八重山第二紫雲閣起工式

一条真也です。
石垣島に来ています。29日の朝、八重山第二紫雲閣の新築工事起工式が行われました。住所は、沖縄県石垣市字真栄里東原570伴です。沖縄県で9番目、全国で77番目の紫雲閣となります。わたしは、かりゆし姿で神事に臨みました。台風26号の影響で風が強く、今にもテントが吹き飛びそうでした。

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起工式会場のテント前で

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真向いは、さとうきび畑

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本日の神饌

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さあ、神事の会場へ!

f:id:shins2m:20181029121457j:plain新築工事起工式のようす

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「清祓之儀」のようす

 

この日は、地元を代表する神社である出雲大社・沖縄分社の東政廣様をお招きしました。起工式の中心は、いわゆる地鎮祭です。地鎮祭は、「安全祈願祭」「鎮地祭」「土祭り」「地祭り」「地祝い」などとも呼ばれます。地鎮祭では、土地の四隅に青竹を立て、その間を注連縄で囲って祭場とします。祭場の中には木の台(八脚台という)を並べ、その中央に神籬(ひもろぎ)を立てて祭壇とします。神籬とは、大榊に御幣・木綿を付けた物です。これに神を呼ぶのです。さらに祭壇には、酒・水・米・塩・野菜・魚といった「供え物」を供えます。起工式では「地鎮之儀」が行われます。

f:id:shins2m:20181029122915j:plainわたしが「刈初の儀」をしました

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「刈初の儀」のようす

f:id:shins2m:20181029111524j:plain「鍬入之儀」と「鋤入之儀」のようす

f:id:shins2m:20181029111618j:plain「杭打之儀」のようす

 

今日は、サンレー社長であるわたしが「刈初の儀」、高橋相談役が「鍬入之儀」、ちねん設計の知念社長が「鋤入之儀」、大進建設の石垣社長が「杭打の儀」を行いました。

f:id:shins2m:20181029111739j:plainわたしが玉串奉奠しました

 

その後、玉串奉奠では、わたしが出雲大社の作法で二礼四拍手一礼し、ちねん設計の知念社長、大進建設の石垣社長、サンレー沖縄の高橋相談役、黒木事業部長が玉串奉奠しました。紫雲閣で行われる葬儀は、いわゆる「仏式葬儀」と呼ばれるものがほとんどですが、これは純粋な仏教儀礼ではありません。

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一同礼!

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強風の中、神事が無事に終了しました

 

日本の「仏式葬儀」には儒教の要素が大きく入り込んでおり、いわば「仏・儒合同儀礼」ともいえるハイブリッド・セレモニーなのです。しかし、その舞台であるセレモニーホールを建設する際には、神道による「地鎮祭」が執り行われるというのが面白いですね。やはり、仏教や儒教に関わる儀式の舞台を作る上でも、その土地の神様(氏神)に土地を使わせていただくことの許しを得なければならないのです。ここに、わたしは日本人の「こころ」が神道・仏教・儒教の三本柱によって支えられていることを痛感します。

f:id:shins2m:20181029102911j:plainアフロディーテ八重山の前で

 

それから、アフロディーテ八重山に移動して、直会が行われました。冒頭、わたしが施主挨拶をしました。わたしは、まず「みなさま、今日はお集まりいただき、誠にありがとうございます。桜の花が咲くこの季節に、八重山第二紫雲閣の起工式が滞りなく終了し、安堵しております。今日は出雲大社の沖縄分社の神官様のかげで、素晴らしい儀式となりました」と述べました。
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直会で施主挨拶をしました

 

それから、わたしは以下のように述べました。
やはり儀式というものは人間の魂を活性化させてくれます。わたしは、いつも「儀式力」のすごさを痛感します。というのも、冠婚葬祭がなかったら、人類はとうの昔に滅亡していたのではないかと思うのです。わが社の社名である「サンレー」には「産霊(むすび)」という意味があります。神道の言葉ですが、新郎新婦という二つの「いのち」の結びつきによって、子どもという新しい「いのち」を産むということですね。「むすび」によって生まれるものこそ、「むすこ」であり、「むすめ」です。結婚式の存在によって、人類は綿々と続いてきたと言ってよいでしょう。

f:id:shins2m:20181029114036j:plain安全第一でお願いします!

 

さらに、わたしは次のようにも言いました。
最期のセレモニーである葬儀においても、故人の御魂をお送りさせていただくことはもちろんですが、残された人々の魂にエネルギーを与えてくれると思います。この地域では、サンレー会員様が多いということもあり、大きな期待が寄せられています。ぜひ、新施設で最高の心のサービスを提供させていただき、この地の方々が心ゆたかな人生を送り、人生を卒業されるお手伝いをさせていただきたいと願っています。最後に、「何は置いても、工事は安全第一でお願いします!」と述べました。

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神酒拝戴のようす

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ボリューム満点のお弁当でした

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中締めのようす

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石垣社長の言葉を拝聴しました

 

それから、出雲大社 沖縄分社の東様の発声により神酒拝戴しました。そして、全員で八重山スタイルのボリューミーなお弁当をいただきました。最後は、大進建設の石垣社長による中締めでお開きとなりました。

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石垣空港にて

 

その後、わたしはスーツに着替えて石垣空港へ直行しました。そして、15時30分発のANA92便で東京に向かいました。翌30日に「バク転神道ソングライター」こと鎌田東二先生の講演会を冠婚葬祭総合研究所が開催することになったのです。鎌田先生の義兄弟であり、冠婚葬祭総合研究所の客員研究員であるわたしが参加しないわけにはいきません。
わが「天下布礼」に休みなし!

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八重山第二紫雲閣のイメージパース

 

2018年10月29日 一条真也