日、大分から宮崎に入りました。
本日、 サンレー宮崎の新年進発式をマリエールオークパイン延岡で行いました。さまざまな部署から、総勢100名以上が参集しました。


入場のようす

拍手で迎えられました

勇壮なふれ太鼓

一同礼!

社歌斉唱のようす

S2M宣言」を全員で唱和



司会は、管理課総務の松本さんでした。
まず、管理課経理の今津さんによる勇壮な「ふれ太鼓」で幕を明け、「開会の辞」に続いて全員で社歌を斉唱しました。
それから、延岡南営業所の飯田所長によって「経営理念」および「S2M宣言」が読み上げられ、全員で唱和しました。


みなさんと新年の挨拶をしました

社長訓示を行いました



そして、いよいよ「社長訓示」です。わたしは、以下のような話をしました。
平成30年、2018年の新しい年を社員のみなさんとともに迎えることができて、幸せを感じています。今年も、どうぞ、よろしくお願いいたします。全社員が一丸となって第二創業期を盛り上げましょう。
それから、ブログ「絶対に失敗の許されない仕事」で紹介した前代未聞の犯罪についてコメントしました。話しているうちに、また怒りがこみ上げました。
話題を変えて、「みなさんは正月を祝いましたか?」と問いかけました。 
わが家では、いつものように正月の飾りをしました。正月を迎えると、「ああ、自分は日本人だ」と実感します。もともと正月というのは、年神を迎える年中行事です。古い信仰の形では、年神は祖霊神としての性格が強かったといわれています。ですから、お盆とは対の関係にあったのです。


「生活の古典」を大切に!



民俗学者折口信夫は、年中行事を「生活の古典」と呼びました。彼は、『古事記』や『万葉集』や『源氏物語』などの「書物の古典」とともに、正月、雛祭り、端午節供、七夕、盆などの「生活の古典」が日本人の心にとって必要であると訴えたのです。いま、「伝統文化とか伝統芸能を大切にせよ」などとよく言われますが、それはわたしたちの暮らしの中で昔から伝承されてきた「生活の古典」がなくなる前触れではないかという人もいます。國學院大学客員教授岩下尚史氏などは、「正月もそのうち実体がなくなる。おそらく今の80代の人たちが絶える頃には、寺社は別としても、古風な信仰を保つ人たちを除いては、単なる1月になるだろう」と予測しています。


元号が変わると文化も一変する!



文化が大きく変化し、あるいは衰退するのは、日本の場合は元号が変わった時であると言われます。明治から大正、大正から昭和、昭和から平成へと変わったとき、多くの「生活の古典」としての年中行事や祭、しきたり、慣習などが消えていきました。そして、平成も終わり、新しい元号へと変わります。来年の2019年4月30日、天皇陛下は退位されることになりました。平成は再来年の4月末で終わります。翌5月1日から改元となります。


天皇陛下について



天皇陛下ほど「儀式」をその存在で体現されている方はおられません。
代々の天皇陛下は、自ら稲を栽培され、収穫が終わると新嘗祭神嘗祭で、今年の収穫のご報告をされます。新嘗は、新しくできた米を嘗(な)めるお祭。神嘗は、神々が新穀を嘗(な)めるお祭りです。天皇陛下が即位後初めて行う新嘗祭だけは、「大嘗祭(だいじょうさい)」と呼び、その儀式は遠く神代の昔から毎年続いています。まさに天皇陛下とは儀式的存在です。一連の皇位継承儀式によって、日本人が儀式の大切さを再確認することを切に願います。皇室儀礼には冠婚葬祭の未来がかかっています。


大相撲について



また、いま大相撲が大騒ぎになっていますが、相撲も儀式と深い関わりを持っています。なぜなら、相撲の本質は神事だからです。
横綱白鵬の一連のふるまいは言語道断ですが、最も許せないのは、昨年の九州場所の11日目の取組の後に自ら物言いをつけただけでなく、礼をしないで土俵を下りたことです。長い大相撲の歴史でも、横綱の品格が最も損なわれた瞬間でした。相撲の原則は「礼に始まり礼に終わる」であり、礼をしないで横綱が土俵を下りるなど言語道断です。この行為ひとつで、白鵬は引退に値します。儀式としての大相撲をないがしろにしては、日本人はますます儀式の軽視し、結婚式も葬儀もしなくなるでしょう。


「民族的よりどころ」とは何か?



わたしたちの仕事である冠婚葬祭業は儀式産業です。結婚式ならびに葬儀に表れたわが国の儀式の源は、小笠原流礼法に代表される武家礼法に基づきます。その源は『古事記』に代表される日本的よりどころです。すなわち、『古事記』に描かれたイザナギイザナミのめぐり会いに代表される陰陽両儀式のパターンこそ、室町時代以降、今日の日本的儀式の基調となって継承されてきました。結婚式ならびに葬儀の形式は、国により、民族によって、きわめて著しく差異があります。これは世界各国のセレモニーには、その国の長年培われた宗教的伝統や民族的慣習などが反映しているからです。儀式の根底には「民族的よりどころ」があるのです。


儀式によって大和魂を守ろう!



日本には、茶の湯・生け花・能・歌舞伎・相撲といった、さまざまな伝統文化があります。そして、それらの伝統文化の根幹にはいずれも「儀式」というものが厳然として存在します。すなわち、儀式なくして文化はありえません。儀式とは「文化の核」なのです。そして、「文化の核」によって守るものとは、日本人の「大和魂」です。わたしたちも、国民の冠婚葬祭のお世話をさせていただくことによって、儀式の国であるニッポンを支え、大和魂を守っているのだという誇りを持って、日々の業務に励みましょう。


セレモニーホールからコミュ二ティセンターへ!



さて、今年のサンレーグループは2つの大きなテーマに取り組みます。
1つは「セレモニーホールからコミュニティセンターへ」です。
紫雲閣を従来の「葬儀をする施設」から「葬儀もする施設」への転換を目指しているのです。各地の紫雲閣を「子ども110番の家」「赤ちゃんの駅」に登録したり、常備薬やAEDを設置したりしています。さらには、映画、演劇、音楽コンサートなども上演できる地域の文化の殿堂化をめざします。
思い起こせば、わが社は、2004年に高齢者複合施設「サンレーグランドホテル」を北九州市八幡西区に作りました。セレモニーホールと高齢者用のカルチャーセンターなどが合体した前代未聞の施設として大きな話題になりました。今では、「盆踊り」や「観月会」などの年中行事の舞台でもあります。
最近、超高齢国ニッポンの未来を悲観的に論じた本がよく売れています。悲観的になるばかりでは未来が暗くなる一方なので、なんとか「明るい超高齢社会」のビジョンを描きたいものです。いたずらに悲観的になるよりも、みんなで少しでも楽しい生き方を考え、老いるほど幸福になるという「老福社会」をつくりたいものです。わたしたちは「後期高齢」を「光輝好齢」に変えるお手伝いに励みましょう!


婚活事業の推進を!



今年のサンレーが取り組むもう1つのテーマは、婚活事業の推進です。
日本が直面している最大の国難北朝鮮問題ではありません。それよりも深刻なのが人口減少問題です。人口減少を食い止める最大の方法は、言うまでもなく、たくさん子どもを産むことです。そのためには、結婚するカップルがたくさん誕生しなければならないのですが、現代日本には「非婚化・晩婚化」という、「少子化」より手前の問題が潜んでいます。国が国難に対応できないのは困りますが、じつはこの問題、わが社のような冠婚葬祭互助会が最も対応可能な業界であると思います。
昨年のNHKの朝のドラマ「ひよっこ」は、今から50年前の日本が舞台でした。登場人物がよく結ばれて、半世紀前の日本人は本当によく結婚していたということを見事に描いていました。そして、ちょうどその頃、サンレーグループをはじめとする冠婚葬祭互助会が各地に誕生して、発展していったわけです。わが社では、さらに本格的に「婚活」事業に取り組み、日本最大の国難を克服するお手伝いをしたいと考えています。


わたしたちの仕事は、日本人を幸せにする仕事です!



「文化の核」としての儀式を提供し、高齢者を輝く存在へと変え、多くの若者が結ばれるお手伝いをする。そして、それを互助会の営業員さんたちがサポートする。わたしたちの仕事は、日本人を幸せにする仕事です。
そして、日本人のソウルである「大和魂」とは「大いなる和の魂」ということ。
「和」とは「和風」の和であると同時に「平和」の和でもあります。


日の本の 儀式がつなぐ こころとは 神を敬ふ 大和魂



日本には八百万もの神々がいて、みな平和に共生しておられます。
儀式のお世話をするということは神々を敬うお手伝いでもあります。
わたしたちの仕事は「世界平和」にもつながっているのです。
これほど心から誇りを持って取り組める仕事はありません。今年も、みんなで力を合わせて、日本人を幸せにし、世界を平和にしましょう!
そして、わたしは「日の本の 儀式がつなぐ こころとは 神を敬ふ 大和魂」という道歌を披露し、盛大な拍手の中を降壇しました。


営業優績者を表彰

新成人に記念品を渡しました



また、各種表彰状を対象者のみなさんにお渡ししました。
まず、年間優秀募集賞を受賞した3人と年間優秀情報賞を受賞した3人。
次に、「サンレーおもてなし賞」を受賞した山路さん。
以上の方々に金一封を添えて表彰状をお渡ししました。
さらに、成人になった2人に「成人者記念品贈呈」を行いました。
記念品を渡すとき、「衣装屋さんが逃げなくて、晴れ着を着られて良かったね」と言うと、2人とも笑っていました。


決意表明のようす

想いをしっかり受け止めました



続いて、「部門別決意表明」です。営業推進部の飯田所長、紫雲閣事業部の谷上部長、冠婚事業部の谷口支配人、管理課の岩切課長がそれぞれの決意を読み上げました。そして、宮崎事業部の尾崎事業部長が代表して決意書を渡してくれました。わたしは「宮崎は神の国。神と人との約束の言葉は祝詞と呼ばれます。わたしは、みなさんの決意表明を祝詞のように聞きました。必ずやってくれると信じています!」と述べました。
最後は、延岡南営業所の飯田所長が、全員で手をつないでの「和のこえ」の音頭を取り、祝賀式典は終了。全員の心が1つになりました。


最後は「和のこえ」で締めました  

最後は、もちろん、一同礼!

退場のようす



2018年1月10日 一条真也