グリーフケアに「物語」を

一条真也です。
26日の15時30分から「朝日新聞」の取材を受けました。ブログ「本と映画とグリーフケア」で紹介した講義の取材記者の方がサンレー本社を訪れ、追加質問を受けたのです。早速、27日朝刊に掲載されました。

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朝日新聞」2018年11月27日朝刊

 

わたしが講義をする写真とともに、「グリーフケアに『物語』を」の大見出し、「サンレー社長、上智大で講義」「生死題材の映画・本紹介『最も効果』」の見出しで、以下のように書かれています。
「大切な人を失った悲嘆を癒やし、支援する『グリーフケア』の研究所が上智大学にある。各地に葬祭場を展開するサンレー(本社・北九州市)の社長、佐久間庸和さん(55)が今月、研究所の客員教授として教壇に立った。遺族に寄り添って別れの儀式を手掛けるプロとして、生と死を語り、ケアを学ぶ参考になる物語などを紹介した。佐久間さんは、研究所の島薗進所長らとかねて交流があり、一昨年、昨年と特別講義を担当。今年から客員教授として11月に2度、東京・四谷の上智大で約50名の受講生に講義した。初回の『グリーフケアと葬儀』に続き、21日は『グリーフケアと読書・映画鑑賞』のテーマで話した。
幼い頃から死について強い関心を抱いていたという佐久間さん。グリーフケアについて『死別の悲嘆を癒やす』ことに加え、『自らの死の不安を軽減する』ことも大きなテーマになる、と指摘した。
その上で、同様の悲嘆や不安を自分以外の多くの人が抱えていることを知り、それを乗り越えて生きる力を得るために『「物語」が最も効果があるのではないか』と述べ、生と死を題材にした映画や本を紹介した。
映画は、孤独のうちに亡くなった人を弔う民生係の物語『おみおくりの作法』、アウシュビッツで息子を手厚く埋葬しようとするユダヤ人男性を描いた『サウルの息子』、余命短い父親の日々を映したドキュメンタリー『エンディングノート』など邦・洋画を数十本取り上げた。一部の予告編を上映すると、すすり泣く人も。
冠婚葬祭事業を営む佐久間さんは『グリーフケアと一体の葬儀は奥が深い』と語り、『死の不安を越え、愛する人を失った悲しみを軽くするお手伝いができれば、と日々考えている』と講義を結んだ。
研究所は2009年、JR西日本脱線事故をきっかけに、聖トマス大(兵庫県、15年閉校)が設立。10年に上智大に移管された。病気や災害、事故などの遺族らを支援する人材を養成する講座や、公開講座を開いている。医師や看護師、社会福祉士、カウンセラー、僧侶らが受講しているという(奥村智司)」

 

わたしは、 いま、北九州空港です。これからスターフライヤーに乗って東京へ。東京では、月刊「清流」のエンディングノート特集のインタビュー取材、互助会保証株式会社の監査役会および取締役会、次回作『修活読本』の編集会議をはじめとした出版関係の打ち合わせなどが予定されています。今月4回目の東京出張。風邪気味で喉が痛いですが、「天下布礼」に休みはありません。それでは、行ってきます!

 

2018年11月27日 一条真也