「財界九州」新年号

一条真也です。
昨夕、今年最後の東京出張から北九州に戻りました。
サンレー本社の社長室に「財界九州」の2019年新年号が届きました。同誌は九州を代表する経済誌として、非常に影響力を持っています。例年通り、九州・沖縄の経営者たちが1ページずつ紹介されています。

f:id:shins2m:20181220090949j:plain「財界九州」2019年新年号

 

ブログ「『財界九州』新年号取材」で紹介したように、松柏園ホテルの新館「ヴィラルーチェ」の玄関前で撮影しました。わたしのページは「社会変化で“互助会4.0”を推進」というタイトルで、こう書かれています。
高齢化社会の進展で、亡くなる人が多くなる『多死社会』を迎え、冠婚葬祭業は、時代変化に合わせたアップデートが求められている。
結や講といった日本的相互扶助システムを互助会1.0とするならば、戦後に横須賀で誕生し、全国に広がった冠婚葬祭互助会が2.0、無縁社会を乗り越えて、有縁社会を再生する互助会が3.0、そして今後、当社は孤独死自死をなくす、互助会4.0への進化を目指していきたい。そのためには、セレモニーホールを葬儀場に加え、シニア世代が普段から集えるコミュニティーセンターとしても活用すべく機能拡充を図ることで、高齢者が安心して生活できる街づくりに貢献するとともに、孤独死などの問題解決の糸口にもつなげたい。
また、今後はグリーフケア(遺族の悲嘆軽減サポート)の普及にも注力する。当社はかねてより自助グループを立ち上げ取り組んできており、2018年に上智大学グリーフケア研究所客員教授に就任したこともあり、冠婚葬祭業の枠組みを超えたグリーフケアの懸け橋となるべく尽力したい」

f:id:shins2m:20181221105301j:plain「財界九州」2019年新年号

 

同誌には、例年通りに佐久間進会長も登場しています。
「冠婚葬祭互助会の社会的使命高まる」というタイトルで、こう書かれています。
「超高齢社会を迎え、改めて冠婚葬祭互助会の役割と意義の大きさを実感している。戦後の経済的な困窮から生まれた互助会事業は、若者人口の増加とともに冠婚中心で進んだが、近年は少子高齢化の進行により高齢者が増加し、葬祭優先の事業となっている。そんななか、2019年は新天皇の御即位や、新元号への改元により、世間では祝賀ムードが高まることが予想されるため、業界を挙げて結婚の奨励に注力し、少子化対策につなげる好機とすべきである。
また、人生100年時代が現実化し、不安を抱える高齢者が増えている。弊社は、生きがいづくりを通して、社会とのつながりを深められるように互助会活動でお手伝いしながら、高齢者が安心して暮らせる社会構造の構築にも取り組んでいく。
これからの日本は、支え合う社会づくりを進めていかなければならず、増えていく孤立・孤独者対策を事業に組み入れた新制度や会員サービスのあり方が求められている。今後は、互助会業界が民間活力の先頭を切って、その中心的な役割を果たしていく必要があり、なおかつ社会的使命だと考えている」

f:id:shins2m:20181220090924j:plain18年間、親子で登場させていただいています

 

テーマは一見違うようでも、会長とわたしは、じつはまったく同じことを語っています。そう、2人とも「人間尊重」の大切さについて語っているのです。それは「礼」の一字に集約されます。そして、その考え方を世に広めることが「天下布礼」です。1966年の創業時から、わが社は「天下布礼」の旗を掲げてきました。それは現在も変わりません。


これからも「天下布礼」に努めます!

 

わが社は、本業の冠婚葬祭以外にもさまざまな活動に取り組んでいますが、それらはすべて人間関係を良くする、あるいは「有縁社会」を再生する試みなのです。佐久間会長の最新の著書である『礼道の「かたち」』(PHP研究所)、および拙著『ミッショナリー・カンパニー』(三五館)の内容をお読みいただければ、わたしの考え方のほとんどは父である会長から受け継がれたものであることがわかるでしょう。サンレーグループは、これからも「天下布礼」に努めていきます。なお、この「財界九州」新年号は今月25日のクリスマスの日から書店で販売されます。


サンレー創立50周年記念祝賀会にて

 

 

2018年12月21日 一条真也